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Want to だけでなく、Have to もやっぱり取りに行きたいワガママ転職のススメ

初めに

こんにちは、株式会社LiBでプロダクトマネージャーとして働いている佐久間といいます!今はLIBZ 幹部ドラフトというサービスのグロースに向けたプロダクト戦略と機能設計をメインで担当しています。

現在僕は毎日とても楽しくお仕事をしているのですが、実はLiBにジョインしたのは二ヶ月前のことで、今回の転職活動は非常に上手くいったと自己評価しています(実は過去に失敗経験もあり)。
そこで、せっかく人材業界に来たことですし、なぜ上手くいったのかの理由を自分なりにまとめてみようと思います。

最初に白状すると結論は「自分に素直にやりたいことが出来る会社を探し、最後はミッションへの共感で決めろ!」と言う非常にありていなものなのですが、僕はそれを狙ってできた訳では無かったので、どうすれば再現できそうか備忘録をかねて記してみようと思います。
少しでも、これから転職活動をされる方の参考になれば幸いです!

「成し遂げたい」と思っていることの全てが「やりたいこと」ではないかもしれない

さて、いきなりちょっと横道に逸れる感じになりますが、、
人が心底「成し遂げたい」と思っていることの中にも、「want to 起因:内発的動機でやりたいこと」と「have to 起因:外部要因でやらねばと考えていること」が混在している、というのが就職・転職活動における要件(企業選定のポイント)設定をややこしくしていると思うので少しお付き合いください。

僕の場合は、「もの(プロダクト)創りに携わりたい」というのがwant to で、「情報非対称性を解消して非合理な意思決定を一掃したい」というのがhave to だと、今は認識しています。

自己分析の得意な方はそんな状態にはならないのかも知れませんが、僕は約一年前に運よくコーチングの機会を得るまで、後者も自分がやりたいこと=want to だと思っていて、そこに一ミリの疑いもありませんでした。

しかし、前述のコーチングの中で、「もの創りに携わりたい」理由はスラスラ話すことができるのに、「情報非対称性の解消」についてはどうも説明くさいというか、論理武装をしないと答えに窮する自分がいました。


改めて考えてみると、もの創りに対するこだわりは楽しい原体験とそれに紐づくポジティブな感情から形成されているのに、情報非対称性の解消については悔しい原体験とネガティブな感情から形成されており、さもありなんなのですが、have to の方が対外的に語りやすいため、どこかで自分の中に刷り込みが行われていたのだと思います。

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コーチングを受けて「本当にやりたいこと」で、かつ当該コーチングの趣旨に則る形で「現状の延長線上にはない」ゴールを設定したときに、当時在籍していた会社ではそのゴールに到達できないかも知れない、と考えたことが転職活動を本格的に始める一つの大きな理由となりました。
※僕が受けたコーチングにご興味を持たれた方はまずこちらのエントリをご覧いただき、関連するキーワードで検索いただくなどでご自身に合うコーチの方を見つけられるのが良いと思います。

転職活動を始めてみて

さて、want to 起因で「本当にやりたこと」に集中するために、転職活動を開始するのですが、そこで第一条件として挙げていたのが、「(シニアな自分も)プロダクトオーナーとしてガッツリ手を動かしてもの創りに携われること」でした。

年次が上がってくると当然のようにマネジメントをメインで担当してほしいというお話であったり、これまでのキャリアから事業開発や経営企画的なポジションでお話をいただくことも多いのですが、今回の転職活動においては(たとえ待遇が良さそうでも)それらの案件に浮気することなく進行することができました。ここは、コーチングを通してwant to を明確に出来ていた点が大きかったように思います。


その上で、運よく僕の意志をしっかりと汲み取ってくれるエージェントの方と巡り合い、意向に沿う会社をいくつか紹介してもらいます。

意気揚々と選考に参加するのですが、なかなか内定をいただくに致りません。自己評価になってしまうのですが、カルチャーフィット的なところでお見送りとなるケースが多かったように思っています。

