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裏地によって服は変わる

 <ベンベルグ>ラボ第2講が、日比谷三井タワー29Fの旭化成株式会社内にあるベンベルグ裏地ミュージアム+(プラス)で行われました。この施設は、<ベンベルグ>裏地の歴史やTVCM、ハンガーや製品などが展示され、商談や学びの場として2014年に開設。2018年 11 月に神保町から日比谷にリニューアルオープンしました。

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今回の講師は、旭化成株式会社の繊維マーケティング室アソシエートチーフコーディネーターの前田舞子さん。<ベンベルグ>を基礎からわかりやすく説明していただき、また、さまざまな実験を行いながらその機能性を実際に体感しました。

吸放湿性の実験では、密閉した専用容器にポリエステル裏地と<ベンベルグ>裏地を入れ水蒸気をあてることで、みた目にわかりやすく吸湿性を比較しました。

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次にポリエステル裏地がついたジャケットと、同型・同サイズのジャケットで、裏地に<ベンベルグ>を用いたものに交互に袖を通し「すべり性」の確認。<ベンベルグ>裏地のなめらかな質感と着心地の良さは歴然でした。
また、裏地に静電気を発生させて「制電性」の違いも検証していきました。

実験を通し、裏地によって服は変わるということを体感しました。

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ベンベルグ裏地ミュージアム+では国内外のデザイナーズブランドによる<ベンベルグ>が裏地で使用された製品サンプルや現在国内で流通している<ベンベルグ>裏地の見本を見ることができます。布地ハンガーで沢山の裏地サンプルを見ることができるのは裏地のミュージアムならではです。製品サンプルを裏返したり質感を確認したりとここでしか見ることができない貴重な資料にワクワクしました。

原料から糸になり、製織や染めを経て生地として製品化されるまでの工程や <ベンベルグ>事業の歴史は、動画やパネルで解説していただきました。裏地のイメージ が強い<ベンベルグ>ですが、今回の講義を通して用途の多さを理解しました。

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これまで写真や動画をみながら座学で学んできたことと違い、ベンベルグ裏地ミュージアム+では素材に触れながら学べる貴重な経験になりました

「今回の受講生は、サステナビリティの考え方と一緒に育ってきた世代が中心です。”ファッション” を楽しむだけではなく、責任ある行動を果たす手段として捉え、ビジネスに転換していって欲しい。」と講師の前田さんからお言葉をいただきました。

次回の講義のテーマは、「<ベンベルグ>アウター素材開発と産地との取り組み」です!

事務局

※ベンベルグ®は旭化成の再生セルロース繊維・キュプラのブランドです。

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