認知症の人が見ている世界
認知症の人の世界
『認知症』と聞くと、まずどんなことをイメージしますか?
もう何もわからなくなる。もう人生は終わり。苦しむのは、本人じゃなく、
家族だ。そんなことを考える人もいるかもしれませんね。
そう思うことを決して否定する訳ではありません。
長年「痴呆」「呆け」などと呼ばれていた時代には、認知症の人を
拘束したり、小さな物置きに閉じ込めたりすることもありました。
私が看護学生だった頃の教科書には、当然のごとく「痴呆」と書かれていて、私が療養病棟で勤務をしていたころは、両手をベッド柵に縛り付けていました。
それが当たりまえだった時代があったのです。ほんの20年前です。
確かに、脳の働きが低下して記憶障害が生じ、生活に不便をきたします。
きれいごとで済まないことだってたくさんあります。
でも、何もかもが分からなくなるのではないし、支援を受けながら生活することが可能になってきました。
ここ最近では、認知症の当事者の方も、自分の心情を世間に発信することが増えてきました。本や、SNSツール、YouTube動画等でも、盛んにアウトプットされています。
私たちの世界が当たり前だと思うのと同様、認知症の方の当たり前の世界を感じてみませんか?
マンガでわかる!認知症の人が見ている世界
こちらの本は、3シリーズ発刊されています。
文字だけではなく、やさしい絵で描かれており、誰にでもわかりやすく受け入れやすい内容で、おすすめです。
認知症の方と関わっていると、「なぜ?なんで?なんでよ!!」なんて、どんどん介護側の感情が高ぶってきます。
その「なぜ」が、少しでも理解できて、今日よりも明日。今より1時間後のあなたの気持ちが穏やかになりますように。
認知症の方が変わるわけではないのです。
変わるのは、あなた。そして私。
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