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異端の偏愛/茅場町「KNAG」の自家製ツナサンドを食べながら、美に圧倒されて…

前回の記事で「私は感覚のフェティシストです」というお話を書いたのですが、フェテッィシュな世界というのは個人の美意識の世界。それを突き詰めている人の世界観には、どのようなフェティッシュでも感動してしまうのです✨

人生は私という広大な空間に自由気ままに現れては消えていく、思考、音、匂い、感覚といったすべてのものの舞…

私がなんの努力をしなくても、サンドイッチを噛む感覚が起こり、いい香りがし、カフェでさんざめく人々の音が聞こえ、口に中にはおいしいという感覚が勝手に生じては消えていく。地球ゲームで楽しんでいる五感の大冒険!

この感覚を恵みとしか言えないのです。



少し前に茅場町のKANAGでお持ち帰りした自家製ツナサンド。とてもおいしかったという話なのですが、公式のホームページに書かれたメッセージを素敵だなと感じたので紹介させてくださいね😊

新たな人や文化が流れ込み、未来をかたちづくる活気に満ちた、日本橋兜町。
KNAG は、街を行き交うあらゆる人にひらかれた場所です。
「コートかけ」を意味する KNAG。肩の力を抜いて、しばしひと休み。
誰もがほっと一息つける場所です。

朝から晩まで灯がともり、コーヒーも食事も、お酒だって楽しめる 。
気取らない空間で、のんびり会話や思索を。
店で紡がれるシーンは、やがて街の光景になる。
街と人をあたためるように、皆様をおむかえします。

KANAG公式ホームページより

今度はお店ですごしてみたいです💖



自家製ツナサンドは想像していたよりもずっとずっとおいしくて。ツナ、よく見かける姿と違いますよね。このツナがとてもふっくらとしてやわらかいのです。

こんなツナあるのですね。どうやって作るのかなぁ…私の人生にまたこのツナサンドの舞を舞わせたいと思ってしまいました🥰




フェティシズムは物神崇拝という意味…フェティッシュな人の中には革製品を愛する人が多くいますが、たとえばレザーのグローブ。

手というのは誰もが白魚の手のように美しいわけではなく、ゴツゴツしていたり指が短かったりそれぞれの形を持っているのですが、自分は美しさを感じない手でもグローブをすることで理想的なフォルムとなり、しかも革ですから獣臭さもあるわけで、そこが官能でもあるのです。

コルセットも女性のウェストをマイナス15㎝以上締め付け、砂時計のようなフォルムを人工的に与える装飾品ですよね。


金子国義『三美神』


『猫を抱く女』

この個人の偏愛である美の世界を社会で通用させるために洗練させる技術や知識もすばらしいですが、金子国義さんの美への献身にとても感動するのです。それがなくても生きていける、そういうも人生の無駄ともいえるものに自身を捧げる。それがエロティシズムでもあり、アート…

一切の妥協のない、自分の中に沸き起こった感覚を精密に感じとり、それに姿形を与えることがきる人…、自分自身へのこだわりであり、同時にその感覚がどのようなものでもすべて自分を明け渡して受け取ることができる、そんな人の世界に触れると心が震えます💖



今のこの瞬間という天の王国に、子どものように無邪気に自分を丸投げしてみる。なんであれ、起こったものはすべて愛なのだから━━━…

美という瞬間に圧倒される。なんて幸せな体験なのでしょう。すべてが愛おしい。どんな瞬間も…

自分の力でがんばって得たものなんて何一つなく、すべての感覚は与えてもらえた恩寵なのです✨



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