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鮭さんのショートショート

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短編集です
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記事一覧

京都

 京都の街。金閣寺、銀閣寺。銅閣寺がない!ぶざけやがってえ〜〜!!

 銅は怒った。

「なぜ、なぜ銅閣寺はないのだ!!というか銀閣寺よ!!別に銀関係ないじゃん!!ふざけやがってよお!!適当になんか、銅閣寺ってことにしろよ!!」

 怒った怒った!はっけよい怒った!!怒った怒った怒った怒った!!

 どどーーーん!!

 銅の勝ちぃ!!

「その通り。確かに銀閣寺は別に銀じ

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ある街について

 ジョ〜〜〜〜〜〜、ジョ〜〜〜〜〜

 マンションベンをしているマンション。滝のようだ。

 ジョジョジョジョジョジョジョジョジョ

 圧巻。巨大、巨大。それに比べ、自分なんかちっぽけだ。昨日までの悩みも吹き飛ぶ。

 ザッパ〜〜〜〜〜ン!!

 道にはマンションベンが溢れかえっている。

 スイ〜スイ〜

 散歩の犬は気持ちよさそうに泳いでいる。小学校の先生はティッシ

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歩く男

 おとことこ、おとことことこ、おとことこ

 男が歩いています。男らしいな、男らしいな。男らしくてクールだな。

 おとことこ、おとことことこ、おとことこ

 おとことこ、おとことことことこ、おとこ

かっこいいな!セクシーだな!

 おとことこ、おとことことこ、おとことこ、おとことことこ、おとここと、おことことこと、おことこと、おこと、お琴!!!

 いつの間にか、お琴に

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怒る痴漢

 ガタンゴトン、ガタンゴトン

 電車は進む。前へ、前へ。電車は進む。前へ、前へ。

「すみません。痴漢してもいいですか?」

 男が話しかけてきた。後ろから。困ったな。気味が悪いな。気持ち悪いな。

「よくない。」

 私は簡潔に返事をする。痴漢は怒った。

 チッカーーーンッ(普通はカッチーーーーンッと怒るのに、痴漢なのでチッカーーーンッと怒ったということ。)

 

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おしっこんにちは

「おしっこんにちは おしっこんにちは」

 おしっこが挨拶しています。

「おしっこんにちは、おしっこんにちは」

「お父さん、すごい!!おしっこが挨拶しているよ。おしっこんにちは、だってえ!!」

 偶然通りかかった少年が感動しています。メガネをかけて、くりんくりんの少年です。

「ほんとだ。すごいねぇ。おしっこも挨拶するんだねぇ。」

 お父さんが同調します。少年が感動

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みんなでティッシュを食べよう

 麗らかな春。川はうらうら流れて行く。うらうらら〜、うらうらら〜。

 今日はたかし君とりょうた君と遊ぶ。春だもの、春だもの。川べりに集まるんだ。早く着きすぎたので辺りを見回すと、つくしがツクツク立っている。小鳥はカエルやミミズたちと食物連鎖を形成している。私も彼等とは食物連鎖で結ばれているのだ。そんなことを考えているうちにみんなやってきた。麦わら帽子のたかし君と、同じく麦わら帽子のりょうた君

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まうんこ

 ドカーンッ!!ドカーンッ!!

 火山が爆発、大変だ。火山が爆発、大変だ。

 火山岩が、槍のように降ってくる。

 ドドーンッ!!ドドーンッ!!

 キャー!!キャー!! キャー!!キャー!!

 逃げ惑う人々。まるでゴジラが来た時のようだ。ジラジラジラジラ。もちろん、佐藤一家も例外ではない。

「時子、禎子、時夫、逃げるぞ!!」

 家長の時蔵が声を掛ける。

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地下鉄、怒る

 この世にはたくさんのルールがある。それはそれはたくさん、数え切れない程ある。正方形は内角が全て直角で、辺の長さが等しいから正方形であり、医師免許を持っていなければ医者として働くことは出来ず、地下を走っている鉄道は地下鉄である、などなど。しかし、これに異議を唱える地下鉄がいたのである。

 パアァアアァァァァァア!!!

 パアァアアァァァァアアァァァア!!

 パアァアアァァァァァア

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最高の目覚め

 パチリ

 今日もまた最悪の目覚め。仕事だ。昨日も終電まで仕事だった。はりきって入社したものの、できる同期にいじめられ出世もできずに30年。部下に馬鹿にされながら働く毎日。アパートに一人暮らし。それでも仕事へ行く。生活の為に。スーツを着て、髪を整え外に出る。蒸し暑いセミの声が襲いかかる。駅に向かい電車を待つ。不快な鳴き声をした乗り物がホームにやってくる。乗り込む。ぎゅうぎゅう詰めだ。変な形で

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笑うセックス

 セックスクスクス、セックスクスクス

 セックスが笑っている。

「なによー、なんで笑ってるのよぉ〜。あんあんあん。」

「本当だ!!なんで笑っているんだ。うんうんうん。」

「うるさいわよお〜。うるさいわよ〜。あん、あんあん。」

「本当にうるさいぞ!セックス!!黙れ!!うんうんうん。」

 ドンドンドン、ドンドンドン

 お隣さんから壁ドンがやってきた。今までセッ

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チャイムで街が崩壊する話

 キーンコーンカーンコーン

 チャイムが鳴る。今年度の終わりを告げるチャイム。このチャイムは特別なチャイムだ。音が大きい。あまりにも音が大きいので窓は割れ、コンクリートは崩れる。校舎は木っ端微塵になり、近隣のマンションは倒壊。民家は跡形もなくなり、町は壊滅状態に陥る。人々は自分自身を守るため、隣町へ避難する。この三日前には避難している。これはこの街の伝統である。三年に一度、この街は街を破壊す

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ある夏の日

 ある夏の日、私は友達三人と山の広場で野球をしていた。山といっても十分歩けば住宅街が見えてくるような場所であるが、辺りは木々で覆われ、蝉の声が私たちを包み込んでいた。

 キャッチボールをしていた。あいつがボールを投げそれを私がキャッチし、また別のやつに投げる。それをそいつがあいつに投げる。ということを繰り返していた。

 ぽーん

 ボールが飛んでくる。

 がぼぼっ

 ボ

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