さんご

保育士、学童保育士、漫画原作、留学夫と共にロンドン語学留学、の経験をへて、現在一児の母…

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保育士、学童保育士、漫画原作、留学夫と共にロンドン語学留学、の経験をへて、現在一児の母。最近は子育て支援ひろばで働き始め、バタバタ生活。 四角いところを丸く掃くタイプ。 北村薫、森絵都が、青春の書。 https://twitter.com/GMKqK45tieDHxCy

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『思い』を伝えるのが上手くないひとたちほど、『思い』があるのだと心しなければいけない

前に勤めていた保育園に、先日自主研修してきた。 タイトルは、その時主任の先生が言っていたことば。 0歳のクラスには歩き始めの元気な子たち。 研修といっても、見知った顔ぶれの先生たちに気分はただいま。 そうそう、そうだった。こんな雰囲気だった。 コロナ前は、全国から見学の先生方が来て、涙を流して帰られることもある、そんな保育園。「穏やかな空気が流れている」と言われることも多いし、私もそう思う。 穏やかな空気ときくと、 こどもたち喧嘩もせず 集中してなにかに取り組み ニ

    • 「正解がわかると、考えなくなるんです」という言葉に唸る

      突如として、愛してやまない職場をさることになった。円満転職なのだが、私は代表と一対一で話す機会をいただき、そして泣いた。「この〇〇(子育て支援施設)が大好きなんです」と。 なんせコロナ禍から始まったいきなりの施設長。引き継ぎはあったものの、コロナ禍で中々増えない利用者獲得に奔走し、関係を作り、環境を整え(コロナでコロコロと変わる「普通」に対応し)、スタッフと切磋琢磨し、作り上げていった場所。 兄弟が生まれて、見せに来てくれる方、大きくなって顔見せてくれる子、お母さんたちが

      • 私、結構傷ついてたんだ

        ある仕事を引き継いでもらうことがあって、引き継いでくれると言っていた人の、何気ない一言が、ずっとわだかまっている。 その時は、決めなきゃいけないこともあったし、事を荒立てないように、何なら、ちょっと怒ってくれているボスとその人が、険悪にならないように、会話を持っていったりした。 いや、もしかしたら、これ以上の否定的な言葉が、その人から出てくるのを聞きたくなかったのかもしれない。 聞こえないふりをして、その場は終了した。 きっと、これは、ホルモンのせいだ。と思ったりした。

        • 一緒に困る

          ある遊び場に行った日に、困っている親子がいた。しばらく子と親が押し問答。 こえをかける?かけない? 職場の先輩とそんな話になった。 先輩は声をかけて、子が落ち着いたのだそうだ。 そしてその時感じた違和感を教えてくれた。 周りに沢山親子がいたのに、誰も声掛けないんだな、と思ったそうだ。 なんで先輩は声をかけられたんだろう。同じ子育て支援者だからか。それもある。 こんな時、どうしたら良いか、わかっているのは強い。 私がそんなことを言うと、先輩は言った。 「でもさ、うまくい

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          行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

          遠いけど、ずっと行きたかったところに、行くことにした。しばらく前から、そこに行くのが夢だった。 航空公園の近くのドーナツ屋さん。あげたまるパンにクリームたっぷり入ってて、ラインナップもおしゃれで美味しそう。あんバターやら、アプリコットやら、インスタ見てるだけでよだれが出る。おまけに(こっちがメインかもしれないが)バリスタの入れたコーヒーもあるというではないか。 久しぶりの友人と、夜の二人会(なんていうと落語みたいだがただの飲み会)をしようと誘って、そちら方面に店を設定し、あわ

          行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

          6歳の娘にキレられた話

          娘、ちょっとした微熱が朝からあって、保育園の先生にも伝えていて、早めにお迎え来た保育園のお部屋で。 私は娘に手を払われキレられた。 迎えに来た時、娘はブロックに夢中で、先生と日中の話をしながら、見ていた。 1時間前くらいは熱があったとかで、先生が園で熱はかっていきますか?と聞いてくれた。 なかなか帰ろうとしない娘にちょっと焦りつつ、今は熱どうなのか気になりつつ、でも、保育園の体温計出してもらってわざわざはかるのも申し訳なくて、何気なく娘のおでこに手をやった。 うん、微熱。

          6歳の娘にキレられた話

          コロボックル物語

          自分が本を好きになったのは、いつのことだったか。 小学生の頃、図書館から借りてきた本を5冊くらい一気に読んだ記憶がある。もちろん、小学生向けだから大きな文字で、スイスイ読める本だ。カメラちゃんとか、ケストナーとか、かぎばあさんとか、岡田淳さんもすきだったな。 1日で読んだというちょっとした得意げな気持ちと、大好きな世界が終わってしまう寂しさと、同時に感じたあの頃を思い出す。 佐藤さとるさんのコロボックルのシリーズと出会ったのはもっと後で、小学校も高学年だったかもしれない。大

          コロボックル物語

          1度許すとつけあがり、自由だと無法地帯になるのか

          許すと、どんどんつけあがるから。 そんなふうにいうことって、結構あるんじゃないかな。 そうやって、ルールはいっぱい増えていくのではないかと思っている。 みんなが気持ちよく過ごすために。 みんなが気持ちよく過ごすために、少し自分や我が子を頑張らせてないか。 ****** 私が、今の子育て支援施設で、働こうとおもったのは、ルールがあんまりないからだった。 例えば、下駄箱、カバン入れは一つしか使っちゃダメみたいな細かいのから、お子さんから目を離さないでくださいという、一般的?

