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堂々と戻ればいい

片付けや断捨離が趣味な私にとって、「今、使っていないもの」は手放す対象となります。幸い、我が家の近くには不用品を引き取りに来てくれるチャリティショップがあり、長年お世話になっています。

フリマアプリがあることも承知しているのですが、私の場合、「売れるまで保管すること」がもどかしい。さらに「値段付けや発送作業などにかかる時間」よりも他のことをしていたい欲求の方が格段に強いため、フリマは最初から考えていませんでした。

よって、チャリティショップにはずいぶん高額なものも出します。この数年を振り返ってみると、キッチン家電や家具、オーディオ家電もずいぶん出しました(ならば最初から買わなければ良いのでは、というツッコミは無し、ということで・・・!)。

そうした断捨離の中でサヨナラしたものの一つに、某メーカーのお財布がありました。非常に薄くて軽く、コインの収容枚数にも計算されつくした美学があるというスグレモノです。このお財布を愛用していたのですね。

ところが、ある日のこと。某メーカーのゴージャスなデザインの長財布と出会いました。色は鮮やかで私好み。こちらも薄くて使い勝手が良さそうです。迷わず購入。使い始めたのです。

使い勝手はとても良いものでした。薄いですし、長財布なので開けば全体が見渡せます。何しろ色もステキ。見るだけで気持ちが華やぎます。すでに使い始めてから数年が経ちました。

でも。

また最近、あの薄い小型財布が懐かしくなってきたのです。

開運関連のサイトなどを見ると、「お財布は定期的に買い換えた方が運が開ける」と書かれているものもあります。けれども私はそこまでこだわりがありません。いったん使い始めたら、くたびれるまで使用したいタイプです。ゆえに、まだ十分使える今の長財布があるのに、かつてのお財布を思い出すこと自体、なぜなのかなと考えてみました。

理由はいくつかありました。

一つ目は今持っているバッグから長財布が意外と取り出しにくいこと。防犯上、私は長財布をタテではなく横長にして立てて入れています。そうすると、横長の長辺と同じ長さの鞄の口が無いと取り出しづらいのですね。それがお財布を使うたびのプチストレスとなっていました。

もう一つは、あの薄いお財布のコイン入れ。入る枚数に限りがあります。具体的には各金種を15枚入れて999円分(ハイ、ご存じの方はこれでメーカー名がお分かりのはず!!)。小さなコインスペースに整然と999円分まで小銭が並ぶあの美学が私は好きだったのですね。美しい~~~(完全に自己陶酔の世界!)。

この2要因から、またあの薄いお財布を使いたくなったのでした。

もちろん、葛藤もありました。「一度手放したのに、また同じものを買うの?すごい無駄遣いじゃない?」と心の声が叫びます。しかも買いたい色は前回と同じ色。呆れますよね。

でも、好きなものは好き、で良いはず。歌にもありますし(笑)。

というわけで注文しました。好きなアイテムだもの。堂々と戻ればいい。

それだけです!


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