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精油百花 #32ヒソップ

◆ヒソップの基本プロファイル

【学名】Hissopus officinalis
【科名】シソ科
【精油抽出部位】花穂
【芳香】温かく甘くスパイシー、沁みとおるような香り
【ノート】ミドル
【性質】熱・乾
【五行】金
【原産地】南ヨーロッパ
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】ピノカンフォン、イソピノカンフェン、αーピネン、サビネン、ミルセン,リモネン、αーテルピネオール、1,8-シネオール、ツヨン
【作用】抗菌、抗カタル、抗感染、抗リウマチ、抗ウィルス、鎮痙、瘢痕形成、通経、免疫促進、去痰、血圧上昇、発汗、消化促進
【安全性】妊婦、てんかん患者、2歳児以下の小児、発熱時は禁忌。希釈濃度は2%以下にすること。

花にはとても強い芳香があり、蜂や蝶の大群を魅了する。
ヘブライ人はヒソップを高く評価し、旧約聖書には教会の浄化に用いる苦味のハーブの一種との記載がある。
ローマ人は疫病の予防に、病人が出た家の消毒に使った。
非常に強力な精油なので、使用する時の用量に細心の注意を払う事。

《東洋医学的視点》
温め、動的な陽気を補う強力な強壮剤である。
大変に「熱く」、「刺激性」があるため、希釈して使う事が肝心。
肺を強め、衛気を補う。
スタミナ不足で息切れし、免疫機能の低下した状態に役立つ。
寒証の感染症に最適。
脾を強壮し、消化を促進し、温める。
➡食欲減退、消化不良、腹部膨満感に良い。
寒証で委縮性のリウマチ痛に➡ユーカリ・ラベンダー・ジュニパーとの組み合わせ
神経系と心に働きかけ、元気を回復させる目覚ましい力を持つ。

◆ヒソップタイプのパーソナリティ
自他を分ける「境界」をはっきり引くことが出来る。
他人の気分や感情に影響され、結果的に自分を取り巻く環境から負の気や張り詰めた空気を吸収してしまう人に役立つ。

◆サトルアロマセラピー
浄化のハーブなので、瞑想やヒーリングをする場所を浄化するのによい。

◆ブレンディング
アンジェリカ、スィートオレンジ、フェンネル、メリッサ、ラベンダー、ローズマリー

◆特記
脾臓を浄化するので「悲しみを癒す」と言われる。
消化器系を強壮し、胃痙攣に良く腸内ガスを排出させる働きがある。
「胸部を開く」作用があり、引きこもることを切望する気持ちに拮抗して、世界と向き合えるように助ける。
「魂の浄化」を担う精油である。

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