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さねとみのMTG日記(2/10~2/21)

みなさんこんにちは。
隙あらば日記をさぼるさねとみです。

カルドハイムがリリースされてそろそろ3週間、メタゲームもめまぐるしく移り変わっていき慌ただしい毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

僕と言えば、これまでスタンダードの大会と言えばSCGぐらいだったものが、セカコロ予選や日本選手権デイリーが始まったりと大会が増え、嬉しいようなやることが増えたような、アンビバレンツな女子高生になってました。

とはいえどの大会も基本的に出場ベースで考えるのですが、実は自分は最近ある課題を持って大会に臨んでました。(本当だよ。配信でも言ってるよ)
どんな課題かといえば、『「スルタイ根本原理(抽象)」というデッキを使えるようになるぞい』という課題です。

というのも、僕は基本的にアグロ系の前のめりなデッキを使っている時の方が成績がいいのです。ミッドレンジを使うにしても、捌いて捌いての鈍重デッキよりかは、直近で言うとグルールのような基本殴るけど、ちょっと重めみたいなデッキの方が肌に合っていたりします。
そんなわけで、ここ数年は基本的に大会に持ち込むに際しても上記のよう殴りデッキを使うことが多かった(というか、それしか使ってないとすらいえる)のですが、この前そのつけを実感したというか・・・、一応環境にある強いデッキということでスルタイ根本原理を回してみたところ、自分のプレイがあまりにも壊滅的過ぎて、愕然としたというか・・・。

僕はこの手の鈍足ミッドレンジやランプ系のデッキは基本的に嫌いです。
なんだか序盤をうまくしのいで、デッキ内のフィニッシャーを引けば勝てるなんて、都合のいいことを言っているように思えませんか?
なのでこの手のデッキを真剣に回したことはあまりなかったのですが、これはどう考えても「よくない」ことなわけです。

というのも、スタンダードというのは、環境が健全であれば、基本的には「風見鶏フォーマット」です。環境が健全というのはつまり、「アグロ」・「ミッドレンジ」・「コントロール」という大分類の単位でも、「赤単」・「白単」といったデッキ単体の単位でも勝ち組となるデッキ、勝ち組になりうる構成が変動し続けるということ。
そのような環境に適合したプレイヤーとは、常にベストデッキを選択・使用できるプレイヤーであるというのはある意味当然のことでしょう。

そのようなスタンダードを主にプレイする人間にとって、「鈍足ミッドレンジはきらーい」ならまだしも、「鈍足ミッドレンジはきらーい、だから使えなーい」というのは、狂気の沙汰です。

その為、自分の幅を広げるためにも、たとえ自分のプレイが壊滅的で泣きそうになっても、デッキの強さが全くわからないと感じても、どんなに立ち位置が悪かろうとも(ここ大事)、「スルタイ根本原理」を使い続けようと決めたわけです。つまり、一種の修行期間です。

今回の日記は、この修行期間の記録を振り返ります。

1.スルタイ根本原理修行録

1.1 SCG PTQ(2/14週)

スルタイ根本初心者を自覚している為、まずはベーシックなリストから回し始めることにしました。

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もとにしたのは日本選手権で原根選手が使用していたリスト。
この頃のSCGは日本選手権の頃と様相が異なっており、赤単・白単アグロが隆盛の兆しを見せていました。
その為、優勝した玉田さんの同型を強く意識した形では勝たんだろと思い、まだアグロに対抗できそうなこのリストを回してみた次第です。

回し始めた頃ということもあり、土地の置き方、対打ち消しデッキへのゲームプラン、根本で持ってくるカードの選択、カードのプレイ順、全てが赤ちゃんだったので、この回のSCGは3-3と1-3で本戦の権利を取得することすらかないませんでした。
たぶんSCG本戦の権利を取れなかったのは初めてなので、僕がどれほどこのデッキに対し壊滅的だったかがうかがい知れますね。

1.2 セカコロ予選(2/15週)

この週からセカコロ予選が始まったので、こちらにもスルタイでジョインしていきます。
リストは似たリストを継続的に使用しましたが、これには理由があります。
原根選手のリストは、本人も言っている通り勝ち手段が絞られており、頑張って勝つ必要があったりします。他にも打ち消しが2枚申し分程度に入っていたり、ジュワー島の攪乱というカードは特に強いわけでもないしタップインで足を引っ張るし、そもそも土地が30枚+両面ランドですぐ土地が詰まるしと、不満はものすごい数あったのですが、これらは壊滅的あかちゃんが感じている不満点なのでいったん全て間違っている認識と処理して修行を続けました。

毎日セカコロでスルタイ根本を回していると、流石にデッキの動きも把握できてきまして、結果として上記の不満点はやはり大体間違っており、デッキとしての形はこれで正しいんだなという認識になりました。
ただ、この時点で唯一答えが出ていなかったのがオオカミ柳の安息地というカードの評価です。

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このカードは2マナ域でできる数少ない安定したマナ加速なのですが、耕作と異なり色マナのベースを整えてくれるわけでもなく、リソースを増やしてくれるわけでもない、本当に純粋なマナ加速です。
当然複数引けばフラッドするのですが、4t目くらいまでならダブルアクションの鍵になったり、そもそもアグロ相手だとこの手の純粋マナ加速が必要になったりと、長所と短所がそれぞれあるカードだなぁという印象でした。

