2-1 第2子妊娠 念願の無痛分娩は激戦予約

●2人目妊娠 激戦の「無痛分娩」予約

 幸運にも、希望通り2歳差で、2人目を妊娠した。しかし、復職してまだ半年くらいである上に、部署を異動してまだ数か月。超絶忙しい人たちの中、定時であがらせてもらっている状態で「妊娠しました」はどう上司に報告すればいいのか、そのタイミングは最後まで悩んだ。

 ちょうど、子どもが認可保育園に転園(認証保育園に通い待機児童扱いだった。私の保活は、実を結んだのだった)した直後でもあり、ならし保育が必要で会社を五日休んでいる最中に判明した。

 その頃、後輩で第2子を妊娠中で、復帰の後の働き方について相談があった。うむ、私も妊娠中だがまだ言えないが、わかる。1人と2人じゃ違うよね・・。

 妊娠7週目あたりの検診で胎児の心拍が確認されたことから、妊娠が確定した。分娩先をどこにするか、私は妊娠前から心に決めていたことがある。

 「絶対、次は無痛分娩にする!」

 だが、これが激戦だった。(第1子出産でそう誓った様子はこちらを参照)

 無痛分娩(麻酔分娩)を希望する妊婦は増加の一途をたどっている。しかし、麻酔医が24時間体制で常駐している分娩施設は都内でもごく限られている。希望していても、麻酔医がいない夜間の場合、自然分娩になるか、麻酔医を呼び出してからの対応となるため、子宮口の開きが早い経産婦は、麻酔が間に合わないこともある。実際、そのケースを何人か知っている。

 私の今回の病院選びの条件は4つ

 ・第1子の時とは違う病院

 ・24時間麻酔分娩対応

 ・NICU(新生児集中治療室)があり、周産期母子医療センター指定

 ・忙しいので職場から通えるか、またはセミオープンシステム(高リスク妊婦以外は妊娠34週くらいまでは提携先のクリニックで検診を受けて分娩は当該病院で行う)を使って職場近くのクリニックに妊婦健診を受けられる病院

  無痛分娩を検討したことがある人からすると、この時点でかなり絞られるからピンとくると思う。

 私は、友人が2度、無痛分娩で出産していて、かつ比較的料金も良心的な(無痛分娩は基本料金にプラス20万~30万円くらいかかる)某大学病院を考えていたが、はい、出遅れました。

 仕事が忙しく妊娠判明直後に大学病院にいく暇がなく、妊娠10週目で問い合わせた時には、予約でいっぱい。こりゃ、すごい。

 心拍確認がだいたい8週くらいなのをを考えると、その時点で予約をしないとOUTなわけです。

 私は、結果的に某有名産婦人科病院で分娩予約をすることになった。ここは、第1子を出産した際にお世話になったセミオープン先のクリニックのもうひとつの提携先だった。実は、第1子の陣痛中に、

 「なんで(無痛のある)○○病院にしなかったんだ!!!!今から変更できない?次は絶対○○病院にする!」

と立ち会った夫に絶叫していた記憶がうっすらあるのだが、いわば、有言実行した。これは検診や分娩中に助産師さんや麻酔医との会話でネタにしていた。

 そして、この病院(以後、A病院とする)では、妊娠初期に、風疹やりんご病などの抗体があるかどうか任意で検査できますよ(第1章3項で前述)、と言われ、さすがA病院!と感心したものだった。

 この病院は、知り合いが何人も出産していて、そこまで悪い話は聞かないし、母乳もそこまでスパルタではないとういことで納得して選んだ。これから、分娩当日のことを書いていくが、「お産は最高」だった。ただ、産後うつを発症していた産後1か月検診では、私は突き落とされることになる。これは後日触れる。「ああ、死ねということか」と同席した夫も思ったほど絶望的だったという前ふりをしておきたい。


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