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DCS worldのロシア製空対空ミサイルとIRST

時に恐ろしい敵となるDCS内のロシア製戦闘機。そのメインウェポンとなるのが、優秀なロシア製空対空ミサイルの数々です。DCSは開発元がロシアということもあり、たくさんのロシア製空対空ミサイルが実装されています。今回紹介するのは、DCSのSu-27フランカーBに搭載可能な空対空ミサイル、ミサイルをより脅威とするIRSTについてです。

R-27シリーズ

R-27(NATOコードネーム:AA-10アラモ) 中距離ミサイルは、あらゆる種類の航空機、ヘリコプターなどの目標を迎撃するために開発されています。外見的特徴として操縦翼が逆テーパー翼(外側に向かって幅が広くなっている)になっています。DCS Su-27には4種類のR-27が搭載可能で、二種類のシーカー(セミアクティブレーダーと赤外線)、それぞれ二種類の推進システム(標準と拡張)で分けられます。セミアクティブ・レーダー・ホーミング・シーカーを搭載したものはR-27R、R-27ERです。赤外線シーカーを搭載したモデルはR-27TとR-27ETと呼ばれています。R-27ER、R-27ETともにモーターの燃焼時間が長くなっています。

データ(ここでの数値データ等は全てDCS内の物で現実とは異なります)

セミアクティブレーダー誘導式
R-27R
運用開始1987年
誘導方式: 中間/慣性航法誘導 終末/セミアクティブレーダー誘導
重量: 253kg/557lbs
最大射程: 50km/26.9nm
最大有効射程: 30km/16nm
最大速度: マッハ3
Gリミット: 18G

R-27ER
R-27Rをモーターを大型化して改造したもの
誘導方式: 中間/慣性航法誘導 終末/セミアクティブレーダー誘導
重量: 350kg/771lbs
最大射程: 70km/37.7nm
最大有効射程距離: 66km/35.6nm
最大速度: マッハ3
Gリミット: 18G

赤外線誘導式
R-27T
運用開始1983年
誘導方式: 中間/慣性航法誘導 終末/赤外線誘導
重量: 254kg/559lbs
最大射程: 40km/21.5nm
最大有効射程: 30km/16nm
最大速度: マッハ3
Gリミット: 18G

R-27ET
運用開始1990年
誘導方式: 中間/慣性航法誘導 終末/赤外線誘導
重量: 343kg/756lbs
最大射程: 70km/37.7nm
最大有効射程距離: 60km/32nm
最大速度: マッハ3
Gリミット: 18G


IRST

ここで特に注意すべきは赤外線誘導式のR-27T/ET型です。T型の有効射程は約30km、ET型は約60kmです。長射程なだけでなく、この種のミサイルをさらに高性能にするのがSu-27のキャノピー前方に搭載されたIRSTです。これは赤外線捜索追尾システムと呼ばれる物で、簡単に言うと赤外線を使ったパッシブセンサーです。さらにSu-27のIRSTにはレーザー距離計が内蔵されており、レーダーと同じようにミサイル攻撃用ロックオンが可能です。つまりすべての攻撃動作を赤外線センサーで行うことにより、相手のRWR等には何も表示されず、最高の場合相手を完全に奇襲することが可能です。
しかしこれは最高の場合です。IRSTは赤外線を使用するためレーダーより探知距離は大幅に劣ります。またその探知精度は天候や相手がアフターバーナーを炊いているか、などによって大幅に変わってきます。海外の掲示板などによると、最高の場合50km以上先から探知することも可能ですが、通常は20km前後だろうと言われています。
Su-27に搭乗する際や、対峙する際は、これらのことを頭に入れておくと良いでしょう。


R-73

R-73(NATOコードネーム:AA-11アーチャー)は1985年に配備開始された短距離赤外線誘導空対空ミサイルです。特徴として全方位交戦可能なだけでなく、サイドワインダーの約半分の旋回半径が挙げられます。さらにパイロットのヘルメットに搭載したヘッドマウントディスプレイ(HMD)とのリンクが可能で、ターゲットを機首方向に捉えなくとも攻撃が可能です。これはDCS内でも再現されています。

データ
誘導方式: 中間/慣性航法誘導 終末/赤外線誘導
重量: 110kg/242lbs
最大射程: 15km/8nm
最大速度: マッハ2.5
Gリミット: 30G

簡単ではありますが、以上でDCS Su-27に搭載可能な空対空ミサイルの紹介を終えたいと思います。皆さんもDCSでフライトする際は参考にしてみてください。

参考
ゲーム内エンサイクロペディア

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