DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「総合Pとなった彼の思惑」(旧記事)

※2023/01/31にはてなブログにて執筆した内容を移行・転記した内容になります



DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「Superday |Longitude|」大阪公演に行きました。


ツアー詳細が発表されてから楽しみにしていたライブ。


今はただただ「ダイアローグ大好き、ありがとう!」という気持ちで一杯なのですが、今回のブログでは「○○のシーン良かった」「可愛かった、すごかった」というシーンを限局した感想ブログはあえて控えます。

ネタバレ解禁になったらTwitterやスペースで語ろうと思います。


感想がないわけではなく、むしろたくさんあるのですが、感想と今思っている内容を一緒に書き連ねてしまうと内容が煩雑になるので、場所と時期を分けます。


では今回のブログの趣旨ですが
音楽P→総合Pとなった彼の思惑を考察したブログになります。


ライブ序盤は純粋にライブを楽しんでいたのですが…中盤から異変を感じ今回のライブの意図に疑問が生まれました。


「オタクは黙ってステージ見てろよぉ!」っと己に問いかけたりもしたのですが、ライブのあらゆるシーンで意図のようものを感じたので初日公演観覧後の率直な気持ちを書いてみます。


1)|Longitude|は誰が考えたのか



結論からいうと、この前半ライブの構成については演出・セトリの流れに至るまでをメンバーさんが考えたように感じました。

今回のライブ構成。途中から気づいた方も多いと思いますがいつものライブ構成と明らかに違いましたね。

(いつものライブ構成について定義しようとするとご意見が分かれるかもしれませんが、、、DIALOGUE+1、フラフラ、フェス、タイバンワンマンetc..にあった「極力MCを控え楽曲を連続してやり続ける構成」のことをダイアローグの「いつものライブ構成」の前程として話を進めさせていただけたらと思います。)



このいつもの構成とは違い、明らかに多いMC枠、口上演出からの僕愚導入、振り付けレクチャーなど異色な演出が多いように思いました。



セトリ順も

序盤:盛り上げ曲(おもいで、ハグ、シュガーロケット)

MC

中盤:ミドル&バラード曲(プライベイト、マーメイド、あやふわ)

MC

準終盤:徐々にボルテージをあげる曲(僕愚、透明、花咲く、新曲、走れ、GGP)

MC

終盤:爆速盛り上がり曲(インビテ、夏花火、デネスピ)

と緩急のついた王道的なセトリ順です。



今までセトリ考案を担っていた彼の「MCなし」「表題曲以外がライブで化けるセトリ順(例:花咲く事例)」でなく、なぜここにきてこのような演出になったのかを考えた時、これは彼が考えた構成ではなく、今後の彼女たちの成長のために本人たちにあえて考えてもらい自由にやらせた構成だったのではと思いました。



いつもと構成が違うから=田淵さんじゃない、という発想ではなく、要所要所で彼女たちが「自分たちでこういうライブをしてみたかったんだ!」と意思を感じるステージング場面もあり、結果としてこのように思い至りました。



以前から田淵さんは「会社・他者から言われたことをこなすのではなく自分で考えて動いた結果それが彼女たちの自己成長に繋がる。僕が考えたことをそのまますれば結果は出るかもしれないけど、それじゃ彼女たちの自己成長にならない」といった趣旨の事を音楽Pの時からお話しされています。(アバウトな文章でごめんなさい)



その思考のもと、今回、彼女たちの長い人生を総合的に考え自己成長をうながし『総合P』としての役目を担った最初のライブで「自分で考えてトライしてみましょう。ライブ構成を任せます」とメンバーさんらに言ったと仮定した時、その結果が今回の流れになったのではないかと思いました。


まずはやかんちゃん。


1、やかんちゃんのMCと彼女の魅力



大阪公演のMC。やかんちゃんが「私たち声優のくせにしゃべるの下手って言われるからトークしようよ!!(...話そうよ!でしたっけ。記憶が曖昧...)」と言い切っていましたね。あまりにも突発的かつ意想外な発言で、やかんちゃんらしく可愛く、微笑ましく思いました。


どこの情報源を見て・聞いて、彼女が「私たちはMCが下手」と自己認識されたのかはわかりませんが、他者からの評価を率直に受け止める純真さとすぐにMC構成を取り入れる気概を感じてライブ中は涙も出そうになりました。



