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涙のROCK断捨離 32.Soft_Machine「5」

ソフトマシーン「5」/SOFT MACHINE「5」
1972年

「サード」「4」ときて、「5」です。
順番に聴くと、どんどんジャズになっていくのが分かります。
すでに田園的なイメージのするカンタベリー・ロックという括りは意味を失っています。ロバート・ワイアットは、ここにはもういません。
展開されているのは前衛的なジャズで、ロック・ファンが足を踏み入れると困惑してしまうでしょう。ギターの音とかしませんし・・・。

今、改めて聴いてみて、その迫力ある演奏と芸術性に打ちのめされています。
「サード」「4」「5」と、音楽を突き詰めてゆく中で、どんどん人を寄せ付けず、孤高な存在になっていってしまった感じです。
音はシリアスで実験的。コントラバスの音とか、怖いくらいに暗いです。「4」を推し進めた形ではありますが、抒情性とか人間的な情感よりも、知的で冷徹な印象です。
こういうのが好きになってしまったら、世の中の流行歌とかは音楽と認められないこわい人になってしまいそうです。
間違っても、デートの車内でかけてはいけません。

ロック好きの私のCDラックには、ジャズのアルバムもけっこうな数は入っているのですが、こうして聴いてみて、ジャズだとしたらこっちの方が好きだな、と思えました。
暗いだの冷たいだのと書きましたが、そこがものすごくカッコいいです。
大人の方なら、ひとりになって、電気を消して、ウィスキーを用意して、できたらちょっといい音響装置で、ちょっと大きめの音量で、この音楽と自分をシンクロさせてみて欲しいです。

Spotifyでも聴けます。
https://open.spotify.com/album/4TPFxgcUSvhXJc0EKYZ7Ss?si=AAivytG_ToCM9H1UQUOr4Q


写真の使用許諾に感謝します。
Photo by Franck V. on Unsplash