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「痛いトーク」「こじらせネットワーカー」を止めることはおそらく誰にも無理な件。

ネットビジネスにかかわっている人は商品を売り込むために、あの手この手で巧みなトークを展開します。中には薬機法(薬事法)などどこ吹く風、私が法律よ!とばかりに「とんでもトーク」をされる方もいます。

「とんでもトーク」が横行する現場

根拠のない説明、思い込みやフィクションを盛り込んだ商品アピールは違法です。

私が実際に聞いた「とんでもトーク」の中でも強烈だったのは、ある化粧品についての説明でした。
「この美容液、食べれるのよ」
オーガニック系の基礎化粧品の安全性を表現したかったのかもしれません。環境にも肌にも優しくてよい原料を使っている、という説明をした後に、なんと数プッシュ手のひらに出して、ペロリ。
「体に悪いものが入ってないから、舐めても大丈夫なの。意外と美味しいのよ」とドヤ顔。

そんなわけ、ありません。
化粧品は食用ではありませんから大丈夫なワケがない。
味なんて論外です。

この他にもあの化粧品を使ったら顔痩せした、あのサプリメントを飲んだら二の腕が細くなった、末期がんだった人が基礎化粧品を使い始めたら余命が伸びているみたい…などなどとんでもない無理無理なトークの数々。
会社が企画・運営する勉強会や説明会では「とんでもトーク」は封印されているのですが、会員さん主催の勉強会やお手入れ会では「とんでもトーク」のオンパレード。
当たり前のようになっているのが現実です。

確信犯と天然犯。やっかいなのは…?

とんでもトークをする人にも2種類あります。

「とんでもトーク」をしている人にも2種類あって、ひとつは商品を売るためにならオーバートーク上等!とわかってやっている人。
つまり悪意ある確信犯です。

もうひとつは天然の方。
自分は本当にそうだった!いいと思っている!と商品崇拝している方で、ここに悪気はありません。
どちらも困ったネットワーカーですが、どちらがよりタチが悪いかというと後者の方です。

悪意ある確信犯は、商品にそこまでの力がないことを実はわかっている分、クールです。
「とんでもトーク」をやめろと言われれば辞めることができます。状況を見て戦術を変えることができるので、論破されそう相手には最初からオーバートークをしかけることもありません。

問題は天然班の方で、自分は間違ったことなど言ってないと思っているから正義感を持って痛い「とんでもトーク」をやり続けてしまいます。
人間の思い込み力というのは純粋であればあるほど痛ましく、周りの人をドンビキさせる効果を発揮するのですが、それに気づくこともできません。

近頃では拡散力のあるこじらせネットワーカーも

SNSが生み出すオンラインこじらせネットワーカー。

自信と正義感と発信力
本来、この3つは人として備えたい素晴らしい才能です。
普通、この力を備えた人が行動をすればよい結果を生み出すことは言うまでもありません。
しかし「天然馬鹿な人」が自信と正義感と発信力をもって何かをするということは、迷惑行為を通り越して社会悪を生み出します。
近頃では「SNSの使いこなし力」を併せ持つ「馬鹿な人」も増えてきています。
いずれも見事な「こじらせネットワーカー」であり、その存在はやっかいでしかありません。

人は旗を振る人の周りに集まる。

こじらせネットワーカーは絶対に消えない。

周囲の人が「こじらせネットワーカー」を相手にしなければ、自然とその存在は消滅するのでしょうが、困ったことにその存在はいつの時代にも健在し、消えることはありません。

それはなぜか?

あっていようが間違っていようが、使命感を持って行動している人というのは惹きつけ力があるからです。
周りに似たような人が集まってしまうのです。
志ある人というのは、自分の好きなことを好きなようにやっているから、ストレスがなく健康的で美しく若々しくも見えるものです。
見栄え的に宣伝効果抜群で
「この人が推している健康食品には本当にすごいエナジーがあるんじゃないかしら」
「この人、肌がとってもきれい!同じ化粧品を使ってみたいわ」
という人を一定数集めてしまうというのも現実。
こじらせネットワーカーのもとに新たなこじらせネットワーカーのヒヨコが集まり、その意思を受け継いだ活動が続いていく…という流れが延々と続くのは、もうどうしようもないことなのかもしれません。

こじらせのヒヨコが、今もどこかで生まれています。

こじらせネットワーカーは消えない、
止めることはできない…
これはネットワークビジネスが抱える深刻な問題の一つだといえるでしょう。

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