例えばですが、そんな評価があったとしても、MCを売りにしているユニットじゃないから受け止める必要はないのではないか、それ以外の強みもたくさんあるからわざわざそこを改善する時間をかけなくてもいいのではないか。

と、意見に対してあえて目を瞑る事だってできたのを、彼女は純真な気持ちで受け止め、積極的にMCをするスタイルを提案し、しかも自分達の弱みとも思われるかもしれない要素をファンのいるライブ本番で物怖じもせず発言。

大らかで素直で努力家なやかんちゃんだからこそできる言動だと思いました。


のちに書きますが、メンバーさんの中には、元々ライブが好きで研究もするし己の中で確固たるライブの魅せ方を既に確立し成功体験を持っている方もいるし、聡明で相手が何をすると喜ぶのかを客観視しライブでの盛り上げ役を担い、それをライブに速投与できる方もいます。


そういった自ら演出を考えてアクションしていくメンバーさんもいる中で、まず先にファンからの現状評価をそのまま受け止めトライされる姿勢は彼女にしかない武器でとても魅力的に感じました。



少し話はそれますが、、、今回のセトリの流れ

終盤ブロックがインビテ→夏花火→デネスピだとすると、その前奏曲が走れとガガピーです。終盤ブロックに行く前に2曲もやかんちゃんの代表曲が採用されるのは、曲のポップ性を差し引いて考えても、やかんちゃんが持つのライブの牽引力をPが任せたのかなと思ったりもしました。



昨年、メンバーさんが揃いにくい中、ずっとライブに出演され続けたやかんちゃん。puzzle公演では過去最小人数6人でのライブを見ましたが、表情やパフォーマンス、MCでも雰囲気を作ったり、展開を停止させず存在感を放っていました。



昨年大きな成長をとげ、実績を残し続けてきたやかんちゃんだからこそ、今回のこのセトリの転換場面でやってくれるのは彼女だ!と任命されたのかなと想像してます。笑





前述で、セトリに至るまでをメンバーさんが考えたと書きましたが、厳密にいうとちょっと違います。(←いきなりおよび腰)

0から100までを彼女たちで考えたのではなく、セトリの曲順に至っては既に田淵さんが考えていて「このセトリでやるからパフォーマンスは自分達で考えてね」と提案。ただしアンコールの3曲についてはゆりにゃさんに対するメッセージが込められた構成でしたので、ここはメンバーさんの強い総意があり考案したのかなぁとも思いました。


「かすかでたしか」(心は、繋がっていて。→会えない時も心は繋がっているよ)

「謎解きはキスのあとで」(ゆりにゃさん代表曲でお帰りなさい)

「大冒険をよろしく」(8人揃ったぜ!また冒険始めちゃうよ!)

8人揃ったこと自体は革命ではなく再出発です。

D+1では、はじかくが採用されましたが、今回は大冒険を採用することが再出発の意味を成すと考えました。あとシンプルに盛り上がる。笑



ただ正直、、、ツアーセトリまでをメンバーさんが全て考えたかどうかはわからないですね。田淵さんがセトリに入れてほしい必須曲だけで述べて他は彼女たちに任せた、ブロックは検討したけど曲順は任せた、曲は決めたけど演出は任せた、、、、でもセトリ含めて彼女たちが一任されたような気もしなくもないし、、、、、んーーーー?

色々考えてみましたが収集がつかなくなったので保留です。

珍しくセトリが凝っていなかった、彼女たちが演出しやすくわかりやすいブロック分けだった、アンコールでゆりにゃさんのストーリーを作る仕組みだった。

特にブロック分けについては、似たようなBPMと曲の雰囲気が「3曲続く+MC」のまとまりがあり、本題に行きつつもショート・ショートを見ているような感じにも受け取れました。

今回のセトリ考案。田淵さんのようなぁ、メンバーさんの意思のようなぁ、半分ずつのようなぁ、、、悩ましい。

みなさんはどう思われますか?





では!次ねねさん!


