真田正之

就職超氷河期に大手広告代理店の職にありつくも、それを捨て水商売の道へ。ペーペーの黒服からスタートし銀座の高級クラブオーナーに。自身が営んだクラブMを舞台にした『筆談ホステス』など好評を博すも経営破綻。その後一旦会社員となるが大掛かりな金塊密輸犯罪に携わり逮捕。現在はその日暮らし。
固定されたノート

黄金を運ぶ者たち1 裏稼業

「香港から『金』を運ぶバイトがあるんですよ」
 電話の主は挨拶もそこそこに、いきなりそう切り出した。
 二〇一四年の師走もうじき年も暮れようとしている。表の風は冷たかったが、僕は昼間から居間の炬燵に入って、俯き加減でパソコンと向き合っていた。僕が自宅にいた夜のことである。 電話の主は、利根川信。数年前に仕事の取引先として知り合った、僕より少し年上の四十代半ばの男性だ。

 彼は、やや小柄ながらも

もっとみる

鬱のようで自己啓発本を読もうかと書庫に行った。勿論オジサンには今時な有名人の本は似合わない。
「ホモ・ルーデンス」にしようと思ったけど、カイヨワの方が具体的でわかり易い。突っ込み所もある。

まあ、浮世は壮大な遊園地のようなものでありまして、僕は遊び尽くすことができるかな。

バイトが終わった。今日は都内の道路が混んでて疲れました。
おやおや、いつものカップルがおねだりに来てる。
女の子はこちらで避妊済。キジシロのヤローはいつの間にか代替わりしてるんだよね。
男って悲しい。と思いながら。はいはい。どうぞ。

黄金を運ぶ者たち12 ファーストコンタクト①

香港二日目。朝はホテル近くのお粥屋で中華粥を楽しみ、部屋に戻って仙道とトークアプリで打ち合わせを行う。 彼が手配したポーターは女性二名で、この週末を利用してクアラルンプールに向かう。復路クアラルンプール空港のトランジットエリアで、僕が二人に六本渡す段取りなどを話し合った。便利な時代だ。昔だったら気軽に国際電話など使えない。

 昼前にホテルを出て地下鉄でカオルーンホテルに向かう。すぐに金塊を交換

もっとみる

【トラブル】今度はレンタカー。そこから日本を考えてみる

今日は戸隠神社行こうと思いまして、朝三時起き。
それで小説の公開を早くやっといたわけです。
レンタカーは前の晩のうちに借りました。

四時には車で家を出て、下道で前橋方面に北上。
そこから軽井沢方面へ向かい嬬恋過ぎた所で。

エンストです。路肩に車を止めて、ボンネットを開けていても、車やバイクはおろか、歩行者までオールスルー。
「これぞThe日本だね」
妻はいみじくもそう言いました。

日本人はゴ

もっとみる