幕間V

お笑いの単独ライブにおいて、ネタとネタの合間に流れるVTRがある。
これが幕間V。

私は単独ライブの幕間Vいらなくね?派の人間である。

元々幕間Vはいかにして導入されだしたのか。

最初にやり始めたのは、シティーボーイズさんである。
幕間Vの始祖はシティーボーイズさんなのである。
なんにせよ一番最初に始めた人というのはすごい。
シティーボーイズさんはものすごい発明をした人たちだ。
すっかり幕間Vは定番化した。

コントの場合、ネタが変わる時に、セットチェンジと衣装チェンジが必要になる。
この時間お客さんを飽きさせないように、とネタの合間にVTRを流し始めたのがキッカケで、
以後単独ライブにおいて幕間Vを流す、というのが芸人の間で定着化したのだ。

ちょっと待て。
じゃあ漫才の単独ライブは、幕間Vいらなくね?というのが私の意見。
別に衣装チェンジもセットチェンジもないのだから必要ないじゃん、というのが私の意見。

先日、ラブレターズさんの単独ライブを拝見した。(配信でね)
ラブレターズさんはコント師であり、シティーボーイズさんの直属の後輩にあたる人たち。
幕間Vの始祖のお子たちと言っても過言じゃない。
果たしてどのように幕間を繋ぐのだろう、と見ていたら、
…なんと幕間Vがないではないか!
コントキャラのまま1人が舞台に出続けて喋り、もう1人が袖にハケて着替え終わると出てきて絡む。
前のコントキャラの1人がハケて新しいコントキャラの1人が場を繋ぐ、のようにして、
お客さんにこのコントキャラは生きてますよ、と見せつつ流れるように衣装チェンジ、セットチェンジをしていて、めちゃくちゃカッコよかった。

そういえば、ジャルジャルさんもラジオで確か言っていた。
「お客さんは俺らの生のネタを見にきているのであって、VTRを見にきてるわけじゃないから幕間Vはやらない」
早着替えをしてネタをやっているのだそうだ。
コント師で幕間Vやらないってめっちゃカッコいいなあ。

そうなってくると、漫才師で幕間Vやってるとサボってるみたいに見えちまうな。
うちらがもし単独ライブをやることになって幕間Vがもし流れたら、「袖で休憩しやがってんな」と想像しながら見ていただきたい。

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