画竜点睛 #43
「画竜点睛」
「最後の肝心な仕上げ」という意味だ。
こういった故事成語には必ず物語が存在する。
昔、画家が安楽寺という場所に4匹の竜の絵を描いた。
しかし、竜の瞳は白いままであった。
不思議に思った人々がその画家に理由を尋ねた。
すると、画家が次のように答えた。
「瞳を書くと、私が描いた竜は飛び去ってしまう」と。
それを嘘だと思った人々は画家に瞳を入れるように頼んだ。
そんなに言うならばと、画家は2匹の龍に瞳を描き入れた。
するとその瞬間、2匹の竜は壁から抜け出して空へ昇っていった。
今も安楽寺には残り2匹の瞳を描いてない竜が存在している。
このことから、画竜点睛は「最後の肝心な仕上げ」という意味が出来上がった。
「画竜点睛」…竜の画(絵)に睛(ひとみ)を点ずる
故事成語の物語はどれも面白い。
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