2、ねねさんの演出とセリフシーン



セリフシーンからの僕愚のあの演出。一見してこれは映画CMにあるパターンだと感じました。15秒くらいの映画CMで「役者のセリフ→タイトル→本編映像」という流れってありますよね。ねねさんが好きなそうな演出。



ねねさんのセリフシーンでは背筋が凍ったようなシリアスな実感もあったし、とあるシーンではDIALOGUE+1の演出にあったシャウトver.2もありましたね。声量と共に徐々に高音になって盛り上げていく見せ場もグレードアップされていて鳥肌2回目!

(ああ、、、今年もまたねねんさんの演出で鳥肌になってしまった、、←)

これは個人的な感想ですが、今回の公演に関してはこの2つの演出が一番好きでした。

やっぱりねねさんすごい。インプットされてきたものの蓄積と、面白いはこうであろうとされる感性をご自身のライブで表現される演者としての生き様や、確立した術を既に持っておられながらも、それをさらに超えていくストイックさと、一年半前と同じことをしてもまだ再利用できるぞと思う勝負強さ、全てが全てプロの成せる技だと思いました。(なんだか上から目線でごめんなさい)

ひたすらにかっこいい、、、かっこいいよぉ、、、ねねさん!!!!




3、まなつさんの振り付けレクチャー




とてもまなつさんらしいと思いました。笑

新曲ってそれを初公開するだけでも相当ハードルの高いパートだと思います。どうやったって盛り上がりにくい。そんな難しいパートをどう楽しませるか、総合Pから、どうしたらファンが楽しく新曲を聞けるか構成を任命されたのでしょうか。



今までDIALOGUE+でやったことない演出を先陣切ってやれる度胸と根性、どうやったら知らない楽曲をお客さんを巻き込んで楽しめるか思案したり。

聡明で客観視も得意でやり抜く力と、その体力も必要となるシーンを、まなつさんなりの「振り付けレクチャー」という回答で実践されたのではないかと思いました。



レクチャーだけじゃなくて、楽曲中も掛け声をくれましたね。

ああ、、、乗るに乗せられたわ。音源を聞いていないからなんともわからないけれどアドリブ満載だったかなぁ。気づけばペンラ振るのやめて右腕高速振り付けを見よう見真似で踊ってました。



正直、DIALOGUE+ライブで振り付けレクチャーがあると思わなくてびっくりしたけれど、すごく楽しかったです。やはり彼女はDIALOGUE+唯一無二の重要拠点ムードメーカー!大好き!





以上3名の演出シーンから

|Longitude|は彼女たちが考えた構成のライブである、と感じました。

見落としているだけで他のメンバーさんにも絶対それぞれの構成案があったと思うのですが、次の公演で発見できたらなぁと思います。



これは余談ですが、今回MCの中でねねさん、まなつさんが一番最初に発信した言葉はなんだったでしょうか。

それは演出についての確認だったんですよね。


ねねさんは僕愚のセリフシーンについて、まなつさんは振り付けについて。それぞれ「みなさんどうでしたかぁ〜?」とMCをされていました。

自分達で考えライブ構成をするという課題を与えられた時、MCで確認行為をとるということは、彼女たちが自分たちで考えた演出だからこそ、演出が良かったかどうかファンの反応を見たくて発せられた言葉だと思いました。(台本もあったかもしれませんが大阪公演では至って自然体のお2人だったので本心からの言葉かなと着想しました)



そしてやかんちゃんも、セクハラ事件(←かわいいね)の演出についてスタッフさんに頼んだらすごいのが出来上がったとおっしゃっていました。

「やかんちゃん→スタッフに演出を伝える」時点でライブ構成の考案がスタッフ由来ではなくメンバーさん発信だったという裏付けになるのかなぁと感じました。

4、お詫び


ツアーが始まる前、DIALOGUE+1のセトリイメージからこんなツイートをしてしまいました。


全然違かった!笑

DIALOGUE+1がユニゾンで見せるセトリ展開と似ていたので、puzzleなどの公演はともかく、アルバムを引っさげた今ツアーに関してはDIALOGUE+1と同じと予想していたのですが大外れでしたね。笑



DIALOGUE+1は、いわば彼のセトリ論が駆使された曲順と演出だったと思います。

DIALOGUE+2も彼のセトリ論が繰り出されるものかと思っていたのですが、そうではなかった。



少なくとも|Longitude|の演出に関しては100%彼のプランであったと感じる要因は少なかったように感じます。



では、彼のセトリ論が駆使されたいつものセトリ構成はどこに来るのでしょうか。

個人的には ─Latitude─でくると思っています。

(1度予想大外れしてる身なのでこの際恥でもなんでもいいから妄想いうだけいってみようのマインドです。すみません、押忍↓)