          1度許すとつけあがり、自由だと無法地帯になるのか

          「ぼく」という娘を救った言葉

          むすめは、6歳。気づけば保育園も3年目。年長さんになっていた。 保育園に務めていた私からすると、年長さんってほんとにお兄さんお姉さんに見えたものだ。 3歳児の頃が懐かしい。娘を迎えに行くと、まだコロコロと、ひよこのように笑い転げ合っている、小さな子達がいっぱいいたものだ。 手も足もひょろりと長くなった娘が、自転車の後ろの座席に座り、電動であるはずなのに、ずっしりとした重みが、漕ぐ事に感じられる。そんな今、娘が急に、話しだした。 それは、小さくて純粋だった(と、母が思ってい

          「ぼく」という娘を救った言葉

          絵を上手に描けるようになるより大切なこと

          娘(6歳)の保育園で、感謝していることがある。 その一点を取り出しただけでも、この保育園に通って良かった、と思うほどに。 親になって思うのは、なかなか保育って見えない、ということ。送るのが少しでも早くなったり、迎えが少しでも遅くなると、担任の先生にすら会えないのだ。担任の先生に会えるときは、なるべく一言二言会話ができるといいなぁと思うが、サラッと、ただただ元気かどうか言い合うだけのとも時ある。 元気に行って、帰って、来るのはなによりだ。 でも、幼児クラスになって連絡帳もない

          絵を上手に描けるようになるより大切なこと

          そういえば娘だったわー!と泣けた話

          娘(6歳)が久しぶりに熱を出した。 保育園に入園したての頃は良く熱を出していたけど、年中年長になってからは、ほんとに医者に行かなくなっていた。 だから油断していた。その日の夜から、娘は熱と咳で、寝込んでしまったのだ。 少し良くなってきた3日目、私が仕事に行っている間、数年ぶりに母に娘をみてもらうことになった。 夫は出張中。でも、コロナが蔓延してからは、仕事と持病のある母に頼ることは出来ないと思っていた。 それでもせめて、このワンオペを愚痴のようにラインに流すと、「何かあ

          そういえば娘だったわー!と泣けた話

          「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた

          朝、朝ごはんを食べながら、ぼーっと見ていると、テレビで母の日にちなみ、お母さんありがとう企画がスタートした。 美味しいお肉料理を作ってくれてありがとうという息子の話。 その話自体はほっこりする話。 司会の方が、「〇〇ちゃんのお母さんは、どうですか?」と他の親子にふると、「料理が得意な方じゃないので反省しました」と笑うそのお母さん。 フォローのつもりで、ゲストの方が 「手料理はもちろん愛情感じやすくて素晴らしいのですが、お母さんは他にもやることたくさんあるから、たまには手を抜

          「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた

          ママはいつも好きなことできていいね

          「ママはいつも好きなこと出来ていいね」と、娘5歳に突然言われた。 その日は、父母会に行く調整を上司に掛け合い、急いで仕事を済ませ、早めに保育園迎えに行き、図書館に行きたかったのに雨でUターン、家で急いで夕飯作り、食べているところにまさかの夫が登場。聞けば職場を休み家で寝てたとか。いつも帰宅深夜なので、休むのはいいけど休んだら伝えてくれよと、夕飯いるなら先に言えと、むしろ元気なら作ってくれててもいいじゃんと……いや、グチじゃないですよ。決して。あくまでも状況説明ですよ。 そ

          ママはいつも好きなことできていいね

          愛すべき我が家の、片付け術

          こんまりさんをフォローし始めてから、いろいろ捨てるようになった。こんまりさんとは、少し前に話題になった、トキメキで家にあるものを判断して、ときめかなくなったものは「ありがとう」と言って感謝しながら捨てる、そんな片付け方を編み出した方だ。 捨て方だけでなく、片付け方、たたみ方も教えてくれる。 感動したのは「洗濯ものを畳むのに大事なのは、愛」だと言っていた事。それを聞いてから、不思議とたたむことが苦痛でなくなった。 ただ、片付け祭りはめんどくさがってできてない。 我が家は三人

          愛すべき我が家の、片付け術

          5歳をこえていった、ちいさいモモちゃん

          あめこんこんふってるもん、うそっこだけど、ふってるもん と紙芝居を読みながら、ちらりと子どもたちを見ると目が輝いていた。気持ちは一緒に歌っている。 保育園の先生と言われていたころ、1、2歳児さんに、さんざん読んだ小さいモモちゃんのお話。 自分が小さい頃、青い鳥文庫のモモちゃんシリーズはもう家にあって、読んだ記憶も読んでもらった記憶もないほど、染み込んでいた。 嘘だ、読んでもらった記憶は、読んでいるうちに思い出す。 だから娘が、なんの気無しに本棚から「これ読んで」と手に取り

          5歳をこえていった、ちいさいモモちゃん

          学んで実践してみた『伝える』ということ。

          毎日、お母さん達と接しているなかで、すごいなぁと、思うお母さんがいる。 実は、たくさんいる。 私は支援者という立場ながら、とても助けられたり、逆に学ばせてもらうことも多いのだ。 その中の1人、それは、若くてきれいでどちらかというとフェミニンよりロックなお母さん。 とにかくすごい。 何がすごいって、自分の感情をちゃんと伝えてくれるのだ。 それも、ポジティブな感情を。 「家では泣いてて大変だったけど、ここにきてご機嫌になってくれて、とても楽になりました」とか、 「あの企画、行

          学んで実践してみた『伝える』ということ。