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菊正宗の蔵開きが開催されていたので酒好きがシュバってきました

灘五郷と菊正宗

西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域からなる日本を代表する酒どころです。
今回蔵開きに参加した菊正宗は御影郷に属しています。

菊正宗は1659年に創業。天下分け目の戦い、関ヶ原の戦いが1600年なんので江戸時代初期からある酒蔵ですね。

ポリシーは「おいしい料理を本当においしく味わうために、良質の水のようにクセがなく飽きのこない日本酒・『本流辛口』を守り続ける」こと。

実際に剣菱や白鶴、大関といった他の灘五郷の酒造と比べても菊正宗の切れ味のある辛味というのは際立っているように思います。

蔵開きって?

さて、この『蔵開き』という言葉を正確に説明できる方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

蔵を開く、というわけですから、ニュアンスから察するに「酒蔵を一般公開しますよ」的な意味の感じがします。

一方で似たような言葉に『鏡開き』という言葉があります。

『鏡開き』はお正月に年神様にお供えしていた鏡餅を下げて、割って食べることを言いますよね。
であるからして、『開く』という言葉には『食す』というニュアンスもあるわけです。

ということで『蔵開きって』なに?という疑問の答えなのですが、蔵元が日頃の感謝を込めて新酒をふるまうことをいいます。

ちなみにここでの新酒とはnewの意味ではなく、latestの意味で使われています。要は出来立てのお酒を振る舞いますよということですね。

今回の目玉

百黙は2016年に発売された菊正宗の新ブランド酒です。
菊正宗が新ブランドをリリースするのはなんと130年ぶり!

イベントの様子

蔵開きでは飲食はもちろん、蔵の中も見学できます。
入場は無料なのですが、中で飲食する分には各自料理を購入することになります。

検温とアルコール消毒の後、入場するといきなりできたてほやほやの生もとを無料でいただくことができます!

そして会場の中では有料の試飲コーナーと、お酒に合う食事が振る舞われます。

この飲み比べセットが4種で500円。一つのコップに70mlずつ注がれます。
4種類を飲み比べていたのですが、個人的には純米大吟醸>Alt3>純米吟醸>セセシオンの順においしかったです。

セセシオンはおそらくお酒が苦手な方やワインが好きな人をターゲットに作られているのだと思います。
余韻にワインのような香りが残り、少し甘めに作られていることがわかりました。

ただ、先に紹介した菊正宗のポリシー=水のように癖のない辛口からはかけ離れてしまっているような気がしました。

逆に百黙はポリシーにとことんまで向き合ったのがわかる味。特に純米大吟醸は水のようにサラサラと口溶けます。

会場内では無料でお水を飲むことができました。倒れたら大変ですからね…

実際に酒作りに使われているお水を無料飲めるなんて、ある意味お酒それ自体を飲むより贅沢なのかもしれません(笑)

飲みの〆は粕汁。この酒粕も菊正宗を作る際にできた酒粕を使って作られています。

あと写真がないのですが、出品されていた料理の中で絶品だったのが「やまいち」さんのゆば豆腐。

めちゃくちゃ濃厚で出汁醤油と一緒に食べると大豆本来の味がこれでもかと押し寄せてきました。これまた辛口の百黙と相性抜群でした。

まとめ

お酒はもちろん、料理も最高でした。

飲み比べセットと料理2,3品食べても2000円ちょいなので、とてもコスパ良く過ごすことができたなという印象です。

会場の中ではスーツを着た方が蔵の方と名刺交換をしている光景がちらほらと見受けらました。やはり料亭やホテルなどへ卸すために営業さんのほうから来るブランドなんですね。

会場自体も結構人がいっぱいで、3~400人くらいはいたんじゃないかと思います。

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