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臨済宗大本山・円覚寺様での講演!横田老師の管長日記「熱意が道を切りひらく」と「100年後に神社お寺を残す」方法

※このnoteでは、講演の内容(100年後に神社お寺を残すためのヒント)も具体的に紹介しました。
良い内容だなと思われた方、ぜひSNSやお知り合いに拡散いただけたら嬉しいです!


もうすぐ7周年を迎える、御朱印・神社お寺の検索サイト「ホトカミ」を運営する代表の吉田 亮です。

令和6年3月27日に、横田南嶺老師に呼んでいただき、
臨済宗大本山・円覚寺様にて、「100年後にお寺を残すために」というテーマで2時間の講演と45分にわたる質疑応答させていただきました。

横田老師は毎朝、2000文字のブログとYoutubeを更新されています。

令和6年4月2日の管長日記、第1182回「熱意が道をきりひらく」では、当日の講演の様子や内容まで紹介してくださいました。

講演内容に加えて、話し方など含めて、
びっくりするほど、褒めてくださっています!

「なんといっても吉田さんの明るさが素晴らしい」
「まずなんといっても感じたのはその熱量であります。」
「声もよろしく、リズムもよろしく、あっという間に二時間が終わっていた」
「若い修行僧に聞かせてあげたいと思って開催したのですが、私自身が最も聞くべきお話でありました。」


横田老師は、10歳の頃から50年にわたって禅の修行を続け、円覚寺の管長猊下でありながら、花園大学総長、禅文化研究所所長と、名実ともに、今生きている禅のお坊さんで最もすごい方のお一人です。

そんな横田老師からの感想、とても嬉しかったです。

横田老師が紹介してくださった「100年後に神社お寺を残す」の講演内容とともに、神社お寺の皆さんが少しでも前向きになれたら良いなと思い書きました。

「熱意が道を切りひらく」

「熱意が道をきりひらく」、

先日ホトカミの吉田亮さんにお越しいただいて、円覚寺でご講演してもらい、そのお話を聞いて思った言葉です。

ホトカミというのは、2017年4月に公開した神社お寺の投稿サイトであります。

「ホトカミ」は、今や毎月100万人以上の神社寺院・御朱印ファンが集うサイトになっています。

公式寺社も1480件を超えています。

円覚寺も入っています。

ホトカミでは、毎月100万人の神社やお寺に関心があるユーザーの皆さんが集まっています。すでに関心がある皆さんに直接、無料で、情報発信できる「ホトカミ公式アカウント」があります。

