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SAMURAI FARM式 金魚の秋冬季管理について

気温がだんだん下がってきましたね。

冬というのは金魚ブリーダーにとってはシーズンオフとなってしまう魔の季節と言えると思います。一般の方にとっては、ゆっくり管理ができる時期なので、私もアマチュアブリーダーだったとしたらこの季節はちょっぴり物足りないけど歓迎したい気持ちもあります。

私がタイでSAMURAI FARMをやろうと思ったのは、妻に言われた一言がきっかけでした。「私は金魚に負けた」要するに、私が金魚の世話ばっかりしてるのに焼き餅を焼いたということです。タイ人女性は金魚にも焼き餅を焼くほどです(笑)

そこで、私はああ、そうだタイには金魚ファームがいっぱいあるんだった。→タイでファームやるってメリットだらけだよな。一年中暖かいし良い金魚バンバン作れるよな。タイのファームいいなー。やってみたいなー。→「いやね。実は新しいビジネスをタイでやろうかなって考えてるんだよ!」みたいな流れで話したところ、予想外だったのがすんなり受け入れてくれたどころか、私が手伝うから「やるぞ」と言い出したことでした。

あれ。。これはなんだかやらなくちゃいけない感じになっちゃった。と、こういうきっかけだったのです。

まあ理由の一つとして水温が年中安定して高い→変温動物である金魚は早く育つ

という大きなメリットがあります。

金魚にとって1番良くないのが、水温の急激な上下です。
だから安定して低水温を維持することになる冬季よりも、むしろ昼夜の水温変化が激し
いのと、水温が低下していくというダブルの水温変動期に当たるこの秋冬期が最も金魚が病気になりやすく危険な時期と言えると思います。

とはいえ、昨日書いた通り引数を減らして、水替えをしっかりして、免疫力をしっかりつけている金魚は難なくこの時期を乗り越えます。過密飼育と小水量飼育が私の経験上1番ダメです。

給餌についてですが20度前後であれば私は普通に給餌します。量や回数は水温によって落としていきます。これなんですよね。もどかしいのが。餌を与えないともう育たないですからね。とはいえ一般家庭での飼育であればこれは休憩という認識で捉えていいと思います。

また冬季は餌の内容を多少変えます。うちでは室内はしっかり高タンパクな餌を与えています。SAMURAI FARM FOODはシーズンによって内容を変えています。屋外は水温が下がったらもう餌を切ってしまいます。要するに冬眠状態にします。そうなると完全にシーズンオフになるという形ですね。

室内でも餌を与えられるのであれば与えていると他の季節に比べれば落ちますが、冬季でもある程度成長してくれます。その代わり水換えはしっかりと行なってください。このね、冬の水換えっていうのは、もう修行みたいな感じですよね。冷たい水に手を突っ込んでガラスを掃除するのとか私は金魚バカなのでたまらなく好きなのですが。柄のついたスポンジでも使えばいいのかもしれません。いいですよね。メンテナンス楽しいです。

ヒーター管理をしている方に関しては、もうこの限りではありません。水温によりますが普通に他の季節と同様に給餌と水換えを行なって金魚をしっかり育てることができます。でも大規模に飼われている方には電気代を考えてもまあ無理ですよね。うちはヒーターは一切使わないです。そうすると金魚飼育はオフシーズンにできるからです。

金魚バカの私からすると、金魚を作っている実感が最も強い夏の忙しさというのはエキサイティングでしかないのですが、この時期になって落ち着くとなんだか物足りないというのとちょっとホッとするという気持ちがあります。でも日本でファームを経営するのであればこの寒くなる時期が本当に非効率すぎて金魚の作り手としてビジネスをやるのはやはり無理があるなと感じてます。沖縄なんかでやるならいいのかもしれませんけどね。でも沖縄だと輸送費が上がってしまいますし台風リスクですかね。結局非効率なのかなと思ったりします。

さて、SAMURAI FARMの考え方としては、金魚飼育は完全にロジックです。論理的に全てが説明がつくものだと思っています。なので、なんだかよくわからないものは基本的に信じないようにしてます。都市伝説的な情報が金魚業界はだいぶ蔓延してますが、実際にそれを試してみて経験しない限りはあんまり信じる必要はないのかなと思います。前回書いた通り余計なことはしない。これが1番だと私は思います。

私は糠漬けを15年くらい続けていますが、1番美味しい糠漬けって長く続けた糠に塩だけでつけたものです。余計なものをたくさん入れる人がいますが、それに適うものはないです。私はそれに似たようなイメージが金魚飼育にもあります。

昨日インスタのフォロワーのフランス人のアクアリストから、うちで使ってる投げ込み式フィルターについて質問がありました。「その美しいフィルターはなんですか?」と急にDMで質問が来ました。

フランスに住まわれているということですが、彼は奥様がタイ人ということで私と境遇が似ているアクアリストさんで、タイにはたびたび行くから、今度タイで飲もうという話になりました。いやー素敵、私も妻連れてフランス行きたい。こうやって最近は外国人や海外在住の方からもメッセージをいただくことが増えました。

彼はとても丁寧で素敵な方だったので、このフィルターの詳細を説明してあげました。

この真ん中に写ってる陶器製のフィルターです

今回は割愛しますが、本当にいいフィルターです。うちはたくさん買っていてほとんどの屋内水槽で使ってます。現状他に選択肢がないからです。

先日妻に話しましたが、SAMURAI FARMオリジナルの投げ込み式フィルター作りたいよねっていう話をしてました。美しいデザインと機能性を兼ね備えた金魚飼育専用のSAMURAI FARMオリジナル投げ込み式フィルター。

自分で使いたいから作りたいという、わがままなプロダクト企画シリーズはこれからやっていけたらいいなと思います。

本日も長文、駄文にもかかわらず最後まで読んでいただきありがとうございました。

SAMURAI FARM

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