カープとメガフォンと私のエントリー記事です。23日を担当します、さなこんです。
おともだちのせなななせさんが書いてるのを見て、参加することにしました。はじめまして。よろしくお願いします。

2015年のシーズン、私にとっては、「やぶたん！」なシーズンでした。
やぶたんとは、今年のルーキー、ドラフト２位指名で入団した薮田和樹投手のことです。

カメラを持って由宇に通い、やぶたんが一軍にあがってからはお祈りポーズで見守り、日々ネットでやぶたん情報を漁り、やぶたんが募金箱を持って駅前に立てば五百円玉を気前よく投入し、やぶたんが岡山県で少年野球教室に参加すればコンパクトカーに乗り込んで駆けつけました。

そういえば、シーズン当初は黒田のユニが手に入らない、という騒ぎもありましたが、私の場合は、やぶたんのユニが手に入らず、（いろいろな経緯があったうえで）球団に抗議のメールをし、その結果電話で謝られ、緊急に送ってもらった、というようなこともありました。

いま、そのユニにはやぶたんのサインが入っています。

見る？
見たいじゃろ？
見せてあげるね？

いいじゃろ〜。自慢でした。

ちなみに、私、夏にテレビに出演することがあったんですけど（カープとはまったく関係ないことで、です）、このユニを着て出たいと言ったら、「それはちょっと……」って断られました。ちっ。全国放送だったからかな。広島のテレビ局ならOKだったよねぇ……。

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やぶたんとの出会いは、入団会見でした。
そうです、私、ファンクラブのアレが当たったのです。入団会見に参加できるアレです。倍率何十倍っていうアレね。

やぶたんは、会見で「実績がないからみなさん不安に思うだろうけど、きっとやるから見てて」というようなことを言いました（やぶたんは、大学時代にほとんど試合で投げてないのです）。
いつものように穏やかな口調でかわいい声だったけど、この場でこんな強いことを言えるなんて、立派だな、と思ったものです。

あとは、カメラのファインダーを覗きながら、
「あれっ、今、シャッター押したけど、目が開いてた？ 閉じてた？ 閉じてるかもしれないからもう一回撮ろう。あっ、また閉じてる？」
と思いながらシャッターを切っているうちに、その日撮った写真の半分以上がやぶたんでした。
おそるべし、やぶたんの細目。
ちなみに、あとから写真を確認すると、ちゃんと目は開いていました。

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次にやぶたんに会ったのは、由宇キャンプです。

やぶたんはじっくり育てる方針だったのと、故障明けだったのもあって、二軍スタートでした。
そこでユニフォーム姿のやぶたんを見て、びっくりしました。
「脚ながっ！」
って、思わず声に出して言っちゃったよね。
脚が長いだけじゃない。めちゃスタイルがいい。そのうえ、なんていうか、動きがエレガントなんでございますよ、奥様。エ・レ・ガ・ン・ト！

このキャンプで一番驚いたのは、ダッシュをしているとき。
キツくて皆がバタバタ倒れこむ中、ひとりスクッと立ったまま。最後まで膝をつかなかったのはやぶたんだけでした。
もちろん手を抜いている風ではなく、むしろ、先頭を切って走ってこれですよ。おそろしい子が入ってきたもんだと思いましたよ。

このあたりから「やぶたんやぶたん」言い出して、現在に至ります。

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「薮田くんのファン」って言うと、たいてい鈍い反応しか返ってきません。良くて「巨人戦で初登板初勝利の日、感動したね」と言われるくらいです（うん、そう、感動したよね、あの試合は！んでも、あの試合について語ると長いので割愛します）。

鈍い反応しかなかった時、私はやぶたんの魅力を語ります。「やぶたんをあまり知らない人にする話」をいくつか持ってて、それらの中からひとつかふたつ話すと、たいていの人がやぶたんに興味を持ってくれます。
その話をここで語ると長いので（ここまででも相当長いのに）、これも泣く泣く割愛。

……でも、でも、やっぱり、いっこだけ、いっこだけ、お話しさせて！
どれにしよう……、そうだな、あれんくんとの話にしよう。

やぶたんは一学年年上の九里亜蓮くんとなかよしです。高校と大学が一緒で、本人曰く「お兄ちゃんみたいな存在」だそう。
そんな「お兄ちゃんみたい」なあれんくんとは、「あれん」「やぶ」と呼び合っていて、ほんとになかよしです。

そんなふたりが並んでると、パッと見た感じ、めっちゃワルそうでめっちゃかっこいいです。

ほぉら、ワルかっこいい！ きゃっきゃっ♡

こーーーんなにかっこいいのに、すっごいかわいいんですよ、やぶたんは。

やぶたんは人見知りさんらしく、入団当初は表情が硬かったのだけれど、あれんくんが二軍に来て一緒に練習するようになったあたりから、表情のレパートリーが増えました。大きな笑い声をたてるようになったし、反対に、しんどそうな顔も見せるようになりました。

由宇であれんくんとやぶたんがふたり一緒にトレーニングしていたときです。
やぶたんが芝の上で急に立ち止まり、しゃがむと、慎重に何かを拾い上げ、両手でやさしく包みました。
あれんくんも立ち止まって、そんなやぶたんを見守っています。
やぶたんはゆっくり立ち上がると、その両手の中のものを、そっとそっとあれんくんに手渡しました。
あれんくんは受け取るとにっこり笑い、やぶたんもにっこり笑って、歩き始めました。

その時はよくわからなかったのだけど家に帰って写真を拡大してみて、萌えころがりました。

やぶたんが、あれんくんに、ちいさなアマガエルを手渡してるんです！ぎゃんかわ！ごろごろばたーん！（萌えて床を転がりまわる様子）

似たようなエピソードがあります。走塁練習のときに、やぶたんが突然空を指さしました。なんだろう、って思って空を見ると、虹が。あれんくん、篠田、小野、と、みんなでしばらく虹を見上げて、にっこり。

かわいすぎじゃろ！ 俺を萌え殺す気なのか、やぶたんは！！命がいくつあっても足りないとはこのことだ……。

他にもいろいろやぶたんについて語ることはあるのですが（かわいい以外に、やさしかったり、おもしろかったり、不思議だったり、やんちゃだったり、もちろんかっこよかったり）、知りたい方は個別に連絡ください！ たっぷりお話ししてさしあげます。

と、なんだか野球と関係なさそうなことばかり書いてしまった気がするけれど、こんなエントリーがあってもいいですよね？
まぁ、私が言わなくても、やぶたんが良い投手なこと、賢いこと、努力できることなどは分かりますよね～。

そんなこんなで、来年はやぶたんがやりますよ。ご期待ください。