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149夜 Tapestry / Carole King

優しい気持ちになりたいときに聴きます。

キャロル・キングさんのソロ2作目「Tapestry」は、誰もが認める歴史的名盤です。
メロディの美しい曲の良さ、フレンドリーでリラックスした演奏の良さ、歌詞を大切にしながら自然体で発せられる歌の良さ、シンプルな編成と余計な装飾を抑えたアレンジの良さ。
音楽を作っている個々の要素が素晴らしい上に、そのバランスも奇跡的な調和をみせています。

別の方が歌って有名な曲もありますが、それらもキャロル・キングさんが作ったもので、個人的にはこのアルバムのご本人のバージョンが一番いいと思っています。

強く感情を揺り動かしたり、身体が動き出すというものではありませんが、穏やかに心を慰めてくれる音楽です。

これだけの傑作を生みだした彼女ですが、もしも他のアルバムをお勧めするとしたら、その後の作品よりも、ソロになる前に組んでいたバンド、The City の「Now That Everything’s Been Said」を挙げたいと思います。
ソロ作では無くてバンド名義だったこともあり、グルーヴ感のある曲が多いですが、楽曲の良さはここでも光っています。