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N中等部の卒業後って?

こんにちは。さなぎです。

8月に「N中等部卒のN/S高卒業生の進路情報報告・サポート体制説明会」がありました。

まだ息子は1年生ではありますが、今後のことは気になっていたので参加。

知らないことや「へー!そんなところまで!」ということも聞けたので、共有します。(正確には自分用の備忘録ですが笑)


N中出身者の大学進学率

今回なぜN中在校生に卒業後進路説明会が開催されたかというと、N中等部開校から4年経ち、開校と同時に入学した生徒がN/S高等学校を卒業したことから。

N中等部の開校は2019年
開校当時、中学1年生だった生徒は高校2年生。

ということは中学3年生だった生徒は2023年3月に高校を卒業しています。

開校当初は通学コースのみ。
2020年4月にネットコースが開設。

2023年までの間にN中もN/S高も拡大しています。

説明会では具体的な数字が伝えられましたが、内部事情だと思うのでざっくりしたデータでまとめておきます。

・2022年度N/S高卒業:約7500名
・内N中等部卒業生:約100名
・その100名の内、およそ半分(50%弱)が大学進学
・N/S高卒業生(約7500名)の大学進学率は30%強

ほほう。興味深いですね。
義務教育の優先順位を下げて、N中に通っていた子の方が大学進学率が高かったんですね。

ちなみにN/S高卒業生(約7500名)のうち55%強が進学。
残り40%強は起業したり、留学したりさまざまな進路をとっているそう。

さらに興味深いのが大学進学のうち、国公立大学に進学している生徒もいました。
私立大学の中でも早稲田や慶應など有名大学に進学している生徒も。

「特にハンデにはならないのかも」ということが分かりました。

これね、親としてはかなり安心しました。

もちろん進学には本人の努力が必要です。

ただフリースクール扱いの中学を経由して、通信制高校から大学進学している子がいるというのは“今を不安にならず、思いっきりやれ“と思えます。

このデータを夫はこう捉えました。

『言われてみれば勉強は基本自己学習だもんね。自己管理出来る子が多いんじゃない?N中生って。それにわざわざ親も選んで通わせているわけじゃん。意識高い系はそれなりにいるから家でも将来のことを話してそう。』

なるほど。確かにそうかも。
我が家でもそうですが、子どもが小学校の頃から将来について話をしてきました。

いい大学にいきなさいとは思いませんが、自分のやりたいことを思う存分やろうねとずっと伝えてきました。

そこには“偏差値の高い高校“は“将来就職に有利になる大学“のルートもは入っていると伝えてきました。

ただそれはあくまで通常ルートなだけ。

今回のデータのおかげで「N中に通っていても、いわゆる通常ルートに戻る道もある」と分かったのは大きい。

大学が正規ルートとも思いません。
大学生といえばみんなバイト三昧。

なんとなくレポートを出して、なんとなく就職していく子もいるでしょう。
そうやって過ごしていても大卒という1つの証明書はもらえる。

大学を卒業していないと出来ないこともあります。

高卒を否定するわけではありませんが、高卒だと影響してくることもあるかもしれません。(ちなみにわたしは専門中退のため高卒😂)

『自己管理出来るものは選択肢が増える』

やはりここに行き着くんですね。

自由、でもやることはしっかりと

さて。N中等部とN/S高。

やることはそこまで変わらないように思えますが、実は全然違います。

中学校は“義務教育期間“。
言葉を選ばずにいえば「何もしなくても卒業できる」んです。

対して高校は“自由選択“。
課題やテストなどをクリアしないと進級・卒業出来ない」。

これが大きな違い。

いわゆる“普通制高校“は中学校の延長みたいなもの。

みんなで一斉に授業を受けて、同じ日にテストを受ける。
30点以下だったら赤点となり再試験。
合格するまではその科目の単位は取れない。
出席日数なども影響するため、必ず通うことになる。

メリットは「言われたことをやっておけばなんとかなる」。

そうだ。わたし寝てましたわ。

進学校でしたが、授業がつまらなくてテトリス三昧。(赤点は取ったことないので真面目に勉強はしてましたよ)

