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芸人に対しての悪口、わかんないとおもしろくない

芸人のネタを見た感想で「わかんない」というのがある。
私は(お笑いに限らずだけど)、「わかんない」という感想をネガティブな意味で言うやつがわからない。
私は個人的にエンターテイメントにおいて分かりやすすぎるものは、つまらないと思ってしまう。
むしろ、視聴者バカにしてんのか!と憤りを感じてしまう。
子どもの頃、エンタの神様も嫌いだった。
漫才師にコントをやらせたり、ネタ中テロップを出したりする演出が腹立たしかった。
子どもでも見やすいように、という番組サイドの配慮だったのだろうが、あまのじゃくな性格のさなちゃんはこれが気に食わなかった。
そんなんやんなくても想像できるし!
いやむしろ想像するから楽しいのに!!!
とイライラしながら見ていたものだ。
そう言いつつネタ番組があまりなかったから、見てたけどね。
見てたんかい!

私はむしろ「わかんない」ものの方がエンターテイメント性が高くて面白いなと思ってしまう。
芝居にせよ、音楽にせよ、お笑いにせよ、わかんない箇所があって、自分なりに想像したり解釈したりする余地があるものの方が見ていて楽しい。
漫才も、途中で置いてきぼりを食らってわかんない箇所がある、ぐらいのネタの方が個人的には見ていて気持ちよくて好きだ。
だから、わかんない=おもしろくない、という感想に辿り着いてしまう人が理解できない、
いやむしろその方がおもれーじゃん!って思ってしまう。

あと芸人のネタを見た感想で許せないのが、「おもしろくない」。

「おもしろくない」って言っちゃう人って、おもしろいものをおもしろいって感じられる感性がないってこと。
おもしろい人は、おもしろいものを「おもしろくない」と言わない。
おもしろくないものを「おもしろくない」と言って、おもしろくする、みたいなおもしろい人がやる笑いのテクニックもあるんだけど、まぁその話しはおいといて。
「おもしろくない」って言っちゃう人って、おもしろくない感性の持ち主なんだ、かわいそー、人生損してるーって思っちゃう。
だから私は容易に「おもしろくない」と言わない。
おもしろい人は、おもしろいものを見て、自分の感性でおもしろいと感じられなかったとしても、「おもしろいことをやっている」というのはなんとなく理解ができるもの。
だから、「おもしろくない」とは言わないのだ。
いやむしろ、「おもしろくない」と言うことは、自分がおもしろいものをおもしろいと感じられない感性を持ってるおもしろくない人間ですよ!と宣言するようなものなので、芸人としては大変マイナスのマーケティングになってしまうのだ。
だからおもしろい人は口が裂けても「おもしろくない」とは言わない。
むしろ「おもしろい!」という方が、おもしろいものをおもしろいと感じられる人なんだ!とアピールになる。
おもしろい人は、おもしろい人を見て、「おもしろい!」と声を大にして言うのだ。
芸人で「おもしろくない」というやつは信用できない。
そいつの感性は多分ハゲてる。
そんなこと言うやつは絶対にハゲだ。
ロン毛でもハゲだ。
おっと、ルッキズムの時代によくない言葉選びをしてしまった。言い直そう。
“感性がおハゲになっていらっしゃる方”だ。
私は「おもしろくない」と言う人は、あ、この人はおもしろくない人なんだな、と判断する。


おもしろいとかおもしろくないとか書きすぎて、自分で書いててゲシュタルト崩壊しそうなのだが、とにかく言いたいことは、
我々のネタをおもしろくないというやつは、おもしろくないやつらだ!!!!
どんどん「おもしろくない」と言って、「僕はおもしろくない人間ですよ」と触れ回るがいい!!!!!
恥知らずが!!!!


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