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つながりと共有が生きやすい社会を作る。

「SHARE LIFE」
https://goo.gl/K7idem

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読後、青空が広がるような素敵な本だったのでレビューします♪

内閣官房シェアリングエコノミー伝道師等の肩書きがある著者の石川さん、Newspicksの司会者、という認識程度しかなかったのですが、この本を読んですっかりファンになりました!

実家が営むシェアハウスで、幼い頃から多様な価値観に囲まれて方ならではのしなやかな生き方が、とても魅力的な女性。

加えて平成元年生まれの若さだからこそ、課題先進国の日本が抱える暗い未来のイメージを取り払うしなやかなマインドを持てているのかもしれません。

なぜ今シェアが注目されているか、ビジネストレンドやサービスを知るだけの本ではなく、シェアリングエコノミー(共感型経済)の思想を知ることで、もっと個々人が楽に生きていけるヒントを得られる本です。

冒頭で「この本を手に取ったみなさんが、仕事や子育て、老後の心配など、毎日の生活の中で何か一つでも悩みを抱えているとすれば、全てシェアで解決できる」と断言されています!

このフレーズを読むと対象にならない人はいない、という感じですし、読み進めるうちにシェアリングエコノミーの素晴らしさを理解でき、日本の未来も捨てたもんじゃない!と心が軽くなりました。

今や沢山のシェアサービスを見かけるようになりましたが、実際に民泊、TimeTicket、UberEATS、Air Closet、Makuake、Uberなどのサービスを利用し、その利便性に感激した経験のある方も多いかと思います。
https://goo.gl/YmwDYU

でも、シェアの素晴らしさはコスパの良さ、持続的な環境保持のための選択肢、利便性という側面のみならず、その真髄はサービスを通じて人と人とのつながりを得ること、なのです。

個人のつながりが世界中に広がることで、何があっても助けあえる人が世界にいるという素晴らしさ。

私は公務員の父、教師の母と弟の核家族、加えて同質性の高い地域で育ち、よそ様に迷惑をかけてはいけないと言われて育ちました。多分、殆どの家庭でそう教えられてきたのではないでしょうか。

問題は家庭内で解決すべき、という価値観に無意識に捉われて、人に頼るのが下手だった気がします。

ましてや子どもを産んでからは親にも頼れない状況だった為、全て自分でできる自立した大人にならねば、と思ううちに、互助の精神を忘れてしまっていたのかもしれません。

ふと社会を見渡すと、他人や社会に迷惑をかけたくない、という私たちの意識が日本の子育てや介護を孤独にし、虐待や貧困など、問題を大きくしているということを改めて最近感じるのです。

もっと頼って、一時的に迷惑をかけてもいいし、返せるときに恩を送ればいい。もっと与えて、与えてもらってもいいんだというマインドが今の日本に必要な気がします。

社会全体がゆるく信用でつながり合えて、悩みも問題もシェアすればもっと軽くなる。

顔の見えない誰かが誰かをネットで叩くのも、公園でボール投げができなくなったのも、オレオレ詐欺が未だに止まらないのも、個々の権利を見えない壁で区切って守ろうとして起きていること。

誰かの問題を自分ごととして考えられなくなってしまったからではないでしょうか。

石川アンジュさんは渋谷でCiftという拡張家族を立ち上げ、0歳から60代まで、約60人のクリエイターが拡張家族と暮らしているそう。

サイトのこのページは本に書かれている内容とほぼ同じなのですが、読んで私は羨ましくてたまらなくなりました(笑)是非このサイトだけでも読んでみてください♪
http://cift.co/life/1412

私も自身も一緒に住んでいるわけではないにしても、幾つかのコミュニティで沢山の繋がりを得られたことで本当に救われています。

もちろん沢山の人に助けてもらってここまで来たのですが、とはいえ、肩肘張って生きてきた事も多かった私。この本の最後の一文に泣けました。

「もし、社会的枠組みや常識に縛られ、仕事や子育てなど、辛い思いをしている方がいるならば、もし、本来は大切であるはずのものを、そう思えなくなている方がいるならば、本書で紹介してきた”シェア=分かち合い”という思想に出会い、シェアライフを実践することで、つながりある人生を送り、先が見えない時代の中でも、より安心して豊かに生きるための第一歩になってほしい。」

そう、本来大切であるはずのものであっても、時には自分が苦しくて抱えきれないこともある。

何よりも大事なはずの子どもの命でさえ、時間がない、労力がない、繋がりがない状況では、いとも簡単に可愛く思えなくなることを、経験者の方なら思い当たるのではないでしょうか。

本当に追い詰められたら、公的補助のことでさえ、頭に浮かばなくなる。

育児だけではなく、介護もしかりです。

そんな時に、そっと肩を貸してくれる、誰かとのつながりがある幸せこそが、何より価値のあるもののような気がしました。誰もが誰かと繋がり会えて、支え合える社会だったら。

以下、本掲載されていたサイトです。ご参考まで!

1) シェアライフを今すぐ始めたい人のためのコミュニティ
シェアリングネイバーズ https://sharing-neighbors.com

2) シェアリングエコノミーから始まるライフスタイル提案メディア
Share!Share!Share!   https://share.jp
こちらのサイトのコンセプトのページから抜粋
「いま、私たちが生きているのは、あまりに窮屈でどこにも誰にも寄りかかれない社会。みんなが一律に成長し、増える消費する中で目に見える幸せを感じているうちは良かったが、今は、減っていくパイを必死に奪い合っている。自分よりも幸せそうな人を妬み、自分よりも不幸そうな人を笑う、生きづらい風潮。それを格差というのかもしれない。
しかしシェアは、そんな現状さえも、楽しく解決してくれる可能性に満ちている。消費や所有の強迫観念をぶち壊し、私たちのライフスタイルを再発明できる自由がある。格差そのものは無くせなくても、違いこそが価値であり、寄りかかることを許容し合う生きやすい文化をつくることができる。」

サイトを読み進めると、ますます心が軽くなりますよ♪

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