Live Adventures of Mike Bloomfield & Al Kooper

マイク・ブルームフィールドさんとアル・クーパーさんの連名で出された有名なライブ盤です。
少し前に「スーパーセッション」という凄いアルバムがあったのですが、そこで一緒に演奏した二人が、今度は別のメンバーと、またもやってくれた、という傑作です。

英語のタイトルよりも、日本盤タイトル「フィルモアの奇蹟」の方が馴染みがあります。
ただ、これはフィルモア・イーストでは無く、ウエストの録音なのですね。
フィルモア・イーストのバージョン「フィルモア・イーストの奇蹟」（なんと安易なタイトル）もあるのですが、そちらはアルバムを持っていませんでした。（イーストでは、若いジョニー・ウィンターがギターを弾いているらしい。）

空間を音で埋め尽くさないアンサンブルは、逆に演奏者同士のぶつかり合いが感じられて緊張感があり、聴いていてワクワクします。
そしてなんと言っても、このアルバムの魅力は、マイク・ブルームフィールドさんの歌心のあるギターでしょう。
アルバムを完璧に再現するようなライブではなく、その時、その場にいる、そのミュージシャン達とでしか生み出すことのできないセッションは、まさに奇蹟だったのだなぁ。