さねとみのMTG日記(2019/10/22~11/4)

みなさんこんにちは。さねとみです。

MF名古屋が終わりましたね。
この文章を読んでいる人の大勢は、本戦に参加するなり、サイドイベントを中心に回ったりと、何かしらの形で参加されていたのかなと考えています。
勿論私も本戦に参加しましたよ。
というわけで、今週の日記はMF名古屋が中心となります。

1.GP名古屋 ~調整編~

先に結論から言ってしまうと、私がMF名古屋で使用したデッキはスルタイフードでした。

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(使用したスルタイフード)

多くのプレイヤーが感じている通り、この環境でガチョウーオーコを使わないという選択肢は実質ないと考えています。
そう、今の環境で選択肢があるとすれば、「シミックフード」を使うか、「スルタイフード」を使うかと、この2択だと言えるでしょう。
なので、私もこのどっちを使用するかという点で持っていくデッキを選んだわけですが、スルタイを選んだのは≪虐殺少女≫を採用できるからです。

MFのよう大規模大会で勝てるデッキには2つ条件があると考えています。
①様々なデッキに勝てること。
②同型で優位がとれること。

①に関しては、MFは参加自由・大規模大会ということで、特定のデッキをメタりすぎているデッキは勝ちきれないというのが理由です。例えば今回のMFの2日目進出率は下記の通りでした。

画像2

(公式カバレージより抜粋:
https://mtg-jp.com/coverage/mfnag19/article/0033311/)

これは一見すると、フード系が54%を占めている!!オーコ禁止が板!!というためのグラフに思えますが、逆を返せば46%はフード以外のデッキだということでもあります。(テキスト読み上げニキ)
ラウンド数に直すと、15R中8回はフードに当たっても7回はフード以外に当たるということでもあり、MFで良い成績(13-2以上)を残そうと思えば、この7回を軽視するなどということは出来ませんね。
ちなみに、このフード54%という数字はトップメタが占める割合としてはかなり高い方(これが二日目進出率であることを鑑みても)なので、本来であればもっとトップメタ以外の、さまざまなデッキを倒していかなければならないわけです。

なので、特定のデッキだけを凄まじくヘイトしただけのデッキをMFに持ち込むのは悪手ということになります。
(ちなみに、私も≪神聖な訪問≫を使った、スルタイには滅茶苦茶つよいが、スルタイ以外には必敗みたいなデッキを組んだりしましたが、上記の理由から今回は持ち込みませんでした)

②に関して、①の条件を満たすデッキとなると、実は選択肢はそう多くなく、だいたいその時のトップメタか、2番手かを使うことになります。そうなると、必然的に同型対決が増えるため、同型対決で差をつける何かが必要となるわけです。
ここでの何かは、サイドボードの必殺カードであったり、同型対決への理解度からくるプレイ精度でもなんでもいいのですが、とにかく同型バッチこい状態にはしておく必要があると言えるでしょう。
(ちなみに、今回のMFでは筆者はここが準備できていませんでした。今回は特にこの同型意識が重要だったんですけどね。。。)

さて、話を戻しましょう。≪虐殺少女≫がスルタイフードを使用する理由ということでした。何故このカードが重要かについては理由は2つあります。そう、このカードは上記①②の条件を満たしたデッキにしてくれる1枚なのです。
例えば今回のMFでフード系を倒す側に回ろうと考えた場合、どのような選択肢があるでしょうか。私の中で選択肢上がるデッキは、ゴルガリ・セレズニアのアドベンチャー、もしくはグルール・マルドゥなどのエレンバスアグロでした。創案の火や青白コントロール、荒野の再生デッキも一定数いるとは思いましたが、これらのロングゲームを試みる系デッキは、フードを倒す攻勢にしつつ①の条件を満たせない為駄目だろうなという読みです。
フード倒す側のアプローチはアグロなものが多いだろうと考えたとき、≪虐殺処女≫はあらゆるアグロなデッキに対し1枚で盤面を返してくれる神のカードです。

画像3

(砂塵破+4/4)

シミックフードは横並びに弱いという弱点を抱えていますが、スルタイフードではむしろ相手が横に並べれば並べるほど≪虐殺少女≫がクリティカルに働くことになるのです。

上記の対アグロ性能に加え、同型でのキーカードになるというのもこのカードを魅力的にしている理由です。
フード同型、特に後手は、いかに相手のプレインズウォーカーを対処し、こちらはプレインズウォーカーを場に残すかという試合になります。
フード同型は先手がとても有利だというのも、何も2t目オーコできるからという理由ではなく、先にクロックを用意して、後出しのプレインズウォーカーにプレッシャーをかけられるからだと考えています。
(なので、先手であっても相手に先に2t目オーコされるとかなりピンチになりがちです)
その為、基本押されがちになる後手の盤面を1枚で返し、4/4威迫というサイズでプレッシャー殴りにも行けるこのカードは同型戦でも後手を返す起点になりやすいのです。
ニッサを出して相手のアタックをチャンプで耐えた後、次のターンに≪虐殺少女≫で盤面リセット&ニッサの+1で先後を入れ替えるというのが良くある後手返しのパターンで、実際何度もお世話になっています。