円覚寺さんも、ホトカミ公式アカウントをご利用くださっています。

▼公式アカウントの詳細▼

吉田さんにこれから希望の持てる明るい話をしてもらおう

その「ホトカミ」を立ち上げた、吉田亮さんにお越しいただいて「100年後にお寺を残していくために」という題で、二時間講演してもらったのでした。

三月の下旬は雨が多かったのですが、吉田さんにお越しいただいたその日は、実に晴れたよいお天気でした。

まさに明るい吉田さんのお人柄をそのまま表しているようなお天気でありました。

二時間のご講演に質疑応答も四五分もかかるほどの熱意のこもった講座となりました。

終わったあとに控え室で、吉田さんから、そもそもどうして自分を講演に呼んでくれたのかと聞かれました。

咄嗟に答えたのは、「おもしろうそうだから」ということでした。

吉田亮さんという方が実におもしろそうだからお願いしようと思ったのでした。

私にとって「おもしろそう」は、最も大事なことなのです。

それから、なんといっても吉田さんの明るさが素晴らしいからなのです。

若い修行僧達には、今の時代あまり希望の持てる話が少ないのです。

これから先お寺の何割かが消滅してしまうなどということも耳にするのです。

暗い顔して暗い気持ちでいては、行く先も暗くなるのは当然であります。

吉田さんにこれから希望の持てる明るい話をしてもらおうと思ってお願いしたのでした。

修行僧達と、最近修行道場を出たばかりの若手の和尚様方にもお声を掛けて、開催したのでした。

二時間にわたるご講演は素晴らしいものでした。

まずなんといっても感じたのはその熱量であります。

声もよろしく、リズムもよろしく、あっという間に二時間が終わっていたという感じでありました。

その日は、吉田さんは和服でお越しくださいました。

このお姿を拝見しただけで、講演に臨む気概を感じました。

私は毎日、全国の神主さんやお坊さんから連絡をいただいています。

「今年の初詣は、過去イチの参拝者で賑わいました」
「次は、こんな企画を考えています」
「あれもやってみたいけど、どうやってやれば良いんですか?」

もちろんうまくいくこともあれば、そんなに人が集まらないこともあります。

でも日々、ホトカミに集まる前向きな情報に接していると、自然と明るい気持ちになれます。

▼神主さんお坊さん専用のLINE▼

▼全国の神主さんお坊さんからの投稿▼

にぎわう神社お寺の事例を紹介

若い修行僧に聞かせてあげたいと思って開催したのですが、私自身が最も聞くべきお話でありました。

ホトカミさんの素晴らしいところは、神社お寺の情報サイトなのですが、決して悪いことは言わないようにしていることです。

ご講演でも、ホトカミで素晴らしい成果をあげた事例をいくつも挙げてくださいました。

最寄りの駅からでも歩いて一時間半もかかるような神社でも、ホトカミで情報を発信するようになって、参拝者が増えた神社のお話もありました。

また「ホトカミ」がご縁になってお詣りしていた二人が結ばれて結婚したという話もありました。

お寺でもご祈祷が増えたりした例がありました。

【最寄りの駅からでも歩いて一時間半もかかるような神社でも、ホトカミで情報を発信するようになって、参拝者が増えた神社】
いつもお世話になっている、茨城の伏木香取神社さんのお話です。

【「ホトカミ」がご縁になってお詣りしていた二人が結ばれて結婚した】
愛媛の三津厳島神社さんのお話です。

その後、お宮参りにも行かれました👏

【お寺でもご祈祷が増えたりした例】
参加されている僧侶の皆さんと比較的近い年齢かなと思い、35歳のとき長野の三澤寺住職になられた、武田住職のお話しさせていただきました。

100年後お寺を残すために、神社お寺の「記録を残し、魅力を伝える」

今回のテーマは一〇〇年後お寺を残してゆくためにということで、まず吉田さんから参加者に質問がなされました。

一人ひとりに聞いてゆかれました。

聞いているといろんな答えがありました。

まずは自分がお寺を継ぐこと、まずお寺を好きになること、時代の流れに遅れないこと、日本の文化を大切にすること、まずお寺を信じること、吉田さんのような熱意が大事だということ、自ら喜んで取り組むこと、などなどの意見がありました。

私は、一〇〇年という長い先のことは分からないけれども、残るべく努力しているところは残るし、残らないところは仕方がない、インドでもお釈迦様の仏教は滅んだのですからと申し上げたのでした。

吉田さんは、やはりお寺に足を運んでお参りする人が増えることが大事で、人が集まるから経済的にも成り立ってゆくので、一〇〇年後も残るようになると仰っていました。

ただし、私が述べたように、これからの人口減少の時代には、残らない寺も出てくるので、記録をしっかり残しておくことが大事だと仰っていました。

しっかりした記録を残しておけば、将来また再興されることがあるというものです。

ホトカミに投稿された参拝記録や写真は、
ほかの人が次にお参りするときの参考になります。

皆さんのお参りの思い出の投稿が、
「記録」と同時に「魅力の発信」になるのです。

残念なことに、神社とお寺の数は年々減少しています。
だからこそ、皆さんの投稿1つ1つの積み重ねが、
ホトカミの目指す「100年後に神社お寺を残す」未来にとってとても大切です。

また、今あるすべての神社とお寺を残していくことはできなくとも、
「ここにこんな神社があった」 「かってここにあったお寺にお参りする人がいた」
その記録だけは、後世にも伝えていきたいと思っています。

