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深刻な大気汚染

 日本にいるときは、他人事だった大気汚染。PM2.5と言えば中国から偏西風に乗って黄砂と共にやってくる。季節でいうと花粉と同じころにテレビで話題になるかなくらいのもの。私もそう思っていた一人。
 バンコクでは、地震はなく、台風やハリケーンも来ない、大雨は降るのでたまに浸水が起きるくらいで大きな自然災害がない都市である。他にも安全な国はあるが、日本からくると地震がないだけでもありがたい。
 そんな安全なバンコクで大きな問題となっているものの一つに大気汚染がある。特に乾季で暦で言うと11月から3月。
 乾季は当然雨が降らないので、生活する身としては非常にありがたい季節。しかし、乾燥が続くことで、地面にたまった砂ぼこりや、排気ガスは空気中に舞ってしまい、行き場所がなくなる。雨が降れば、雨と共に地面に落ち、流れてしまうのだろうが、雨が降らなければいつまでたっても大気中に漂ったまま。強い風が吹けば、風と共に遠くに飛ばされるのだろうけど、風が吹かなければその場に止まって空気を汚す。

 PM2.5は、人間にとっては目に見えない細かい粒子。呼吸と共に肺に入って、喘息等を引き起こす恐ろしいものである。1日1日呼吸と共に肺に蓄積されて、気が付いたころには肺の機能に影響を及ぼし、子供であれば喘息という形で症状が出る。

 我が家には、小学生の子が3人いる。家にいるときはなるべく窓を閉めて過ごし、外に出るときはマスクをする。これだけでも徹底するしかない。幸いなことに、コロナの影響もあって、子供たちもマスクをして外出することに抵抗がないので、PM2.5のみを意識する必要はない。
 大気汚染も、温暖化も、何もかもが人間の利便性の代償である。

 バンコクの真っ白な空を見て環境改善の一役を担うために何ができるか考えようと思う。エコバック、公共交通機関の利用、少しの不便が環境を救うのだと思う。

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