VRゴーグルとARグラス⑤

今回は、VRゲームに関して書いていきます。VRゴーグルとARグラスに関しては、ひとまず、この記事で終わると思います。私のnote投稿としては3つ目の記事が番外でしたが、今後、関連する話を投稿がある場合は、その番外のような扱いになるでしょう。既に今回の投稿が番外的な内容になる気もします。何故ならば、VRゲームが適しているのは比較するまでもなくVRゴーグルでしょうから、関連する話が中心になる、という事です。

③で、VR動画の再生に関して書きましたが、今回のVRゲームも同様です。VR用のコンテンツなのですから、VRゴーグルのが適しているでしょう。ただし、ARグラスでは楽しめないという訳ではないはずです。現状では、ARグラスに、VRコンテンツを楽しむ環境が用意されていない、という状況だと思います。①で、特に興味のないVRゲームにも触れてみたけど、ほとんど未経験と書きました。プレイしているのは2つです。ひとつが「もっと!ねこあつめ」です。スマホアプリの頃もプレイしていて、VRでも惰性のように毎日餌を用意しているだけ、という気もします。MRモードがあるのですが、実は、そのモードは使ってません。VRゴーグルを使っている部屋が、片付いていなくて狭いからです。やってる事がスマホの頃と変わってない、というよりむしろ減っていて(模様替え機能が無い)、VRである事が必須ではないです。もうひとつプレイしているのが「VRChat」です。最近ログインするペースが落ちてますが、ちょいちょいプレイしています。ただし、仮想世界ぼっちなので、なんとなく、独りで、しかもプライベートインスタンス(自分と自分が招待した人しか入れない状態)で、ワールド(無数にある、作られた空間)巡りしてるだけです。こちらは没入感において、VRのメリットがあるとは思いますが、(PCVRでなく)PCでもプレイできるものですから、というか、スマホでもプレイできるようになっていたと思いますから、これまた、VRは必須ではないでしょう。
そんな訳で、VRゴーグルが適しているのは間違いないのですが、ARグラスでも楽しめるはず。今はそのためのアプリが無いだけで。という事になるでしょう。

将来、ARグラスでもVRゲームを楽しめるようになったとして、VRゴーグルとARグラスで何が違うのか、と言えば、没入感でしょう。その世界に自分が入り込んだと感じて楽しめるか、画面越しに見て楽しむのか、そういう違いです。私の少ない経験でも、VRChatでは没入感のメリットを感じます。ステージクリアのような目標がないので、それしか楽しめないのかもしれません。その名の通り、chatで他人との交流を楽しむのが本来の用途なのだろうとは思いますけど、いかんせん仮想世界ぼっちなので……。交流目的であれば、没入感がなくとも目的を満たせるでしょうけど、やはり没入感のメリットはあると思います。逆にデメリットがあるとすれば、機体への負担でしょうか。性能が要求されるという話ですが、これは、アプリの作り方の問題であって、VRという選択肢が用意されている事がデメリットとはちょっと違う気がします。ただ、PCVR用途を考えている人は要注意かもしれません。VRゴーグルは画面の解像度もそこそこ高いですし、右眼用と左眼用の2画面に描画する必要があるので、通常のPCゲームよりも高いグラフィック性能が要求されるはずです。紹介動画などを見て、これくらいは描画できると思ったけど駄目だった、みたいな可能性はあると思います。

さて、比較ではないけど関連する話にも触れておきます。
VRゴーグルとARグラスの違いである「没入感」は、視野角が大きく関わっているでしょう。VRゴーグルは画面以外を見せないので、視界の、できるだけ広い範囲を画面で埋めようとしています。それに対して、ARグラスは現実を見えるようにしてあるので、絶対に没入感が低いです。ARグラスの画面に関する性能を高めた機種の例として「GOOVIS G3 Max」という製品がありますが、視界を画面で占めないものの、現実も見せない仕様になっているようで、これはARグラスではありません。(GOOVIS社のG3Max以外の機種も同様だろうと思います。)メーカーはヘッドマウントディスプレイを名乗っているようです。この方向性には興味があります。