参拝者と神社お寺の繋がりを増やすための会話

御朱印について私もいろいろ学び直すことができました。

御朱印を一度でも受けたことのある人というのは、二〇〇〇万人もいらっしゃるというのは驚きでした。

一年に一回以上お寺や神社に参拝する人は、なんと七二〇〇万人もいらっしゃるのです。

一般の人がお寺について求めている情報の量を一〇〇とすると、今お寺が発信している情報の量は1くらいしかないというのが吉田さんの見解でした。

これには驚きでした。

まだまだ発信の量が足りていないことを学びました。

それから参拝する人が増えるお寺の共通点というのが、参拝者との会話があるということでした。

御朱印を書くにも、やはり少しでも会話があると違うというのです。

会話はそんな難しいことでないのです。

「よくお参りされるのですか」とか「今日は車で来られたのですか」とか「御朱印帳がかわいいですね、どちらのものですか」とか「今日は雨がひどいですが、道中だいじょうぶでしたか」という何気ない会話が大事だということです。

ファンが増える神社お寺の共通点は、「参拝者との会話があること」。

参拝者の皆様は、神社お寺の方に声をかけてもらえると嬉しいそうです。

そこで、参拝者と神主さんお坊さんのちょっとした一言や会話を増やし、
お気持ちを巡らせようとしているのが【お気持ちで特典】です。

毎月500円からホトカミをサポートいただいている、サポーターさんがデジタル会員証を納経所や授与所で見せると、ちょっとした特典をいただけます。

本当にありがたいことに、横田老師も24年1月からサポーターになってくださっています。

▼サポーター制度が目指すホトカミについて▼
現在231名(1000人目標)

▼お気持ちで特典協力寺社一覧▼

▼【寺社向け】お気持ちで特典に協力する▼

インターネットでの情報発信の大切さ

それからネットの情報のない寺社は、存在しないのと同義だという、ある方の言葉も紹介されていました。

もっともこれはこれからホトカミなど、情報発信を伝えるための講座なので、こういう言葉を伝えてくれたのであります。

情報発信を通じて御朱印や坐禅写経などに見える方が増えて、会話を通じてご縁を深めて、長期のファンが増えていくということです。

情報発信にはホームページ、Facebook、Instagram、Twitterなどがあります。

それぞれ長所短所があるそうで、ホームページは名前を知っている人だけにして見てもらえない、Facebookは登録済みの方の三割くらいだし、Instagramは写真がないと投稿できないし、Twitterは情報が流れてしまうことなどがあるそうです。

そこで吉田さんは、どれも利用すべきだと仰っていました。

その頻度については、週に一回を目指そうということでした。

情報発信することで、する方も気づきが増えるのだと仰っていましたが、まさにその通りで、私も毎日文章を書くことで、いろんなことに気がつくようになりました。

また一般の方々の声として「お坊さんはこわい、神主さんはいない」という言葉も印象に残りました。

禅宗では特に修行時代厳しい顔で修行しますので、「こわい」と思われることに反省させられます。

笑顔でちょっとした会話をするというのがとても大事なのです。

「現代において、ネット上に情報がないお寺は存在しないのと同じ」
これは6年前、大阪の難波別院でインタビューさせていただいた際の言葉です。

また、情報発信の頻度については、まず週1回を目標にすることお伝えしました。

しかし、間違いなく、多ければ多いほど良いです。

以下、ホトカミでの横田老師へのインタビュー記事より抜粋。

■真剣に生きていたら、何か書きたいことが出てくるはず
━━仏教を伝えることに向き合う姿勢と、10年以上も続けてらっしゃるからこその説得力に感動しました。毎日2000文字もの内容をどのように生み出してらっしゃるのでしょうか?
SNSの投稿を頑張りたいけれど、毎日となると書く内容が見つからないという声もよく耳にします。



松原泰道先生*から、教わったお話です。

警察署長の方が職員を集めて、
「今日、自宅から警察署へ歩いてくるなかで、何に感動したのかを話しなさい」と言いました。
すると職員は皆、「ない」と言うのです。

毎日通勤しているわけですから、よっぽどのことがなければ感動するようなことはないのでしょう。

しかし、その署長は非常に厳しく言いました。
「我々は警察であって、街の人の住まい、表情、佇まい、わずかな違いを見つけなければ、犯罪には気付けない。たとえ毎日同じ道を歩いていたとしても、必ず何か気が付くものがあるはずだ。」

