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夜中、学校のプールに恋を叶える人魚が現れる。1冊のノートを発端に、少女たちの想いは交錯し、乱れていく。

「スクール人魚」 吉富昭仁 全5巻

PAKU★★★★☆ POKU★★★★☆ BLACK★★★☆☆

夜中のプールで呪文を唱えると人魚が現れる。その人魚の肉を食べると恋が叶う。どこにでもありそうな噂話。

単純な噂話は、1冊の手帳を介して情報を増やし、さまざまな少女の手を渡っていく。少女たちは、少女たちなりの複雑で瑞々しい恋愛模様を持っている。

1・2巻はオムニバス方式で話は展開する。少女たちの恋愛模様と人魚たちが描かれていく。2巻の巻末を見ると、「完」と書かれ、完結したことが記されている。3巻以降は、物語として人魚の秘密を描いていく。作者も後半が書けると思っていなかったとしている。

ここでの「人魚」はスクール水着を着た少女たち。彼女たちは一体どこから来たのか。人魚を食べた少女たちの行く末は。5巻で完結はしているが、すべての謎が出てきたわけではないので、もう少し読んでいたかった気持ちもあるが、これくらいがちょうど良いかもしれない。

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