対して通信制高校。

勉強できる時に勉強し、指定されたテストを受ける。

体育や家庭科などを補修するスクーリングに通い、最低限の出席単位を取る。

早い子はサクッと高卒に必要な単位をとれる。

デメリットは「自己管理が命!」。これに尽きます。

3年で卒業できる子もいれば、4年かかる子もいる。
お仕事しながら通う子もいれば、スポーツなど取り組みながら通う子もいる。

これが通信制高校の独特の世界。

そこにN/S高独自のカリキュラムが入ってきます。

ベースは通信制高校だけれど、通学コースなどを組み合わせることでより専門的な能力を養うというもの。

以前、学費のシステムについて記事にしましたがまさにアレです。

一般に言われる「高校の補助金」と呼ばれるものは“通信制高校の課程“部分にだけ適用となり、通学部分には一切の補助はありません。

通信制課程はMAX40万円弱ですから、本当に通信制高校だけ通いたい子で所得制限に親が引っかかっていなければ年間7万円弱で通えます。

通信制高校のいいところは「自由」。
悪いところは「自己管理必須」。

中学生のうちから自己管理能力を養っておきたいですね。

N/S高のサポート体制

そうそう。説明会では高校のサポート体制についてもお話がありました。

簡単にまとめておきます。

・大学志望者向け説明会がある
・専門学校志望者向け説明会がある
・進路ガイダンスが2週間カリキュラムである
・業界研究セミナー(就職後)もある
・オフラインイベントとして学校見学に行ける
・進路個別サポート(メンター)がある
・面接トレーニングも受けられる
・各種書類添削も受けられる

わたしの記憶では普通制高校はここまでサポートしてくれませんでした。

ただこのサポート体制は「参加しようという意志がないと参加できない」ことは覚えておきましょう。

良くも悪くも自由です。

人数もたくさんいるので、参加表明をしなければスルー。

まぁこれはどの世界でも同じですね。

息子はおそらく「使えるもんは使ったるわ」タイプなので、ゴリゴリ使い倒すことでしょう🤣

お勉強の方は基本的にN予備校を使って行います。(ネットコースのみタブレットやスマホでも受講可能)

単元はかなり細かく区切られており、飽きさせないような工夫もされていました。

小テストが毎回あり、正解しないと次に進めないシステム。
また動画も早送り出来ない仕様だそうです🤣

個人的にはかなりガッツリと内部事情を知ることが出来たのでこれも安心材料となりました。

おわりに

息子はまだ中学1年生。

なぜこんなに早くから進路説明会に参加したのかというと「親の情報はあるに越したことはない」と思っているから。

わたし自身、高校1年生の時に母が家出
その後2年間音信不通になりました。

進学校で学んでいたわたし。
周りは99%が大学進学を目指していました。

諸々の事情もあり、あえて医療系の専門学校に進学して地元で働くことを選択したのですが、入学後に変なプライドが邪魔をする。

「もっと別の選択肢があったかな」と今でも後悔しています。

あの時あの選択肢を取ったからこそ、夫や息子に出会えたことは分かっています。

だから今を悔やむことはないのですが、やはり「当時の情報源の少なさ」は悔やむところ。

特に母親の口コミ情報って時々めっちゃ的を得ているんですよね。
現場の生の声が入ってくるんです。

わたしの高校時代にはそれがなかった。
だから極端に狭い進路を選んでしまった。

あの部分だけが、今を幸せと感じているわたしですら悔いが残ります。

だからわたしが掬える情報は取りこぼさない。
引き出しはたくさんあっていいと思うのです。

まだ1年生だし…と思っていましたが、考えてみたら中学校生活の1/6がすでに終わろうとしています。

あっという間に高校生になってしまいそうですね。

高校受験がないのは強みですが、自己管理能力と将来を見据えた情報収集は今から養っても損はありません。

親ができることは精一杯やる。
今、わたし出来ることを見つけていきます。

今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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