私もまさしくその通りだと思うのです。

私たち僧侶には、多くの人たちの悩みや苦しみと向き合う役割があります。
本当の苦しみは言えないことの方が多いものです。
ですから、その人の雰囲気や佇まいから、わずかな心の変化に気が付かなければいけません。

もし書くことがないとしたら、のんびりしすぎていると思います。
もっと真剣に生きないと。
そういう方は、ずっと生きていられると思っているのではないでしょうか。

今日が最後だと思っていたら、何か書くことが出てくるはずだと言いたいですね。

https://hotokami.jp/articles/267/

いつも講演に呼んでくださる北海道の札幌諏訪神社の北方さんは、この横田老師の言葉が、ずっと心に残っていると、会う度に仰っています。

ホトカミにも、毎日投稿して下さっています。

とはいえ、毎日は大変だと思うので、ぜひまずは週1回を目指していただきたいです。

「お坊さんはこわい、神主さんはいない」
なんとなくお坊さんはこわい、という印象を持っている方も多いです。

2023年の宗教統計調査によると、神社は約8万、寺院は7.6万あります。

ほとんど同じ数であるのに対して、神主さんは2.4万人、お坊さんは32万人と、10倍以上の差があります。

神主の資格を持っている方のうち、実際に奉仕している方はおよそ半分の1万人程度とも言われています。
そもそも人数が少なすぎるという観点からも、身近に「神主さんはいない」という印象になるのかもしれません。

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003283224

「お坊さんはこわい、神主さんはいない」というイメージを払拭するためにも、「笑顔でちょっとした会話」が大切と、お伝えしました。

御朱印を文化として続けていくために

御朱印もかつては一過性のものではないか、或いは単なるスタンプラリーではないかなどの声もあったのですが、これだけ多くの方が続けていると、ひとつの御朱印文化と言えるとのことです。

その御朱印を通して教えや歴史などを伝えることもできるというのです。

毎月禅語を御朱印にしているお寺もあるとのことでした。

御朱印の対応が難しいというお寺には、時間を絞って、何日の何時から何時まで対応できますと知らせておくというのも可能とのことでした。

ともあれ、更に情報発信の重要さと御朱印の意義など新たな気づきをいただくことができました。

それから笑顔とちょっとした会話の大切なことも改めて学んだのでした。

ホトカミからは西脇唯真君もお見えくださって、サポートしてもらいました。

有り難いご縁でありました。
 
臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺


御朱印を文化として高めていくためには、
こだわりをもって、取り組むべきだというお話を最後にお伝えしました。

素晴らしいこだわりをもって御朱印に取り組まれる神社寺院さんは全国にたくさんあります。

今回は、禅語の御朱印として、愛知県の林昌寺(臨済宗妙心寺派)さん、全忠寺さん(曹洞宗)を紹介しました。


しかし、神社の場合は、何社も兼務していたり、常に神社にいることが難しかったり、
お寺の場合は、既に檀家さんの法要や急なお葬式の対応などで、なかなか御朱印を直書きしてお話しする時間を確保するのが難しいかもしれません。

そんな寺社さんにオススメしているのが、時間を絞って、対応すること。

福井県の大安禅寺(臨済宗妙心寺派)さんは、毎月直書きの日を告知して対応されています。具体例として紹介させていただきました。


以上、令和6年3月27日に、横田南嶺老師に呼んでいただき、臨済宗大本山・円覚寺様にて、「100年後にお寺を残すために」というテーマで2時間お話しさせていただいた内容を、管長日記の第1182回「熱意が道をきりひらく」を引用しながら、紹介させていただきました。

今回は、講演の内容(100年後に神社お寺を残すためのヒント)も具体的に紹介しました。
良い内容だなと思われた方、ぜひSNSやお知り合いに拡散いただけたら嬉しいです!

いつもより明るい声色でお話して下さった気がします。

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