九州国立博物館で開催中の特別展「生誕270年 長沢芦雪― 若冲、応挙につづく天才画家」鑑賞。


円山応挙に師事し18世紀後半の京都で人気絵師となった後、わずか46歳で夭折した芦雪。その芦雪の初期から晩年までの作品が一堂に会したおそらく初めての展覧会。

その初期は師であった応挙の画風である、対象に忠実な繊細な筆遣いの数々。その後大胆なフォルムと色彩がオリジナリティとして頭角を現し始める。

そのことによってもたらされる「美女の艶やかな表情」「孔雀の奥行溢れるフォルム」そして「牡丹の柔らかで豊かな色彩」。

お互い戯れる子供と仔犬、そして猿の群れといった身近な題材の愛らしさには思わずウットリ。片や大胆な勇ましさを放つ龍図襖や虎図襖もどこか柔らかさがあり微笑ましい。

それらを支える筆遣いの技術の数々にもすっかり感嘆。「神は細部に宿る」ことも実感。

余白のもたらす余韻の効果も見逃がせない。

人を楽しませるエンターテイナーとしての感性の豊かさも持ち込んだ画風は、災害や飢餓が蔓延したこの時代特有の大衆化も実現。

どこかビジネスにも相通じる、本業である画業にひたすらのめり込みながらも変化を厭わなかった生き方にも心底憧れた。

私が社長を務める(株)サムライカウンシルでは2024/2/26月曜日の20時より「生誕270年 長沢芦雪― 若冲、応挙につづく天才画家」をテーマにZOOMにてArtを通しての対話を深める主旨で限定6名のカウンシル方式(全員参加型)ZOOM生番組を開催します。自己紹介も他己紹介もなく、テーマに沿ったディスカッションを一緒に楽しみましょう!

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