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【私見】プロゲーマーはなぜ炎上するのか?

プロゲーマーとは

日本でもeスポーツが普及し始めています。2015年くらいからプロのゲームプレイヤー(eスポーツ選手)の存在がメディアでも話題になり始めました。
一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)からプロライセンスを発行されている方は、2022年5月4日にHPで確認したところ、269人です。もちろんJeSUからライセンスをもらっていなくても、実質的にプロとしてゲームの世界で生きている方は多いでしょう。

日本では、法律によりeスポーツ大会などでの賞金の上限があったり、まだまだ欧米や中国に比べて市場は小さいこともあり、試合に出場するだけで食べていくことが難しい選手も多いと想像されます。

プロゲーマーの仕事

僕自身は、前職の吉本興業時代にeスポーツやゲーム実況のイベントを担当することがありました。その際に、プロゲーマーの方やeスポーツ団体の方とも話す機会がありました。

プロゲーマーの収入で一番大きいと思われるのは、スポンサー収入です。2018年ごろから大企業も含めてeスポーツへの投資をスポンサーとして行う企業も増えてきました。
二つ目は、ゲームイベントへの出演料です。企業や行政などでもeスポーツに関心が高まり、独自のイベントも増えています。そこに選手もしくはゲスト解説などの形で出演するとギャラが発生します。
三つ目として挙げられるのが、知名度を上げるためにも必要と思われる「ストリーミング(ゲーム実況)」です。

日本のライブ配信といえば

日本のゲーム実況の歴史は、2010年代から人気となった「ニコニコ動画」があります。ライブ配信では「ニコ生」と呼ばれています。

ニコニコ動画は視聴者としても楽しんでいましたし、リアルイベントの「ニコニコ超会議」に参加したり、地方版の「ニコニコ町会議」では実行委員としても参加しました。

ニコニコ動画の良さは、いい意味で緩いことです。どちらかというとクラスの人気者タイプよりは、(自分も含め)いわゆる陰キャタイプが自分の好きなことを見つける場だと僕は思っています。

ニコニコ動画・ニコ生の特徴として、弾幕と呼ばれる視聴者のコメントが配信画面を流れていくことにあります。配信者(生主)はそのコメントに応じて、視聴者とのコミュニケーションが発生します。

ここ数年でYouTubeなどの他のライブ配信をメインにする人がとても増えてきましたが、ニコニコ動画・ニコ生が作ったライブ配信のノリは今も生きています。

ニコ生での人気コンテンツといえば、ゲーム実況です。顔出しして配信する人もいますが、多くは匿名性を維持しての配信をメインにしていました。
配信者とファンの閉じたコミュニティの中でのコミュニケーションでは、乱暴な言葉や差別的な言葉も含むネットスラングも時には多かったように思います。

ネットスラングと炎上

2018年ごろから、eスポーツ団体が多く立ち上がり始めました。選手の多くがストリーミングに取り組んでいます。最近になって、実況中の「暴言」「差別発言」が原因で大きな炎上が起こるようになっています。

炎上の原因を見ると、安易に「ネットスラング」を使ってしまったことが挙げられます。閉じたコミュニティの中での共通言語が、切り取られて、SNSを中心にあっという間に炎上するといったことが続いています。

プロゲーマーは日本では最近生まれた職種です。度重なる炎上は、eスポーツへ投資したい企業の熱を冷ますものであり、ファン離れにつながるでしょう。

本人は楽しく配信して、熱くなった時にそういった問題発言が起こりがちです。おそらく悪気はないのだと思います。

どうすればいいか

こういった状況を変えるには、本人やチームのスタッフの意識の改善がまず必要です。そして、業界全体での配信に対してのガイドラインも求められるでしょう。

面白い実況をしようという思いや、ゲームに熱くなったからこその「失言」であるので、同情の余地はあると考えています。業界としては、失敗したら切り捨てるのではなく、プロゲーマーの労働環境をどう改善していくか、プロゲーマーをどう教育していくかを改めて考える機会になればいいと思います。

そして、一度炎上したプロゲーマーにも再起の機会があることを祈っています。

今回のnoteは全て僕の私見です。もっと違う意見もあるでしょう。日本のeスポーツシーンはもっともっと盛り上がってほしいです。そのために、十分な議論が必要だと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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