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139夜  Spilt Milk / Jelly Fish

1990年代の初め頃、突然現れたと思ったらすぐにいなくなってしまった奇蹟のバンドが残した傑作アルバムです。

メンバーは音楽オタクというかサブカル系の方々なのか、日本のアーティストとのからみなど、当時はさまざまなところで名前を見かけることがありました。(今はどうしているのでしょう・・・?)

ビートルズやビーチボーイズの継承者として名前が挙がる、10CC やトッド・ラングレン などのポップ・センスとメロディ作りやアレンジの巧みさを、さらに90年代に受け継ぐ存在だと思えたのですが、バンドとしての活動期間が短かったのは残念です。

「・・・のような」という紹介の仕方をしようとしたら、アーティスト名が山ほど挙がりました。
あのバンドのようであり、あのミュージシャンの影響が感じられ、あのアーティストが好きなんだろうなと思わせる超ごった煮だと言うと、なんだが悪く評価しているようですが、決してそんなことはありません。
各曲にはちゃんとジェリー・フィッシュ作品としての個性とまとまりがあり、遊び心さえ感じられます。
しかも全ての曲のクオリティが高いので、どんな音楽ジャンルが好きな人にも自信を持ってお薦めすることができます。

日本ではどれくらい人気があるのか分かりませんが、音楽好きなら聴かずにおくのは勿体ない、見事な出来です。