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「マチネの終わりに」思うこと

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平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」とのコラボレーション企画。渋谷ヒカリエにてコラボ作品の展示を行うまでのあれこれを書いています。
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「未来は常に過去を変えてる」

「未来は常に過去を変えてる」

渋谷ヒカリエにて4月8日から始まった「マチネの終わりに」展、昨日の4月18日をもって会期が終了いたしました。
お越しいただいた皆さま、noteにスキのリアクションをしてくださった皆さま、どうもありがとうございました。

今回は、展示した作品「未来の空気」についてちょこっと書きたいと思います。平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」とのコラボレーションということで、なけなしの感受性をフル稼動させなが

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マチネの終わりに、はじまりはじまり。

マチネの終わりに、はじまりはじまり。

はじまりはじまりとか言いながら、もう始まって3日が経った平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」とのコラボレーション作品展。

昨日4/10(土)は、オープニングのイベントが盛りだくさんで、とても充実した1日となりました。平野さんと挿絵担当の石井正信さんの対談にはじまり、展覧会出品作家によるトーク、平野さんと福田進一さんの対談&ギター演奏、サイン会まで...もうよりどりみどりの充実ラインナップでし

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マチネの終わりにスペイン料理

マチネの終わりにスペイン料理

台風が来て、大雨が降って、電車に乗ればみんなのスマートフォンから一斉に避難準備情報発令のアラームが鳴るような日。
そんな日の夜(9月9日)、平野啓一郎さんが現在連載中の小説「マチネの終わりに」のコラボレーション企画に参加している作家のみなさんと、担当のスタッフの方々とスペイン料理を食べながら、小説や、今後の作品制作のことなどを話しました。スペイン料理(蒔野と洋子がはじめて出逢った日に行ったのがスペ

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「プチ《ヴェニスに死す》症候群」

「プチ《ヴェニスに死す》症候群」

平野啓一郎さんが現在連載中の小説、「マチネの終わりに」の中に出てくる「《ヴェニスに死す》症候群」なるもの。

小説に登場する、洋子の父ソリッチの造語で、定義は『中年になって、突然、現実社会への適応に嫌気が差して、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること』だそうです。

小説を読み進めながらも、この症状、自分にも無関係ではないぞという気がして、ずっと引っかかっていました。「ヴェニスに死す」

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コラボレーション

コラボレーション

毎日新聞をはじめ、noteでも3月11日より平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」の連載がはじまりましたが、こちらnoteにて連載と合わせた若手作家のコラボレーション企画に参加することになりました。

参加する作家は私を含めて9名。制作した作品を展示にてお披露目するのはまだもう少し先ですが、制作過程も含め、もろもろをnoteに書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、小説と

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