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過去の自分と比べる

こんにちは。さなぎです。

N中等部では年に3回「基礎学習一斉学力テスト」と呼ばれるものがあります。

その名の通り、学力テスト。
範囲は”学年相当のこれまで習った範囲”。ざっくり〜😂

7月に受けて、先日結果が返却されました。

結果ですか?

……「🙃」です笑

本人は納得いかなかった様子。
わたしは点数に少々驚きましたが、怒りはしませんでした。

今回はN中等部で過ごす息子の学習面に関するお話です。


偏差値競走から1抜けした息子

まずN中等部での学習に関してまとめておきましょう。

  • 国語、数学、英語はN予備校で学習する

  • 理科、社会は完全に自己学習

  • 出校日に1-2コマ基礎学習の時間がある

  • 質問等はTAに聞くことが出来る

※TAとは”ティーチングアシスタント”のこと。主に大学生がサポートに来てくれます。

気づかれたかと思いますが、いわゆる「一斉授業」はありません。
基礎学習の時間はあるものの、1人1人取り組む内容は違います。

小学校の復習をする子もいるし、
おおよそ今の学年の内容を学ぶ子もいる。
中学校の内容を終えている子もいる。

つまりは自由です。

中学校までは義務教育期間ですから、学習というとみんなが先生に向かって座って授業を受けるスタイルを思い浮かべる方が多いでしょう。

N中等部は違います。

イメージしてもらうならマンツーマンの塾みたいな感じかな?
分からないときや、問題を解き終わったときにサポートしてくれるイメージ。

なので良くも悪くも自己責任

1つ注意すべきことは「中学校まではレポートなどはない」ということ。
義務教育期間ですから、地元の在籍校にその辺りが全て委ねられます。

息子はN中等部に登校する日の出席認定はもらえています。
ただしテスト等は全く受けていないため、成績は一切つきません。

高校は内部進学(N/S高等学校)を予定しているので、内申点等は必要なし。

ちょっと独特の世界ですよね。

実は息子がN中等部に通ったことで、わたしたち親の学習への向き合い方が変わりました。

ここでわたしたち親世代(30代)のお話をしましょう。
わたしたちが住む場所は公立高校の格付けが強い地域。

『頭の良い子=内申点がもらえて、テストの点数もいい』

これが一般的です。

テストの点数だけが良くてもダメ。
授業中寝ていたら基本的には内申点はもらえません。

内申点は比率がある程度決まっています。
上から順に○人なので、最終的には先生の匙加減
(先生に嫌われて妙に内申点が低かった友だち、いたなぁ)

私たち夫婦は高校入試の戦い方が違いました。

  • 夫:内申点が低く、テストは上の上

  • わたし:内申点が高く、テストは上の下

高校入試”だけ”を見れば、わたしの方がはるかに戦いやすかったです。

夫は中学時代、学年1桁の順位をキープしていたそう。
授業中は寝ていたらしく、学級委員などにも立候補はしませんでした。

よって内申点が低く、”中の中”の高校に進学しました。
大学は国公立に進学しましたが、高校受験に関しては今でも悔いているそう。

対してわたし。

「内申点はゴマスリでいけるっしょ」と考えており、授業態度は真面目を演じる。

学級委員等も積極的に立候補する。
内申点を武器にそれなりの進学校へ進む。

しかしその後、家のゴタゴタにより専門学校進学を余儀なくされる。

そう。わたしたちはそれぞれが『偏差値』『内申点』『学歴』に少なからずコンプレックスがあったのです。

過去の自分と比べよう

学歴コンプレックスがあったわたしたちは息子にはいい成績を取ってもらいたかった。

ゆえに息子が低学年のうちは結構スパルタにお勉強させていました。

徐々に学校に適応しなくなり、環境を変えようと中学受験を模索。
大人数が苦手ということが判明し、断念。

タイミングよくN中等部を見つけ、入学。

ここでふと「あ、もう偏差値とか内申とかいらんやん🙃」と拍子抜け。
(もちろん一般入試で大学を受験するなら学力は必要)

と同時に「しまった…今まで囚われすぎた…」と猛省。

きっと自尊心を下げてしまっていたと思います。

塾で成績順に座らされていた過去。
学校で張り出された順位。

確かに競争力はついたかもしれませんが、ずっとそれに囚われていた。

息子は良くも悪くも諦めが早いタイプ。

きっとそのまま進学していたら…勉強は辞めているだろうな…😂

あ、そうそう。点数でしたね。

それがねー、普通🤣
良くもないし、飛び抜けて悪くもない。

本人的にはもう少し出来ていたつもりだったそう。

わたしが中学生の時にその点数を取っていたら、間違いなく母親(教育ママ)にぶっ飛ばされた点数ではありましたが。

正直、点数には結構びっくりしましたがこんな会話をしました。

わたし「テストの点数、どう思った?」
息子「悔しかった」
わたし「何が悔しかった?」
息子「出来たと思ったのが出来てなかった」

まだ続きます。

わたし「なんで出来なかったと思う?」
息子「うーん、復習してなかったからかな」
わたし「分かってるじゃん、自分で気づいたんだね」
息子「うん、最近復習するようにしてる」
わたし「問題を解くだけじゃ理解してるか分からないもんね」
息子「確かにそうだね、こないだ分かった」

わたしはずっと知っていました。
ずっと復習の意味を彼には説いていました。

しかし彼は気づかず。いや、正確にはスルー。
今回の点数を目の当たりにすることで気づいたそうです。

これで良かったんでしょうね。
きっと段階が必要だったんです。

もう少し会話は続きます。

わたし「地元のみんなはね、順位がつくんだよ」
息子「それだとたぶん自分は嫌になると思う」
わたし「だろうね、でも今はそうじゃない環境だよ」
息子「次、今より点数よくしたいから頑張る」
わたし「そうそう、比べるのは7月の自分だよ」

そう。それでよし。
N中等部で受ける学力テストは誰かと競うものではありません。

”過去の自分と比べる”ことが目標。

順位をつけられると確かにやる気は出ますが、自分ではどうにも出来ない部分も出てきます。

たまたまあの子が運が良かったとか、変な言い訳も作っちゃうし(わたしだけか)。

こんな声かけ、自分が小学校や中学校の頃にしてもらいたかったな😅
母、超怖かったな…🤣

親として出来ること

わたしたち親は「息子に楽しく人生を過ごしてほしい」と願っています。

そのためには選択肢を多く持つことが必要。

どんな職業でもいいんです。
本人が「しあわせ」と思えるような環境に導くことです。

難しいですよ。そんなのは分かってます。
そんな都合よくいかないのだって経験してますから。

でもね。『未来は自分でつくるもの』なんです。

捉え方1つで物事は見方が変わります。

「あの時こうだったから」
「いつもこう言われていたから」
と他人のせいにしても何も変わりません。

”過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる。”

親に出来ることはたくさんの経験をさせながら、学ぶ環境を整える。

息子は大学に行きたいそうです。

それは一般的な大学かもしれないし、新しく設立されるであろうZEN大学かもしれない。

彼が「なぜ大学に通いたいのか」を定義し、その時に勉強が必要ならきっとやるでしょう。

今はまだ中学1年生ですから、深くまできっと考えられない。

わたしや夫が疑問で問いかけてあげることで、少しずつ学んでいけばヨシ。

次の学力テストは10月。すぐですね。

もう言い訳は出来ませんよ笑

日々コツコツ逃げずに進めること。
いいじゃないの、音楽とか体育とかないんだから🤣

少年よ、がんばれ。

今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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