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一方でLiBの選考は順調に進みます。
ちょうど LiBの要求するスキルセットが僕自身のそれとマッチしたというのはあるのですが、have to 起因の要件が、企業の目指す方向と合致していたと言うのが大きいのではないかと考えています。

今振り返ると割と自明でお恥ずかしいのですが、want to にフォーカスして転職活動をすることは選択と集中という意味では非常に効果的なのですが、そこの一致だけだと企業サイドからすると「中長期的なコミットメント」に不安が残るという話かなと思っています。

まとめ

ここまでの僕のエピソードだといろんな人の力を借りてたまたま条件が揃ったラッキーな人のお話しになっていますが、最もお伝えしたいのは、転職活動においてはhave to 起因の要件を排除する必要はなく、むしろそこにこだわって活動した方が勝率が上がるのではないか、ということです。

自分の中の要件を整理して、要件をマッチさせる対象を整理すれば、両立できると考えています。エピソードは行き当たりばったりで大変拙いので、ここから(無理矢理)まとめます。

主に、下記の二点が再現可能なノウハウなのではないかと考えています。
 ①want to とhave to を転職の要件としてどう用いるか?
 ②企業選定の要件としてどのタイミングで用いるか?

それぞれの要素が持っている特徴と、僕が考えるそれぞれの転職要件としての使い所、タイミングは以下の通りです。

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ゴールがなく、一方で大きな成果点がなくても充足感を感じられるwant to 起因の要件は、日々の業務内容と連動している事が望ましいように思います。人とコミュニケーションをとることが好きな方はコミュニケーションが要の業務を、数字で競争することが好きな方は営業やマーケティングなど、ここは素直に好きなことを毎日仕事としてやるにはどうすれば良いか?ということのみに集中して判断されるのが良いのではないでしょうか?
ここで、業種という粒度ではなく、具体的に期待される立ち回りまで詳細に確認されることが重要ではないかと考えます。

一方で、have to 起因の要件は壮大になりがちです。そもそも簡単に充足するのであれば、「やらねば!」という意志を生む要因たり得ないのではないでしょうか。
ここで、僕はそうしたテーマこそ企業体が取り組むべき課題だと思っています。企業は公器であるべき、という話がしたい訳ではなく、多様なキャリアが選べる現在において、企業に所属する意味というのは、一人では実現できないことをみんなで力を合わせてやるということが大きいと考えるからです。
Mission やValue などの言葉尻ではなく、特に経営層が自分と同じ方向性で課題感を持っているかを推しはかることが大切だと考えます。

終わりに

ご覧のように、今回の僕の転職活動は、たくさんの幸運に支えられて成功に至っています。
元々お仕事大好きに人間で、かなり慎重に転職活動を実施したにも拘らずです。これ(転職が簡単に運ゲーになってしまうこと)は結構怖いことだなと感じています。

転職サービスの提供者となった今は、出来るだけ転職活動における運の要素を排除して、個人の実力と考えの深さが結果=ご本人の満足度に反映されるような転職体験を提供したいと考えてサービスを設計しています。

どこまで行っても市場環境などの影響は大きく外部要因の影響は排除しきれないですが、サービス提供者側の恣意性を排除すること、個人の認知バイアスを解消するお手伝いすることは、もっともっと出来るのではないかと考えています。


しかし、まだまだ構想段階で価値提供が出来ていない部分が非常に多く、もどかい状況です。。
もちろん僕だけの力では足りないですし、今いるLiBメンバーの力だけでは時間がかかりそうです。

ということで、LiBでは一緒に働いてくれる仲間を大募集しています!
少しでもご興味を持ってくださった方は、ぜひ当社採用ページをご覧ください。
佐久間とお知り合いの方は、直接ご連絡をいただけると嬉しいです。

それでは、乱文にお付き合いいただき誠にありがとうおございました!



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