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40代、「3,000円のシャーペンを売れ」あなたは、どう売りますか?

「3,000円のシャーペンを売れ」
あなたなら、どう売りますか?

大人になると聞かなくなる
カチカチと芯を出す音。

あなたも学生時代は
よく使用したのではないでしょうか。

僕は使っていました。

シャーペンは
学生が多く利用するため
価格相場は
100円から500円ほどです。

その相場をはるかに超える
3,000円のシャーペンを

「さあ、売ってくれ」

と言われたら
あなたはどう売りますか?

マーケティングレベルが
高いですよね。

今回は
高級シャーペン「オレンズネロ」を
大ヒットさせた
販売戦略について深掘りします。

ぺんてる社の開発した
シャープペンシル
オレンズネロ

大きな特徴は

・芯が折れにくい
・自動で芯が出る機能がある

のたった2つでした。

あなたなら
このたった2つの特徴で
どう販売するでしょうか。

価格は高いけど、
 芯が折れにくいだけ。
 何がすごいのかわからない

販売戦略を担当した飯塚氏の
オレンズネロの第一印象です。

もしかすると
あなたも同じ印象を
抱いたかもしれません。

しかし

飯塚氏はある2つの
伝え方をすることで
オレンズネロを
大ヒットさせます。

その「伝え方」が

・技術の可視化
・技術者の想い

でした。 

飯塚氏は
「技術の可視化」を
「走れメロス」で
表現します。

「走れメロス」は10,882
文字の短編小説。

1万文字を書くのに
通常のシャーペンでは
何回ノックを
しないといけないでしょうか。

想像もつきませんが

オレンズネロなら
その全文を
最初の1ノックだけで
書き終えられる。

技術の高さを
一言でわかる形で伝えました。

そして、どのようにして
「オレンズネロは生れたのか」
技術者の生の声を伝えました。

人の心を動かすモノは
やはり、人の心なのでしょう。

この結果
顧客の共感を生みオレンズネロは

こだわりのある、かっこいいシャーペン

オレンズネロ

とお客さまに評価され
月1万本以上も生産するほど
大ヒットしたのです。

このように

共感を生む
 商品の魅力の伝え方

をすることにより
販売が難しそうな商品でも
ヒットさせることができます。

…とはいえ

「それができれば苦労しない」
と感じる方も多いでしょう。

実は、「共感を生む伝え方」は
どんな商品でも作ることができます。

そのための秘訣が
3つあるのです

そのための秘訣は以下の3つです。

①商品の魅力をストーリー化する
商品をただ単に特徴や機能だけで説明するのではなく、その商品がどのようなストーリーを持っているのかを伝えることが重要です。ストーリーは人々の感情に訴えかけ、共感を生み出す力があります。例えば、オレンズネロの場合、芯が折れにくく自動で芯が出る機能があることを、学生が試験前に必死にメモを取る様子や創造的なアイデアを思いついた瞬間などの具体的なシーンと結びつけて紹介することで、商品の魅力がより伝わりやすくなります。

②カスタマーエクスペリエンスの強化
商品を使った際の顧客の体験を重視し、それを強化する方法を提供することも重要です。例えば、オレンズネロの場合、商品の使用感や書き心地を実際に試せるデモンストレーションや、商品を購入した顧客に対してアフターサポートや保証制度を提供することで、顧客が商品に対して高い満足度を持ち、口コミや再購入のきっかけとなります。

③ブランドの信頼性と価値を伝える
商品が属するブランドの信頼性や付加価値を強調することも効果的です。例えば、オレンズネロの場合、製品開発においてペンテルという信頼のおけるブランドが関与していることを伝えることで、顧客は商品の品質や信頼性について安心感を持ちます。また、オレンズネロが他のシャーペンと比べて価格が高い理由や付加価値(芯が折れにくい機能など)を明確に伝えることで、顧客は商品の魅力を理解し、その価値を評価することができます。

これらの秘訣を活用することで、
商品の魅力を共感を生む形で
伝えることができます。

また、商品の特徴や利点だけでなく、
顧客が抱くニーズや欲求に
対してどのような解決策を
提供するのかを明確に伝えることも
顧客への共感を
生むための重要な要素です。

さらに、商品の魅力を
伝えるだけでなく、
顧客とのコミュニケーションを
大切にすることも秘訣の一つです。

顧客の声やフィードバックを
積極的に収集し、商品やサービスの
改善に活かすことで、
顧客との信頼関係を築きます。

また、顧客との対話を通じて、
彼らのニーズや要望を深く理解し、
それに応えるための提案や
カスタマイズを行うことも重要です。

さらに、マーケティングや
広告の手法も活用しましょう。

ターゲットとなる顧客層を明確にし、
彼らの関心や価値観に
合わせたメッセージや
コンテンツを提供することで、
彼らの心に響く広告効果を
生み出します。

また、SNSや
オンラインコミュニティなどの
プラットフォームを活用して、
顧客との対話や
情報共有を促進しましょう。

最後に、持続的な商品開発と
イノベーションも重要な要素です。

市場や顧客のニーズは
常に変化していますので、
常に最新のトレンドや
テクノロジーを把握し、
商品やサービスを
進化させることが求められます。

新しい機能やデザイン、
使い勝手の改善など、
顧客にとって価値のある
アップデートを提供することで、
競争力を維持し続けることができます。

以上が、商品の共感を
生む伝え方の秘訣です。

これらの要素を組み合わせて、
商品の魅力や価値を
顧客に伝えることで、
販売が難しそうな商品でも
成功を収めることができます。

顧客の心に響くストーリーを作り、
顧客とのコミュニケーションを重視し、
常に進化し続ける姿勢を
持つことが重要です。

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