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精油百花 #17ペパーミント

◆ペパーミントの基本プロファイル

【学名】Mentha piperita
【科名】シソ科
【精油抽出部位】葉
【芳香】フレッシュなメントールの刺激、清涼な辛味のある甘さ。
【ノート】トップ
【性質】涼・燥
【五行】土(そして木)
【原産地】地中海沿岸地方、西アジア
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】メントール、メントン、1,8-シネオール、酢酸メチル、リモネン、カルバクロールなど
【作用】鎮痛、麻酔、強肝、強心、駆虫、駆風、抗炎症、消毒、排胆、刺激、健胃、うっ血除去
【安全性】毒性はないが、使用量には注意する。

ペパーミント精油は二重の作用をすることが特徴。
それは「暑い時は冷やし」「寒い時には温める」と言う相反する作用。
または「まず皮膚に対してしっかりと清涼感を与え(血管収縮作用)、のちに血管を拡張し血流を増大させるメントールの働きによるものと考えられている。
頭をスッキリさせるので、集中できない人や精神的に疲れている人に有効に作用します。
ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交配種である。

《東洋医学的視点》
熱性症状の解消に、より適する。
涼性と燥性の性質が気を巡らせ、熱証の痰を除き、神経系と脳を活性化する。加えて感染を抑える働きもある。
高熱や喉の腫れ、頭痛を伴う風邪やインフルエンザに役立つ。
胃腸の「気」の循環を促す➡消化器系に最も有効に働く作用を持つ精油のひとつである。(腸疝痛・過敏性腸症候群、肝炎)
辛味のある香り➡気分を爽快にする
心を活気づけ、胃を元気にする➡「意」と「土」に直接働きかける。

◆ペパーミントのパーソナリティ
人々が忘れ難い印象を与える。
がさつで押しが強い(と感じる人もいる)
恐れを知らず、頭の回転が速い。
どんな仕事でも全力で関わろうとする人ですが、人懐っこく他人の行く末を案じるようなところがある。

◆サトルアロマセラピー
人間のエゴに働きかけ、うぬぼれを取り除く。
劣等感を乗り越えるのにも良い。
「清潔さ」と関連があり、倫理的な生活を送りたい人の助けとなる。
新しい考え方の消化を助ける面もある。
知的・精神的な許容量を広くする精油のひとつである。
インスピレーションと洞察が必要な人に役立つ。

◆ブレンディング
サイプレス、シダーウッド、マジョラム、マンダリン、ラベンダー、ローズマリー、レモン、ユーカリ

◆特記
眼の近くでの使用は避ける方が良い。
妊娠中は使用を避ける。
授乳中の母親も避けることが望ましい(母乳の出を妨げると言われる)
ホメオパシーの薬剤を溶かしてしまう恐れもあり。

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