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PellegrinoのCardillaシリーズを毒味。

シチリア島の最西端になるのかな「マルサラ」と聞けばなんとなく、聞き覚えのある方も少なくないはず。

シチリアのワイン(マルサラ含む)生産者の中でも比較的規模の大きな造り手であるペッレグリーノ社から、新しいラインナップ、Cardella(カルディッラ)の四種類を毒味します。

四種類のワインが日本市場に紹介されることになりました。弊社では毒味の結果、二種類の取扱いとなりましたが、他の二種類もコスパを思うと優秀な出来栄え。どうしても、弊社ラインナップ他モロモロあり全種類の扱いではありませんですみません。

Grillo Caddilla 2021 Pellegrino

採用となった白ワイン。品種はグリッロです。シチリアでは、インソリア(インツォリア)に継ぐ主力品種だと思います(知らんけど)。

良くも悪くも‥いや、悪いことなんて何もないんだが、この価格帯に求められるのは、いい意味で万人受けするニュートラルな味わい。では、シチリアの土着品種、グリッロとしての個性がないか?となると、しっかりあります。

幅広いお客様に支持される、ああ、イタリアの白ワインってこんな感じー!に仕上がっております。食事との相性なんて気にしないでもいいんです。お手頃価格でおいしい白ワイン、イタリア料理だしせっかくだからイタリア産で、ならこれでいいんですよ。

Syrah Caddilla 2021 Pellegrino

赤のセレクトは、国際品種でもあるシラー。シチリアは地中海の最西南端であることを実感しますね。シチリアの土着品種であるネロ・ダヴォラや、シチリアのエトナの土着品種であるネレッロ・マスカレーゼなどは、やっぱりイタリア、シチリアを感じさせるものですが、この気候には国際的にはこの品種、そうシラーが似合うのだと実は皆が知ってるからこそ、シラーを醸す生産者が絶えないわけです(知らんけど)。

そこにイタリアらしさ、シチリアらしさを求めないわけでありませんが、第一選択ではないのがこの価格帯だからですね。デイリーな赤ワインが欲しいんだけど、イタリアの低価格の赤って、ちょっとショボくて酸味が強くて‥もっと、果実味たっぷりで、濃密なのがいいんだけど‥そんな、新世界の低価格ワインにも慣れたお客様にも納得いただけるスタイルに仕上がってます。

土着品種ってとっつき難い部分もありますが、シラーなら、聞いたことも、経験したことのある品種、それはそれで安心の選択です。飲む前に懐疑的にならないこと、実はおいしくワインを飲むためには重要なんですよ。

カベルネでもメルロでもない、シラーの個性を保ちながらも、新世界のそれらに負けないぐらいの酒質、コスパが嬉しい一本です。

さて、以下の二種は弊社では扱いませんが、それは求めるスタイルの違いであって、バールや気軽なトラットリアでグラスやボトルワインとして提供、または、お値段的にもお手軽ですから選んで間違いはありませんよ。

Zibibbo Caddilla 2021 Pellegrino
Frappato Caddilla 2021 Pellegrino

ちゃんと飲んで選んでます。

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