「職住近接」でも「二拠点居住」でもない形は? #田舎の未来 大阪イベント振り返り

こんにちは、さのかずや @sanokazuya0306 です。エゴサのし過ぎで指にマメができそうです。(?)


4月25日、タバブックスさんより、「田舎の未来 手探りの7年間とその先について」という本を出版して頂きました!好評発売中です!

全国各地のイケてる本屋さんでの目撃情報が相次いでいます。ありがたいかぎり……!本が店頭に並ぶってすごいことですね。インターネット世代から考えるとわけわかんないすね。

ということで先日5/24(金)、大阪・豊中のblackbird booksさんにて 「『#田舎の未来』ナイト」と称したイベントを開催しました。

その時の内容を思い出しながら振り返り記事としてみます!


告知など

実は2009年に1年間だけ豊中市に住んでいました。北海道以外で初めて住んだ街は阪急石橋駅周辺。blackbird booksさんがある北大阪急行の緑地公園駅あたりは近くではなかったけど、部活の練習とかでたまに来ていた。なつかしの服部緑地。

↓遅刻中の図↓

そんなこんなで汗だくで到着。

ステキなお店構え……

18時半オープンなのに18時20分くらいについたら、筒井さんと南さんもちょうど到着するところだった。土下座レベル。


トーク前段:自己紹介

ちょっと打ち合わせしてさくっとスタート。

拝まれた。目が開いてないね〜

ゲストのお2人。真ん中の方は兵庫県芦屋市役所職員の筒井大介さん。まちの総合計画づくりなどを通して市役所の仕事全体を見る業務をしつつ、シビックテック方面の活動もいろいろされている。シビックテックとは、ひらたくというと、テクノロジーを用いて市民の生活を豊かにしようや、という活動のこと。

右側の方は奈良県生駒市役所職員の南愛さん。生駒市のマスタープランなどをつくりつつ、住民のひとたちの活動を支援するメディア(後述)に関わったりしている。

こういう位置関係。

芦屋市と生駒市は、どちらも大阪市内中心部から電車で20〜30分の、関西有数のベッドタウン。違うのは、芦屋市は良くも悪くもネームバリューが圧倒的で、生駒市は役所が新しい活動をどんどんしている、という点。これも後述していく。


トーク前半:本と関係したそれぞれの取り組み

まずは筒井さんから。芦屋というと、関西人なら誰もがよく知る「超高級住宅地」。山の上に行くほど土地の値段が上がっていくという噂。

しかし筒井さんによると、芦屋に来る人は「芦屋(というネームバリューがある場所)に住みたい」人が多く、それは市や地域をよくしていくことには直接的にはつながらないという。確かによく考えたらそうだ。

もちろんそういう人たちに対する行政サービスは十分に提供しつつ、そういう人たちだけではなくて「芦屋(という過ごしやすい地域)に住みたい」という人を増やしていかないといけないという。

そういう状況でも地域の活動は確かにあって、最近はプライベートで、芦屋にできた本屋さん「風文庫」さんのお手伝いなどをされているという。

5月15日オープン!ほんとにできたばっかり。

「みつばち古書部」という、1つの箱を個人がそれぞれつくるというコーナーも。すてきや……

ぼくの本の最後の方にも、ぼくの活動を手伝ってくれている母の様子について書いたが、こういう地元の活動に参加することで見えてくることはいろいろあるという。そこのハードルをどうやって下げるか、というのはいろいろやり方はあるけど、なかなかむずかしいよね、という話をした。


南さんはぼくがつくった、本の中でも経緯を書いているウェブメディア「オホーツク島」のような、地域の人にフォーカスしたメディアを、生駒市で立ち上げる動きに関わっているらしい。

(近日中にリニューアル予定です)

good cycle ikomaというメディア。これは別の部署の方が立ち上げたものらしい。めっちゃきれいやんけ。

めっちゃ素敵ジャン……またこれとは少し違う、地域でコトが起きやすくなる仕組みを作ろうとしているらしい。そこで注目しているのが、よりローカルなプレイヤー。good cycle ikomaよりも、もっとご近所で活動されているようなイメージとのこと。「オホーツク島」に近いですね。


ぼくが気になったのは、「なぜこれを地方自治体がやっているのか?やれたのか?」というところ。普通はこういうローカルメディアは、地元のフリーペーパー(小さい広告会社)とか、地元の新聞社とか、オホーツク島のようにもっと小規模に有志の個人がやっていることが多い。

そこはやはり、生駒市役所の空気感は、これまでの「公務員」とは大きく変わりつつあるという。南さんの周りは管理職を含めてアグレッシブだし、採用も積極的に一般企業の出身者を採用しているとのこと。

これはたしかに公務員とはかなりかけ離れているイメージ。

それはそれでいいところ悪いところあって、確かに新しいことはいろいろできるものの、「公務員」の風土や制度がなかなかそこに追いついていかないということだった。例えば評価制度とか。

まあでも話を聞く限り、日本の大企業でもそこはなかなか難しいよな……というところはいろいろあった。膠着している大企業もだいたい似たような感じ。新しいことをやるひとは頑張っているものの、上のほうの理解や会社の制度が追いついていない、という話はたくさん聞く。


芦屋の話も含めて盛り上がったのが、「いわゆる『クリエイティブな人』だけではなくて、普通の暮らしをしている人もなかなか面白いのでは?」という話。

地元の面白い人をどうやって見つけるか?という公務員さんの知恵なども。


トーク後半:出身地といま考えていること

最初参加してくださったみなさんに、出身地にシールを貼ってもらった。右上が目立ちすぎる。


その中でも一番南側の方が気になったのでお話をお伺いした。種子島の出身!いまは大阪でデザイナーとして活動していて、まだ具体的なことは考えていないが、なにかできることがないか探しているところだ、ということでした。本を読んでいろいろ活動のヒントをもらえた、とのこと。ありがたい…!

