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T'S BAR 109夜 JOHN FOXX

Metamatic  /  JOHN FOXX

ジョン・フォックスさんは、ニューロマンティックには分類されないと思いますが、昨夜のウルトラヴォックスからの流れで寄り道しました。

ジャケットが意味深でしたし、ここに音楽の最先端があるような気がしていました。
ウルトラヴォックスを立ち上げたものの、商業的な成功を掴むことなくソロに転向して制作したのが、この「メタマティック」です。
たしか同じ時期にウルトラヴォックスは「ヴィエナ」を出して成功しますが、ジョン・フォックスさんはどうだったのでしょう?売れたのかな?

電子楽器がメインでバンド編成ではないので、好みでは無いタイプなのですが、やる気なさそうな歌とか、スカスカの音とか、このアルバムは SF的で、アンニュイな雰囲気もあって好きでした。リズムはあっても踊らせる気はなさそうです。
20世紀の終わりに近未来的な音楽を聴いていることに、勝手に酔っていたかもしれません。
改めて聴き返してみて、今の時代にとって価値があるかどうかは分かりませんが、あの頃は、このアプローチに芸術的な魅力を感じていたのです。

今となると、ウルトラヴォックスはヒット曲以外は興味が無くなってしまいましたが、ジョン・フォックスさんは、その後のアンビエントな活動にも興味が持てましたし、なんなら90年代以降の方が好きなくらいです。