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いつ行っても裏切られない(後編:小曽根真スーパー・カルテット)


5月18日、兵庫県立芸術文化劇場。会員予約開始日ダッシュで予約した甲斐あって、前方真ん中の良席。ー

場内明かりが落ちて、ステージを見守っていると突然沸き起こる拍手?振り返るとなんと観客席の真ん中の両脇扉からメンバー登場!拍手喝采浴びながらステージへ向かう小曽根さん、ブランフォード・マルサリス、ベースのクリスチャン・マクブライド、ドラムのジェフ・テイン・ワッツ。まだ一音も出していません!なのにこの盛り上がり!観客の愛、小曽根さんの盛り上げ上手で、一気にお祭りが始まった状態。

小曽根さん19歳の時、ボストンのバークリー音楽大学で出会い、最初にセッションして以来の仲間たち。勝手知ったる中、信頼と理解に裏付けされた、とんでもない調和と跳躍。

ブランフォードの威厳と風格を感じさせるサックスに時にお茶目なベースとドラムス、小曽根さんの器用さと遊び心が絡み合うワクワク。

実はライブ盤が出ております。10年前のライブだそうです。CDまたは配信でどうぞ。

留学したてだった小曽根さんのピアノを聴いて、一緒にやろうぜと声を掛けてくれたのが今回のメンバーで、一緒にやってみて、これだ~!とそのグルーブに一瞬で魅了されたとお話しされていました。ジャズピアニストの愛息子の小曽根さんですら、「本場」という意識を持たざるを得なかったことが感じ取れました。
土着のリズム感というものがあるのは否定できないですからね~。

小曽根さんが夢でブランフォードと共演して、それを電話で伝えたら、曲を書けと言われたのがきっかけで実現した同窓会公演の再演ということになるのでしょうか。10年ぶりに実現した奇跡の公演、希少かつ豪勢と紹介された通り、世界トップクラスを間近で体感できて、心から大満足の夜でございました。


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