肯定も否定もせずに、書籍や建築物、子孫から得たモノをベースに描いたナポレオン。英雄＝数多くの犠牲者の上に成り立っていることは、分かっているようで忘れがちな事実。セント・ヘレナに流された晩年の詳細は未知だっただけに興味深かった。捕らえても尚も恐れられる皇帝の人間臭い一面もまた面白い✨

ジャニー喜多川を擁護した伊集院静と、作家の伊集院静。二人は一人で、受け入れ難い部分もあるけど、世界は白黒で分けられるモノではないので、悔しいけど本書は面白い。ホントは読みたくなかったけど、清濁合わせ飲むのもまた人間、作家だと考えれば性犯罪者サイドに立つ人の作品も読むに値すると考え読破した。病に倒れ亡くなられたことには哀悼の意を。辛く苦しい時期に支えてもらったことには感謝を。合掌✨