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仙台に帰ったら、絶対にもぐもぐしたいものたち〜仙台駅から徒歩圏内編〜

仙台出身の両親のもと国立仙台病院で1994年のちょうど100番目に生まれたわたしは、生後すぐに青森へ移住し、幼稚園の途中から小学校卒業までを仙台で過ごし、中学高校を北九州で過ごし、大学で仙台に戻り、大学院で兵庫に行き、東京で働いている。両親は出生前からあれやこれやと名前の候補を決めていたというのに、「うちの病院で今年100番目に生まれた赤ちゃんですよ」と言われた瞬間にその全ての名前を捨てて「百(もも)」という名前を付けようとしたらしい。熟考の末に名付けの候補に立ち戻ってくれたおかげで「ももちゃん」にはならなかったのだけれども、それはそれでかわいい名前だったよな、とこの話をするたびに思う。

それはさておき。東へ行ったり西へ行ったり点々としながら育ってきたわたしは、「仙台生まれ、転勤族育ちです!」なんて自己紹介をしてはや28年。それでも「じゃあ、どこが一番住み心地が良いの?」と尋ねられると迷いなく「仙台ですね」と答える。祖父母の家があることもあって、今でも長期休暇のたびに「帰る」場所は、やっぱり仙台。両親とも仙台の祖父母の家で合流してお盆やお正月を過ごす。

そんなわたしが、仙台に帰ったら絶対に足を運ぶおいしいものたちを、わたしの忘備録というか備忘録として紹介します。

肉のいとう「牛タン弁当」

肉のいとうさんは、祖父母が両親を育てていた時代から町のお肉屋さんとして地域に根付いてきたお肉屋さん。わたしもご近所のお肉屋さん……くらいの感覚でいたのだけれども、ここ数年で一気に仙台市民誰でも知っているお肉の有名店として再ブランディングされて駅でお弁当なんかも取り扱うようになったお店。

祖父母も、自分たちが長年親しんできたお店が有名店になったのが嬉しいようなので、仙台駅に到着したらまず肉のいとうさんで牛タンのお弁当を購入して実家に向かいます。いろんな種類のお弁当があるのだけれども、どのお肉も肉厚でめちゃくちゃおいしい。

阿部蒲鉾店「ひょうたん揚げ」

蒸しかまぼこにほんのり甘めの衣をつけて揚げたアメリカンドック風のおやつ。

とにかくこれは、お腹に溜まるうえにお手頃価格。お店が駅前のアーケードにあるので、バスを降りて仙台駅に向かうまでの道すがら、お腹が空くと吸い寄せられるようにここでひょうたん揚げを食べていました。もはや、ソウルフード。

ちなみに、棒に「あたり」と記されているともう一本食べられるという駄菓子屋さんみたいなドキドキまで味わえます。

いたがき「フレッシュジュース」 

仙台の果物屋さんといえば、「いたがき」。一番町にも、藤崎にも、エスパルにも仙台市民の台所となるお店には基本的に入っているお馴染みのお店。暑い日の水分補給に、ちょっと風邪を引いたかもしれないときの栄養ドリンクに、いたがきのフレッシュフルーツジュースは欠かせません。

ゼリーもかわいくておいしいので、お土産に重宝しています。

珈琲まめ坊

広瀬川のほとりにある、スペシャリティ珈琲のお店。大学時代の恩師も足繁く通っているらしく、筆談にも快く応じてくださります。好きな席で好きなカップで、好きな味の珈琲を、広瀬川を眺めながらのんびりといただける時間が過ごせます。

玉澤総本店「黒砂糖まんじゅう」

沖縄は波照間の黒砂糖で作られたもちもちの皮に、なめらかなこしあんが包まれたこれは、製造日から3日間しかもたない、幻のおまんじゅう。

小学生の頃、本店の近くに住んでいたこともあって母が出かける際にお土産としてよく購入していたので、お相伴に預かっておやつにもたまに食べていた懐かしの味。駅ビルのエスパル東館では、蒸したてほかほか・むちむちの黒砂糖まんじゅうが食べられて、それがもう、なんともおいしいのです。

帰りの新幹線に乗る前に、絶対に立ち寄っています。

○再ブランディングされていくお店たち

どのお店も、学生の頃、子どもの頃、はたまた両親が子どもの頃からずっとお世話になってきた大切なお店たち。聞こえにくくても快く筆談に応じてくださるお店は貴重だし、仙台駅東口の再開発に伴って昔から慣れ親しんできたお店たちがこぞって再ブランディングされて名産品になってきているのは、地元民としてとても嬉しい。

仙台、とても良いところ。

仙台駅の東西連絡通路

ゴールデンウィークの帰省から、はや1ヶ月。そろそろ仙台が恋しくなってきちゃったなぁ。

また、夏にも大好きなものたちをもぐもぐしに帰れますように。



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