話が跳びますが、大画面テレビには推奨される視聴距離があります。4Kテレビの場合は、画面高さの1.5倍の距離からの視聴が最適とされています。例えば55インチの場合は、画面高さが68.5cmほどだそうで、その1.5倍、1mを少し超えるくらいが最適視聴距離なのだそうです。けっこう近いです。これに関して計算してみました。まず視野角。垂直方向が36.9°、水平方向が61.3°、対角が68.4°のようです。PPDは、別記事にも書いた通り、計算方法を知りませんが、単純にピクセル数を視野角で割ってみると、垂直方向が58.5、水平方向が62.6、対角で64.4になりそうですから、おそらくPPDが60くらいになるのが最適視聴距離と定められているんじゃないかと推測します。これも別記事に書きましたが、PPDが60というのは、視力1.0の人が、画面の粗さが気にならなくなる角解像度だそうで、それを基準にするのは納得です。ただ、やはり近いと感じます。近いということは視野角が広いという事です。視野角について調べてみました。引用って勝手にしてよいのか分かりませんが、損害を与えるような事はないと思うので、ひとつリンクを貼ります。

この記事の「文字まで判別できる中心視の範囲は極めて狭い」ってところを見ると、右眼では左60°から右100°が、左眼では右60°から左100°が見えるようです。もちろん個人差はあるでしょうけど。で、両眼で見える視野角は120°という事になるみたいですが、VRゴーグルはこれを目指しているのかな?と思います。それで視界を埋める訳です。これって、「見える」というより「視界に入る」範囲ですよね、きっと。それなりにちゃんと見える範囲は、たぶん「有効視野」と書いてある、左右に35°ずつの70°なのでしょうね。ちょっと届いていませんが、「GOOVIS G3 Max」は視野角65°で、これを目指しているのかもしれませんね。ここで、話をテレビの最適視聴距離の話に戻しますが、視野角は、水平61.3°、対角でも68.4°でした。有効視野に収まっています。
もうひとつリンクを貼ります。リンク先メーカーさん、勝手にごめんなさい。

ここでは、実際の視聴距離について書かれています。サンプル27名では参考程度にしかできないとは思いますが、実際には最適距離よりも離れて視聴している実態があり、眼の疲れなどが理由に書かれています。個人的には近いから眼が疲れるというより、視野が広すぎると見にくいので、最適視聴距離よりは離れたいです。

また話が跳びます。皆さんは映画鑑賞を家でしますか? 画面サイズはどれくらいですか? 劇場へ出向きますか? 劇場では前のほうの席が好きですか? 後ろのほうの席が好きですか? 私は、劇場へ行くのはレジャーであって、作品を鑑賞するのはテレビなどが適していると感じています。家の居間のテレビは、例に挙げたのと同じ55インチです。視聴距離としては2~3mの間かな、と思います。その時の気分ですね。劇場に出向く場合は、やや後ろのほうの席を好んで確保します。こういった話が実は没入感の話なのだと思います。劇場で前のほうの席に座れば、没入感が高まるという感じ。私の好みはそっちではないのでしょう。画面の端のほうを見逃してしまうのが嫌なのです。特に字幕を読んでいるタイミングとか。いい歳こいてアニメを観るオタクだったりしますが、アニメは、おそらく作画コストも関係するのでしょうけど、アップが多いです。そして、ゆっくりな動きよりもダイナミックな動きが多いです。(予算の潤沢なアニメだとそうは言いきれません。)アニメを観る場合も、離れ気味に観るほうが観やすいです。そんな訳で「作品」鑑賞には没入感を求めない訳です。アトラクションと考えれば、劇場で前のほうの席で観るのも良いですね。

何を言いたかったのか。察してくれた人もいると思います。
VRゴーグルとARグラス、どちらが正解か、そりゃ、好みでしょ。という事です。あ。ここはもう⑤の話ではなく、「VRゴーグルとARグラス」のまとめですね。
ARグラスではVRコンテンツを楽しむアプリがないので、できることの多さではVRゴーグルですが、その大きな違いは没入感であり、没入感が不要ならば、VRゴーグルのが適しているとは言えないのかもしれません。どちらが自身に適しているのかは、各々が考えるべきとして、何を考慮すべきか、スペックのどこを気にするべきか、そのあたりに関して、私の投稿も参考にしていただけるんじゃないかと思っています。

最後にひとつ。今まで、触れる機会を作れてなかったので。
VITURE One XRグラスの画面の外の現実部分、正直、見にくいです。明るいところでは、ある程度の見やすさを確保できるでしょうけど、反対に画面は見にくくなる訳ですし、ARと言えるのか、甚だ疑問です。例えば、料理動画を見ながら料理だったら、Quest3のが適しているかもしれません。
車を運転しているとき、カーブミラーって便利ですよね。でも、実物を見てないので、ちょっと心配が残りますよね。VITURE Oneは頑張って左右を直接見てる状態で、Quest3はカーブミラーに頼ってる状態。私のイメージでは、そんな感じです。

拙く読みにくい文章で申し訳ありませんでした。そんな文章をここまで読んでくれた方、どうもありがとうございます。
ではまた、機会があれば……。

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