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ごちうさバーチャルライブ2023 応援上映後のトークショーメモ

あくまでも自分のメモなので抜け漏れがあるのは前提、ニュアンスの違いなどもご容赦くださいということで…

1部
登壇者は佐々木D、藤平P。
前半は佐々木Dからキャラクターモデルの作り方説明。
佐「モデリングの後の色味調整の段階でKoi先生からかなり詳しい指示があった。この光の当たり方だとこの色はこうなりませんか?など。この色味調整にかなり時間がかかり、スケジュール上で持たせていたバッファを全部使うことになった。原作者の愛が凄いと感じた」
藤「原作の愛が凄いのは当たり前なんだよ、どちらかというとその愛に応えた佐々木さんが凄いという話」

後半はライブ寸前に実はこんなトラブルがあったという打ち明け話。
佐「揺れもの(服のフリルや髪などの揺れるパーツ)の処理が特に大変。ライブ1週間前くらいに、揺れものが大暴れになって、ココアの髪もお風呂上りみたいな感じでぺたーっとおでこに貼りついてしまうバグが起こった。2日かけて総出でデバッグしても再現せず、2日かけても再現しないなら多分本番でも再現しないからこのまま行くしかない…と思ったら4日前くらいにもう一度再現した。スタッフみんな疲弊していて『もうこのままでいいんじゃね…? お風呂上り可愛いし…』みたいなムードになっていたが、そういう訳にいかないので頑張って直した」
藤「何でココアのお風呂上りを知ってるの?(笑)」

藤「1曲ごとに暗転して間が空くの気になってると思うけど、あれはどうしても変えられない仕様です。『次はノーポイッです!』って言った後にすぐに行かないのおかしいじゃん!と思って佐々木Dにも何度も要望したんだけど、どうにもならなかった」

佐「スタッフチームはかなりの人数がいて、アクターさん5人の他に表情担当もそれぞれ1人ずつで全5人ついている。それでリアルタイムに表情を動かしている。ココア役の人はリハーサルにない動きをしていて、リハーサルよりもチノちゃんのところに寄っていた。リアルにココアちゃんみたいだった」
藤「下手すると本物のライブよりもスタッフ多くない?」

佐「マヤメグは絶賛制作中。ただでさえ5人でも負荷が多いので、7人で負荷に耐えられるかどうかが一番大きな問題。前のライブと曲の使い回しがあれば手間は減るけれど…」
藤「でも新しい曲が見たいので全曲変えさせます! そこをしっかり頑張らせるのが僕の役目」

第一回と第二回はモデル使い回しだから修正が少なくて楽かというとそんなことはなくて、モデルを微修正すると他のところでバグが発生するので対処しなければならなかったり、OSそのもののアップデートに伴って発生するバグもあったりして直前まで修正に追われていた…といった感じのお話もありました。個人的にはVARKのチケットは上映時間と比して割高感を感じていたのですが、これだけ手間がかかってるならしょうがないなぁと思うようになりました。

2部
登壇者は佐々木D、藤平P、橋本監督。佐々木Dから二人に質問をする形で進行。

質問①:ごちうさ×バーチャルライブの魅力とは?
藤「今見てもらった通りだけど、とにかく可愛いし、表情が豊か。カクついたり表情が少なかったりでごちうさっぽくならないんじゃないかな?というのを懸念していたけれど、VARKさんの努力で『ごちうさになった』」
橋「アニメでは無いところで、自分の作っていないごちうさが見れるというのが新鮮」

藤「ココアの『ヴェアアア』の顔は、表情パターンで用意されてはいたんだけれども、最初は実際に使っている場面がライブ中に無くて、是非使いましょう!と言って使ってもらった。最高に良いタイミングで使ってもらったと思う」
佐「表情パターンは16種類ある。表情を上手く当ててもらえるかな、失敗しないかなという心配があって『ヴェアアア』の顔を使っていなかったけれど、背中を押してもらえた」

質問②:アニメSFYのライブシーンとバーチャルライブの違いがあれば教えて欲しい
橋「作り方は根本的に違うと思う。アニメだと先に絵コンテがあって、カットが決まって、カメラの向きはこっちからで…という作り方をするので、バーチャルライブのように先に振り付けを決めて、360度どこからでもその様子を撮影できるというようなのは無理。むしろ、このライブをトレースしてアニメを作りたいくらい(笑)」
藤「尺も基本的には決まっていてその中で描かないといけない。OVAだと多少伸ばしたり出来るけど、50分の予定のところを70分にしたりは出来ない。曲の長さも1コーラスなのかフルサイズなのかは先に決まっていて全てそれに合わせて作って行く」

質問③:10年後、進歩した技術のバーチャルライブでどんなことをやってみたい?
橋「アニメの子たちがこっちの世界に出てきてくれたので、今度は自分たちがその世界に入ることをやってみたい。観客席じゃなくてステージ後ろの階段あたりに座って、斜め後ろから眺めてみたい(笑)」
※藤平Pから結構それはレベルの高い変態では?とツッコミ。そこで来場者にアンケートを取ってみて、斜め後ろに座りたい人を挙手させたところ賛成多数。この会場は変態しかいないということに…。
藤「監督のやりたいことを実現しようと思うとARになると思う。コロナ禍で小さなライブハウスとかは経営が苦しくなってるので、そういうところを丸々改装して、横を向いても前を向いてもARのココア達が出現して、後ろを見ると今度はタカヒロさんがコーヒー淹れてたりして『こんちわー』って挨拶できるような、そんなライブをやってみたい。お金は凄くかかると思うけど」

質問④:2期で思い入れのある曲は
橋「今も流れていたけれどノーポイッ!となんとなくミライは、絵コンテ切るのに苦労してたな~みたいなことを思い出される」
藤「全部思い入れあるけど、一つ選ぶならノーポイッ!。1期のOPがデカフェなのでハードルが上がっていた。上がったハードルはくぐる方法もあるけど、そうではなくてハードルを超える方で行こうとしていた。3~4パターンのデモを出してもらって、実は最初は(ノーポイッ!原曲を)ポイしそうになっていた。歌詞も、ごちうさなのにこんな風刺的な歌詞でいいんだろうか?とか悩んでいた。迷って、結局一度原作に見せてみましょうということになって、案外すんなり通って後はとんとん拍子で進んで行った」

質問⑤:あなたにとってごちうさとは?
橋&藤「人生

3部も参加してたけどレポは割愛します、この部は参加者からの質疑応答で進行したんですけどカオス&センシティブを極めていたのでどこまで書いて良いのか分からない…笑
多分書いて大丈夫だろうのところを書くと、最後に出た質問「VARKの音へのこだわりを聞かせて欲しい」の答えは面白かったです。
リアルなライブ会場にいるように聞こえるようにリバーブを工夫する一方、ガチ恋距離に来る演出の時は近くにいる感を演出するためにリバーブを切っているとのことでした。確かに言われてみたらそうだな~と思いますね。あとオタクのコールも凄くこだわってるとか…

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