スルタイ根本原理というデッキは、基本的には根本原理を打つことで大幅なリソースを得るか、早急なフィニッシャーを盤面に着地させることでゲームを終わらせるデッキです。
ここで重要なのが、スルタイ根本原理を打ったからと言って必ずしも勝つわけではないということです。つまり、スルタイ根本原理を打ってもどうしようもない盤面(ライフ)というのは存在します。
それに加え、基本的にこの根本原理を打つ以外の方法で勝つことは想定されていないデッキでもある為、このデッキを使用するに際しては、根本を打って、根本が通り、そのまま勝ち切れるという盤面から逆算してどうゲームを進めるか決める必要があるわけです。
なお、大きくアドバンテージを取れるデッキでもない為、根本原理を打つ頃にはリソースはすっからかんであることが多く、しかも、根本原理を打つまでの過程でスルタイ側は基本的に1ターン1アクションしか取れません。

オオカミ柳の安息地は、マナを伸ばしながら他のアクションを取れるという点で、アクション数の制約こそ解消する可能性はあるものの、根本原理を打てないとリソースが枯渇という点を加速させているカードであり、そもそもダブルアクションとはいえ、そんなに焦って根本をプレイする必要があるのかも疑問という点で、非常に評価が難しいカードだなというわけです。

1.3 SCG2回目(2/21 週)

デッキにある程度習熟したことでデッキの疑問点や課題も見えてきたところで、SCGの2週目です。
まず予選で使用したのはメインにヨーリオンを採用した形。

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SCGでは白単・赤単等のアグロが多く、これらのデッキはスルタイに有利とされていました。実際に当たってみても、イマイチ間に合わない試合が多いなぁと感じていたわけです。
白単はまぁいいのですが、赤単に関しては、向こうが先手だと除去が完全に追いつかず、いつかエンバークリーブをつけられて押し込まれてしまいますし、ラス系で流した後もミシュランが殴ってくるのが辛すぎました。
スルタイ側にソーサリータイミングの除去が多い中、ミシュランで殴ってくる相手の盤面をモグラたたきするというアプローチがそもそもきついなと感じたため、こちらもある程度盤面に干渉できるようヨーリオンを入れたという思想です。
そういう目的ならガーガロスとかポルクラをメインにしてもいいんじゃないの?という声が聞こえてきそうですが、ここらの同型やコントロールに腐るカードを入れなくても、ヨーリオンで十分だろという判断です。

ちなみに先述したオオカミ柳の安息地の評価を迷っていた為、ここではヨーリオンのブリンク先を充実させるべくハンデス太郎(収得の熟練者)を4枚採用していますが、こいつは本当に何もしないので絶対に採用しないようにしましょう。(なお俺意外採用したことがある人はいない模様。もし採用されたら起源主張ニキになります)

この形で回した結果、ヨーリオンは勝っている流れこそ勝ち切るカードではあるものの、結局後手間に合わない問題等は全く解決していないなということになり、アグロ相手に間に合わせるにはオオカミ柳の安息地が必須だなという結論となりました。

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結局本戦で使用した形がこれで、結果は赤単に2回と同型に寄せきった形のスルタイに負けて6-3。
結局赤単に負けとるやんけ!と言われそうですが、相手のドブンがひどすぎて流石にこれはな・・・という感触を持ってはいます。
とはいえ反省点はありまして、まずはエルズペスの悪夢というカード。
アグロ相手に除去兼、エンバークリーブを抜くナイスカードという認識を持っていましたが、全然間に合いません。先手3t目でギリギリ、後手は無理、それ以降のターンも基本何もしないというカードで、アグロが多いと思うのであればメインから数を減らしたほうが良いカードだと今では考えています。
但し、このカードは95枚の中には3枚以上欲しいカードであることは間違いありません。というのも、このカードは打ち消し系デッキ相手のプランを立てる上で最高のカードになりうるからです。
弱いハンデスと言われがちですが、ハンデスしたターンにマナがフルオープンであることの意味は大きく、打ち消し系のデッキ相手には本命のストレートを仕掛けるターンにハンデスが直撃するように置いたり、ジャブとしておいてみて、消されなければそのままジャブをラッシュしてフィニッシュまでもっていく道筋を立てる起点になったりと勝ちに直結するカードなのです。

結果的にはアグロに負けましたが、メインヨーリオンの形は結構気に入っています。
特に最近増えてきているドラゴンシュートに対し、飛行の壁が立つことがえらいこともあったりで、まだ可能性が残されている形なのかなと思っている次第です。
今週末はMCQやリーグウィークエンドもあったりと大きな大会がいくつもある為、最適な形を探していきたいですね。

なお、スルタイ根本の修行を始めた頃から、スルタイ根本は常にメタられる側に回っており、立ち位置が非常に悪いことは、忘れないほうがいいです。
僕も修行中でなかったら、今スルタイ
根本は使っていなかったでしょう。

では。

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