プロゲーマーのスポンサーの取り方と考え方

プロゲーマーがスポンサーを付けるということはスポンサーメーカの広告宣伝を行うためにあります。そこでGamerCoachのようなサイトがスポンサードを行う場合どのように考えるのか?eスポーツにおいてスポンサーをとるとはどういうことなのか?というのをできる限り一般化しながらまとめます。

スポンサーが出せる金額の原則はLTV - CAC

LTV(Life Time Value)は生涯顧客単価です。要は1人の顧客を獲得した時にその人がいくらお金を支払ってくれるかです。例えばマウスメーカーで考えてみましょう。1人の人がマウスを買ってくれるとして

・1回こっきりで買うのやめる人が50%
・3回くらい買ってくれる人が25%
・マウスパッドとかヘッドホンとかいろいろ買って10回買ってくれる人が25%

で1回売ったメーカーの利益が1000円とします。そうしたらLTV、つまり一人の客がどれだけそのメーカーにお金を払うかの平均単価は(1000 * 0.5 + 3000 * 0.25 + 10000 * 0.25)3750円になります。

次はCAC(Custmer Aquision Cost)です。これは顧客獲得コストです。例えば私のツイッターで考えてみましょう。私のフォロワーは2018/11/26現在918人です。ここで私がなんかのマウスの宣伝を月に1回行うとします。そして1回の宣伝のたびにフォロワーの3%の人がマウスパッドをアマゾンでポチるとします。

そして私はそのメーカーから月に10000円の広告費をもらってるとします。その場合、CACは見込まれる顧客獲得人数が30人、かかっている広告費が10000円なので333円ですね。

ではLTV-CACの話です。これは広告を出した時にプラスになるのか?マイナスになるのか?という話です。

今の例で言うとLTV - CACは3750 - 333なので + 3417円となり広告を無限に出していられます。なので逆に言うと私はLTV - CAC = 0に近づくまでメーカーに広告宣伝費を要求できます。この場合月に30 * 3750の112500円です。

基本的な広告を出すときの考え方と恐らくメーカーが考えている基準はこんな感じです。なのでプロゲーマーがスポンサーを獲得したいと考えたときに戦うべき相手は競合のプロゲーマーではなくテレビ広告とかウェブ広告とかの広告が相手です。ほかの広告よりも安く顧客を獲得できるか、高いエンゲージメントを持った顧客を獲得できるならあなたはスポンサードされます。

プロゲーマーはスケールする

プロゲーマーの広告宣伝価値は大きくスケールします。例えばフォロワー2000人の人とフォロワー200000人の人なら単純に後者の人に10倍のスポンサー代金を出せます。自分がどれだけの人に情報をリーチできてどれだけのエンゲージメントを獲得できるかを数値で示すことはスポンサー獲得において非常に重要なことだと思います。

GamerCoachは広告に力を入れています

GamerCoachは広告宣伝を行いコーチング文化の普及を進めていきます。

もしリーチを持っていてどれだけの顧客を獲得できるかの仮説を提示してくれる人がいたらスポンサードするんでツイッターかメールで連絡ください。

また、興味のある人は下の文章に今書いた用語の詳細がまとまっているので読んでみてください。

スタートアップのお金と指標入門講座:ユニットエコノミクス (Unit Economics) — CAC & LTV

Twitter: @sanma_ow

mail: kensuke[at]gamercoach.jp

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