2) ─Latitude─は誰が考えるのか




総合Pです。



|Longitude|は彼女たちが考えたライブでした。

いわば自分達で初めて考え自ら作り出した僕たちの現在地です。

過去曲を踏まえ2022年を振り返りつつ、アンコールでゆりにゃさんを迎えて8人で再出発した事を想起させるようなストーリ構成です。



─Latitude─はDIALOGUE+2に焦点が当たると思っています。

アルバムに対しての全責任を負った総合Pとしてのバチバチガチガチセトリ論でライブを構成されていくのではないかと考えます。



そして本題です。

どうしてこのような分け方をしたかというと、ライブ構成を比較してどちらの構成がいい悪いかを決める。そんな魂胆でなく彼女たちの自己成長のためにはそうする必要があったのではないかと思っています。



総合Pが何度もおっしゃている自己成長・人間としての成長。アーティストとして成長する事を望んでる意味もありますが、それ以上に彼女たちに仕事から得られる人間的な部分の成長も期待しているのだと思います。



そしてビジネス書や認知行動心理学などの文献を読んでるであろう彼の仕事論では、メンバーさんたちへコーチングというビジネススキルを使って上記を達成させようと介入しているようにも感じます。


どんなライブにしたいのかを彼女たちの気持ちを問いまずはそれを実践させてあげる。


コーチング、やることは傾聴・質問・承認の3つで対話をします。うまくいけば自主性が育まれたり、モチベーション維持、新しい能力開花などメリットも多いのですが、唯一のデメリットが「効果に時間がかかる」ことです。


コーチングの逆、ティーチングは指導者が目指すべきゴールを示した上で達成までのプロセスを指南することをいい、対話はしません。メリットは手本をそのまま教えるので効果実感に即効性があります。DIALOGUE+1で見せたガチガチセトリ論と演出はティーチングに当たると思いました。


でもそれを終えた今の彼女たちに求めるものは自分で考えてライブが作れる、自己成長してほしい、人間としても成長してほしいと言ったことなので、コーチングを使って今回の|Longitude|の演出を任せ、考えてトライしてもらい、成長の機会を与えているのではないかと思いました。



そして何より筆者が最も驚いたことは

Zeppツアーというとても大規模なイベント(大規模な収支のやりとりもある大事な事業のひとつで)でDIALOGUE+1のようなライブの成功より彼女たち8人の人間としての成長を最優先して見守っていることです。



コーチング、成長度合いは人にもよるし、当たり前ですが最初から完璧な結果なんてほぼ出ないんですよね。失敗があってもそれも見守って、またどうしたいのか考えを聞いて実践してもらって、、、とにかく時間がかかります。


田淵さんの培った方法論でライブをすればファンにとっては満足度の高いライブになるかもしれないけれど、それでは彼女たちの成功に繋がらない、からしない。

今は彼女たちが自分の強みや自己成長のために時間を捧げる時。

ほんとに8人のことが大好きなんですね。



来年も再来年もさらにDIALOGUE+が成長していき、彼女たちが人間としてより豊かになっていくように、彼は既にアクションし始めているのだと思いました。


(ビジネス用語を使うと途端に胡散臭さ増して消したくなるね、、、笑)




音楽P→総合Pとなった彼の今ツアーの思惑

DIALOGUE+1では音楽をする楽しさをメンバーさんへ伝えていた音楽P

DIALOGUE+2では彼女たちの人生がより豊かになるよう多角的な関わりをする総合P


ライブやその他の活動はもちろんですが、頑張る彼や彼女たちの人生含めて、ずっと応援したい、見守っていたい組織ですね。


3)終わりに




妄想極まりないですが、大阪公演が終わり、いつもと違うライブ構成から感じたことを率直に書いてみました。


拙文、駄文にも関わらず最後までお読みいただきありがとうございます。

をとらは語り合いが大好きなので、感想・ご意見・あなたのライブ感想などなど....たくさんのコメントもお待ちしてます!笑



DIALOGUE+ Zepp Tour 2023
今年もまた無事にツアーが終えられますように。

愛おしいこんな日々がずっと続きますに。


をとら

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