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『氷菓』文集

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米澤穂信さんの小説『古典部』シリーズの感想、考察をまとめたマガジンです。   ミステリーの謎解きの部分ではなく、登場人物の人となりや、心情について考えることが多いです。 ネタバ… もっと読む
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卒論〆目前にしてギャーーーとなりながら、昼飯のあとなど合間に書きなぐっている。

氷菓のこと考えるの楽しすぎてしばらくは飽きない。

早く次の記事書きたい。

『箱の中の欠落』感想・考察②

『箱の中の欠落』感想・考察②

ラーメンができあがり、熱々の、正直に言えばちょっと熱すぎるラーメンに小さな悲鳴を上げながら、麺をすする高校生たち。
 ここで、三度目の注目ポイントが登場した。

 話の流れから、里志が何気なく将来何になろうかな、という。
 奉太郎はレンゲでスープを一口すくうと、

 「弁護士なんかどうか」

と言った。

 頓狂な声をあげて驚く里志に対して、最初に思いついただけだ、他には仕事人なんかどうだ、という

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『箱の中の欠落』感想・考察①

『箱の中の欠落』感想・考察①

米澤穂信の『いまさら翼といわれても』

『氷菓』をはじめとして、神山高校古典部に所属する高校生4人が日常の謎を解いていく「古典部シリーズ」の第6作で、現状の最新刊である。

 この「古典部シリーズ」、わたし自身も高校生のときにアニメ化され、アニメも小説も楽しんでいたのをふと思い出した。

 アニメを見返すと、ふたたび面白さに感銘を受けた。
 2016年発行の第6作をまだ読んでいなかったので、さっそ

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『氷菓』文集を作成するにあたって

『氷菓』文集を作成するにあたって

 先日、びっくりするぐらい長文の読書感想文を書き、2本仕立てで投稿した。

実は、この小説についてまだまだ語りたいことがたくさんある。

なので、マガジンにまとめてしまおう!と思った。

米澤穂信の『古典部』シリーズ第一作の題名を頂いて、

『氷菓』文集

とします。

まあ、2日で飽きるかもしらんけど。

 これを書くにあたって、ひとつ気をつけようと思っていることがある。

 それは「折木奉太郎

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