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本当にあった嘘のような本当の話 #0

中学生の頃の話。
夜、いつものように深い眠りについていた。
今でも鮮明に覚えている。

夢の世界の話。
その夢の中でも自分が寝ていた。
俯瞰して自分の寝ている姿を見ていた。
自分の寝ている姿はこんな姿なんだと感心して見ていた。
すると、そこにおばあさんが現れた。
宙に浮いている。
尻尾がついている。
白い。
自分でも見て分かった。
浮遊霊だ。
そのおばあさんは、寝ている私を見つめている。
そして、一直線に私の身体に入り込もうとした。
まずい!
私も一直線に私の身体に入り込もうとした。
間一髪。
私はおばあさんよりも先に、自分の身体に入り込んだ。
その瞬間、ぬるっという何とも言えない、身体の中に何かが入る感じがして目が覚めた。

これは夢じゃない。
知らない間に私は浮遊霊となり、宙に浮いていたのだ。
そして、おばあさんに身体を乗っ取られそうになったのだ。
怖さもあったが、安心の方が勝った。
その後は、心地の良い眠りにつけた。
いつもよりも長く寝られた。

これは嘘のような本当の話。

#私だけかもしれないレア体験

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