というわけで、≪虐殺少女≫を使えるスルタイフードを使うことにしたわけです。

2.MF名古屋本戦レポ

というわけで、MF名古屋の本戦レポです。
まずは結果から
1R:Bye
2R:Bye
3R:セレズニアアドベンチャー 〇〇
4R:ジェスカイ創案の火(PW型) 〇×-
5R:ゴルガリドベンチャー ×〇〇
6R:スルタイフード ××
7R:ゴルガリアドベンチャー 〇××
8R:シミックフード ×〇〇

というわけで5-2-1で初日落ちという悲しい結果に終わってしまいました。負けた試合に関し、
6Rのスルタイフードは2T目オーコ&4T目ニッサを連続でされて返せず負け、
7Rのゴルガリアドベンチャーはダブマリ×2で負けとやるせない感じでした。
引き分けてしまった4R目のジェスカイ創案の火は、2ゲーム目、相手の盤面が完成していたのですが、相手がなかなかサルカンを引かず、なんとか返せそうという盤面が続いたせいで投了しどころがつかめず、3ゲーム目が始まった時にはすでに時間切れというありさまでした。
2ゲーム目は40分程度やっていたはずなので、もう少しプレイを早めるか、時間と状況に鑑みて潔く投了すべきでしたね。

3.MCQ2連戦レポ

というわけで早々と終わってしまったMF名古屋ですが、日曜日にはMCQがなんと2回も開催されます。せっかく名古屋に来ているのに出ない理由はないため、少しデッキを変えて出場しました。変えた後のデッキはこちら。

画像4

八十岡翔太さんがTwitterで公開していたリストにしてみました。(サイドの軍団の最後の枚数が少し違いますが、持ってなかった&現地で見つけられなかった&虐殺少女でいっかとなったからです)

初日で得たフィードバックとして、スルタイで使う≪厚かましい借り手≫は使用感が悪く、テンポで押すか、盤面を作るかというシミックとスルタイの思想の違いを思い知りました。
また、サイド後の≪恋煩いの獣≫も使用感がイマイチで、アドベンチャー相手だと、≪探索する獣≫には悪くないのですが、≪エッジウォールの亭主≫のような勝負の焦点になるシステムクリーチャーに無力です。また、ジェスカイ創案の火のような、クロックが欲しい相手に対しても、1/1を継続的に作れない為有効に働き難く、失敗枠と感じながらプレイしていました。

そんなこんなでデッキを変える必要は感じているも、具体策は特にないといった状態だったため、強い人に乗っかってみたわけです。

そんなこんなで挑んだMCQ。1回目の結果がこちら。

R1:ゴルガリアドベンチャー ××
Drop

即死亡しました。(MF併設のMCQは基本的に全勝縛りです)

果てしない虚無感に包まれながら、2回目のMCQへエントリーしに行きます。
果たして2回目の結果はいかに。
R1:マルドゥナイト ×〇〇
R2:グリクシス創案の火 ×〇〇
R3:シミックフード 〇〇
R4:ジャンドフード 〇〇
R5:ID

4-0からIDへトップ8へ!ちなみにR4のジャンドフードは一部界隈で騒がれている、所謂モリカツデッキでした。私はモリカツさんの記事を購入していなかったため、噂程度にジャンド猫竈らしいくらいの印象しかもっていなかったため、対戦が終わった後「失礼かもしれないのですが、それモリカツデッキですか?」と尋ねたところ、「そうですよ。今後ろにいる人が作ったデッキです」と言われ、振り向くとモリカツさんがいてびっくりするという一幕がありました。

さて、SEの結果がこちらです。
QF:グルール 〇〇
SF:ティムール再生 ×〇〇
F:スルタイフード ××

というわけで悲しみの3没でした。
SFのティムール再生で少し事件があり、というのも、3ゲーム目、実は完全に負けていたんです。
どういうことかというと、まず魔術遠眼鏡でこちらのハンドが全て透けている状態で(有効牌は夏の帳1枚のみ)、相手の盤面にはパルンと荒野の再生が3枚。そして相手がおもむろにマナを数え始めているみたいな悲しい場面です。
そこまでのゲームですでに発破を2・3回打たれていたため、相手のライブラリーが少なく、それが勝ち筋になるかといった盤面ですが、マナを数え始めている間にお相手もそれに気が付き、もう絶望じゃんといった状況なわけですね。
結果として、お相手が計算をミスって発破の値を1多く打ってしまい、ライブラリーを引き切ってしまって逆に勝ちという、マジックは何が起こるかわからないからあきらめずに最後までプレイしろを地でいってしまいました。(さすがに初めてです)

というわけでウルトララッキーな2没回避で流れをつかんでからの3没という、上げて落とされてMCQは終了となりました。


MF名古屋全体を通して振り返ると、やはり今回は同型のやりこみが足りなかったかなという印象です。
MCQも最後までサイドインアウトが曖昧だったりしたため、次はしっかりと準備して望みたいですね。

ちなみに、世間ではもうオーコ禁止ムード一色ですが、個人的にはやはり≪夏の帳≫、≪ハイドロイド混生体≫、もしくは≪世界を揺るがす者、ニッサ≫を押します。
≪夏の帳≫と≪時を解すもの、テフェリー≫を禁止にしてコントロールを復活させるというのも面白いですね。

というところで、今週の日記は終わります。
(スタンダード振り返りの後編は来週にします)

次回更新予定:11/11(月)

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