見出し画像

久しぶりの大雪にわんこ喜ぶ & 私の冬仕事

安曇野でも大雪

今日は1日中雪が降って、安曇野でも久しぶりに雪かきが必要なほど雪が積もりました。20年ほど前までは年に数回は30cm以上積もったのに、最近ではまともな雪かきをしない年がよくあります。

積もった雪に、ウチのわんこたちは大喜び、庭を駆け回ります。

お姉ちゃん、まってえ
埋もれてる…

おチビの方は、長ズボンのつなぎ服にセーターと完全装備ですが、すでに足が雪だるま状態になりつつあります…

冬の私の仕事

冬の間は、ウチの美術館(安曇野ビンサンチ美術館)も冬期休館なので、ちょっと根気のいる仕事ができます。
ミシンで絵を刺繍して、絵本を作っています。
絵本では、ワンコたちが雪の丘をソリで滑り降りてます。

冬のそり遊び(ミシンでレース刺繍)

レースのようなミシン刺繍は、こんな風にしてやります。

自分で書いた絵を、パソコンでミシン刺繍のデータにし、洗うととける布にミシンで刺繍をして、レースのような刺繍を作っています。
こんな手順でやります↓↓↓

線で描いた絵(タラノメ)を、パソコンにスキャナーで取り込みます。
刺繍変換用ソフトで、まず絵の輪郭線を抽出します。
抽出した輪郭線を、刺繍データに変換します。
刺繍データに変換したままの状態。あまりお利口なソフトではないようで、これが限界??
ここからが根気のいる作業。
描いた絵を見ながら、刺繍データのポイントを動かしたりして、
もう一度パソコン上で絵を描き直します。
パソコン上で描き直した絵。
最初に描いた線画に近づけるだけでなく、
刺繍がしやすい(縫い方の設定がしやすい)ように、考えながら描いてます。
縫い方の設定をしました。
線と面の縫い方、両方を設定します。
プレビュー画面で見ると、こんな感じ。
線が太すぎるようですが、レースにするので、ほどけないように、
このくらい太い線に設定します。

ミシンにデータを移し、刺繍します。

ミシンに移す前に、縫い方の順番を決めるソフトに移します。
布が勿体無い(結構高い!)ので、刺繍枠の目一杯に刺繍ができるように、
このソフトで、2つとか3つとかの刺繍データを組み合わせます。
ミシンにデータを移しました。
104508という数字は、針目の数です。
198は、かかる時間(分数)。
実際には糸を付け替えたり、下糸が足りなくなったりで、もっとかかります。
あとはミシンが自動で縫ってくれます。
自動と言っても、、、糸は色ごとに変えなくてはいけないし、
見守ってないと、糸が切れたり引っかかったりすることも時々あります。
それでも、このミシンは2代目、ずいぶんスイスイ縫っててくれるようになりました。
拡大して見ると、こんな感じで縫ってます。
細かい縫い方の順番はミシンが計算してやってくれている、
コンピュータミシンは賢い!
縫い終わりました!!
刺繍枠から外して、周りを大まかにカット。
ちなみに裏はこんな感じ。
レースみたいになるので、裏糸(下糸)も表糸(上糸)に近い色ものを使います。
ぬるま湯につけると、白い布が溶けます。
多分デンプンみたいなもので作られている布なのだと思います。
何度かすすがないと、糊みたいになって残ります。
糊みたいなものが、少し残っている状態がベスト。
レースに張りがでていいのです。
タオルで水分を拭き取って…
平らなところで乾かします。
冬は、ファンヒーターの前とかの床に置いておくと、うまく乾かせます。
これで完成と思いきや、裏はこんな感じに糸がたくさん残ってます。
よく切れるハサミで、いらない糸を切ります。
糸を切る作業は、実は刺繍をしているときにも、
糸の色を変えるごとに切ってあげたりしています。
ミシンが縫ってくれるとはいえ、結構手作業があって、面倒臭い…
このハサミ、小さいのに高い!でも細い糸を切るにはこれでないと…

レース刺繍の絵、完成しました。

早春、犬の姉妹がおばさんの家に遊びにきて、裏の森で山菜採りを始める場面です。タラの芽以外にも、美味しい春の恵みが♡

左下が、今回つくり方を紹介してきたタラノメ。
隣の5枚の葉っぱの山菜は、コシアブラ。
犬は、茶ラブのおばさん。
手には大きな植木バサミと皮の手袋、実は、タラの芽採り必需品です。
絵の全体はこんな感じ。
山菜は見上げるような高さにあります。だから、植木バサミが必要。
下の方の芽を残して切っておくと、その芽が伸びて枝になり、来年また新芽がいただけます。

トゲトゲのタラノメ、5枚の葉っぱはコシアブラ、
緑色が濃いめの3枚の葉はタカノツメ。
食べられないヤマウルシには注意!かぶれる人もいます。
こちらは、早春の庭の花たち。
去年の冬に刺繍したレースを、一つの画面にまとめて絵にしました。
ケマンソウ、スノーフレーク、スミレ、チゴユリ、クリスマスローズ、
スイセン、ラッパスイセン、ペチコートスイセン、
一番下がヒメツルニチニチソウです。
うちの庭がモデル。

今回はレースの刺繍をパーツで作って、大きなアクリルの額に貼り付けて絵にしました。
上の方の『そり遊び』の絵のように、一番大きな刺繍枠いっぱいに入るサイズの絵を、刺繍データにして絵にすることもあります。
両方の絵を組み合わせて、絵本にする予定です。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?