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生地は好きですか

最近、ベンベルグ®︎ラボの説明会をさせていただく機会を何度かいただき、
服飾専門学校へうかがうことがありました。​


どの学校へ行っても「ベンベルグ」を知っている人・聞いたことがある人は、集まっていただいた学生さんの中の5%未満でした。

ベンベルグ®︎とは?
ベンベルグ®︎は旭化成株式会社の再生セルロース繊維・キュプラのブランド名です。1931年の操業開始からずっと、宮崎県延岡市にある一つの工場で生産され続けています。ベンベルグ(キュプラ)を製造するメーカーは、現在では旭化成のみとなっており、世界で生産される繊維総量のわずか0.02%という非常に貴重な素材です。

さらに、産地の学校を知っている人はほぼゼロ。
(こんなニッチな産地の学校を見つけた読者の方は間違いなくレアです。)

産地の学校を受講してくださる方は圧倒的に社会人が多いのですが、
今、ファッションを全力で学ぶ学生、ファッションが好きで仕事にしたい学生の皆さんにも届いて欲しいと思っています。
ファッションには欠かせない「素材・生地」がどうやってできていて、どういった面白さや可能性があるのか。

そして、是非「学生」のうちに繊維産地を回って欲しいと思っています。
理由の1つは、社会に出て、どこかの会社に所属すると、色々な事情で行けないところが出てくるからです。

「学生です。勉強させてください。」という真摯な自己紹介と学ぶという気持ちは、どんな大企業の名刺よりも、圧倒的に効力があります。

説明会ではそんなお話もさせていただきました。

講義とプログラムの説明をさせていただいたあと、
綿、ポリエステル、シルクなどと比較してもらうために生地を並べました。

とにかく生地は触るしかない。

触って、感覚を覚えて、「何が好きなのか」「どういうものが好きなのか」を覚えていくしかないです。だから、学生のうちに、できる限りたくさんの生地を触っていただきたいと考えています。

その先に見える「やりたいこと」は、決して名前が表に出るデザイナーではないかもしれないし、パタンナーでもないかもしれません。
未だ知らない「ファッションと生きていくための選択肢」を広げるためにも、産地の学校は、繊維産業も知って欲しいと考えています。

ベンベルグラボは、7月よりスタートです。
※エントリー締め切りは6月21日(金)
講義レポートもお楽しみに!

末安

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