よくよく話すと1990年生まれの同世代の方だった(ぼくは1991年3月の早生まれです)。同世代で同じ意識を持っている方がいるのは本当にうれしい……。まだまだ先のことになるかもしれないけれど、この先なにか一緒にやっていけたらいいなと思うばかりです。種子島いきたい……


別の方は大阪の箕面出身。かなり近所の方。能勢町というもう少し山の裏の方に引っ越したいと思っているが、昔ながらの大きい家ばかりで、現実的に住む家がなかなか見つからないという。行政の方中心にみんなで相談に乗る会に。

行政も行政で空き家は対策しようとしているけど、結局持ち主との話になってしまうので、行政的に対応するのはなかなか難しいかも……と南さん。地元の活動にいろいろ参加する中で、みんなが空き家だと認識していない空き家が見つかるかもしれない、と筒井さん。地元に入っていってみると、自分が望むサイズの家が見つかるかも、という話に。ぼくも民泊を始めてみたらいろいろ声かけてもらえたりもしたので、結局行動が近道なのかも。


最後は、大阪の鉄道会社さんに務めている方から。

「鉄道会社としてもまちづくりは進めているが、ごく当然、沿線の話になる。仕事としては職住近接の取り組みを進めている。一方で私は地元が鳥取で、プライベートでいろいろ活動を進めていて、仕事となにか絡められたらと思っている。その中で、本の中にもあったが、『職住近接』でも、『都会で働いて快適なところで暮らす』でもないものって、何かあるんでしょうか?

という質問を頂いた。めちゃめちゃおもしろいですね……。本の中では「都会と対比して『ていねいな暮らし』をするための田舎、はやめたい」ということを書いていたが、それともつながる話。最近話題のトピックとして「二拠点居住」みたいな話もある。


南さんによると、「生駒の取り組みとしては、基本は大阪に通勤する人に住んでもらうのが目的だけど、生駒に住んで普段は大阪に通いながら、仕事以外の活動を生駒でする、ということを増やそうとしている」とのこと。たしかに仕事と住まいの話の中間ぐらいにありそう。

筒井さんは「ぼくも住んでいるのは芦屋のとなりの神戸だけど、最近は土日に芦屋の活動に子どもを連れて参加することも増えてきて、そういう仕事とも住むこととも少し違う関わりが増えるのが、次の新しい活動につながるのかなと思う」とおっしゃっていた。

一足飛びに「地域で起業」はどうやっても難しくて、ぼくも本に書いていたし、筒井さんもこの日おっしゃっていたが、「地域にとって必要な新しい活動が『それってなんの意味があるの?』と言われることもある」状況がある。

それでも新しいことをやっていくにはそういう環境が不可欠で、それはもしかしたら「仕事と暮らしの間の部分」にあるのかもしれない。南さんのおっしゃっていた「地域はこれから『自己実現のための場』になると思う」という話がすごく腑に落ちた。

てつやさん、感想ありがとうございます!!


いいイベントでした

そんなこんなでいろんなひとに集まって頂き、いろんな話ができました!ほんとうによかった。大学のときから関わりのある教授、まさにゃん先生 @nmasaki も!ご近所さん!

ここでの出会いがこの何年か先につながっていくといいなあと。よく考えたら「仕事文脈」第2号のとき(2013年)に実施した田舎の未来イベントから6年、ここまでいろいろ進んでいるとは想像もしていなかったので、6年先に想像もしていないようなことをこの日出会えた方たちと一緒にできたらいいなーと思うばかりです。

↓筒井さん↓

こちらこそめちゃよい時間でした!ありがとうございました!

バイブスですね。なんだかよくわからないけどバイブスという言葉を使うのにハマっています。勢い。機運。やることは定まっているほうがいいのかもしれないけど、ぼくはそういうことできないタイプなので、とにかくトライし続ける。

Perfumeは最高、4月のワールドツアーで代理購入したTシャツをやっとお渡しできました。やはり仕事と生活の間の活動は重要……?

てつやさん、感想のブログもありがとうございます……!やはりこの「職住近接」でも「二拠点居住」でもない、その間については、これからもじっくり考えていきたいですね。


今週は東京だよ!!

土曜日は下北沢のBOOKSHOP TRAVELLER @Bst_BSL さんにてタバブックス読書会です!読書会と書いてますが別に読んでなくてもいいです!田舎のことを考えながら東京で働いている若者たち全員来てくださいお願いします、いまからできることをいまから一緒にやりましょう


ご予約はこちらから!!



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今日のあとがきは、オープンから1ヶ月の民泊の近況を超おおっぴらにします。リアルな金額とかも載せてます。もしご興味があればどうぞ!


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