※この記事のお店や料理に関するコメントはあくまで個人的な感想であり、内容の確度に関していかなる保証もおこなうものではありません。

定食系

①寅"むすこ食堂　700円台～　昼→夜

通称どら。一律丼物750円、定食800円と比較的安価で味も量も申し分なく、中華から海鮮まで豊富なメニューが食べられる有名店。50円の大盛りで初見時は絶句するほどごはんが増える。駅前すぐと立地も絶好で、夜まで通し営業なので多くの定食屋が終了しラーメン天国確定コースになりがちなおやつの時間あたりに食べに行ける点もうれしい。今冬のメニュー縮小でその絶対性は揺らいだが、未だに多くの人間にとっては定食屋の頂点の一角だろう。

②フジランチ　700円台～　昼

子供舌にはうれしいハンバーグをメインに据えた定食屋。サラダ・ナポリタン・ハンバーグ・大盛りご飯という四君子が揃い踏みして700円台というお得感が素晴らしい。ハンバーグソースは酸味が入って他店と差別化されており、サイドメニューも何気に充実しているので貴重な二・三限休講日を費やす価値は大いにある。

③だるまや　700円台～　昼・夜

一九七〇年代創業と歴史があるらしい老舗の定食屋。うな丼や肉じゃが、焼き魚定食など、どらを始めとする競合他店にはないメニューを安価でそろえており、コスパとメニューの豊富さを高いレベルで両立させている。某食〇ログで「誰もがプロレタリアート文学のごとき勤労学生に返る」と評されているような独特の空気感(？)も魅力的で、ここを定食屋の一押しとする先輩もいる。

④星空食堂　800円台～　昼→夜

麺類だけで二十種類以上、炒飯だけで十種類近くと国分寺随一のバリエーションを誇る南口の定食屋。丼・定食の殆どは肉料理で高次消費者の自覚がある皆さんには最適。学生街だけあって国分寺の定食屋はどれもハイレベルだが、この店も例にもれず量（学割サービスで大盛り無料になる）・味・値段・種類の四大元素をすべて満たしている。たくさんの香辛料を使ったスパイスカレーも特色で、通い詰めても飽きることはないだろう。

⑤まる大　800円台～　昼→夜

南口にそびえ立つ総合施設・国分寺ステップスの二階にある定食チェーン。開放的で席数が多く、サークルの帰りに集団で寄る店としては最適。焼肉やハンバーグといった肉料理の陰に隠れて、地味に煮魚系や銀鱈といったレア魚料理もある。ご飯の最大量であるチョモランマ盛りではその名前に反して山頂に日の丸を掲げるお茶目な一面も。無限ソフトクリームというロマンを二百円で注文でき、大抵巻き方の上手さ対決になって自分がぼろ負けする。

⑥むさしの食堂　1000円台～　昼・夜

揚げ物・焼き魚を取り扱う、清潔感のあるおしゃれな雰囲気の定食屋。焼き魚のバリエーションは他の追随を許さない。値は張るが、良質なとんかつや焼き魚の味は安い大衆食堂とは一線を画す。給料日のお祝いや好い人との晩餐など、コストではなくパフォーマンスを重視したい日には最適。

⑦オトメ　900円台～　昼・夜

北口方面や大学周りには意外と存在しない街中華の老舗店。特に天津系や担々麺は国分寺ではなんだかんだ高レアメニュー。ご飯は勿論麺類も大盛り無料なのがうれしい。定食系は千円の壁を超えてくるが大皿にふんだんに乗せられたおかずはボリュームたっぷりで満足感は高い。

⑧肉汁餃子のダンダダン　700円台～　昼・夜

ジャンプで連載していそうな名前の、名の通り餃子が売りの中華チェーン。国分寺の定食屋で餃子を扱っているところは意外と少ないため重宝する。定食に温泉卵が付いてくるのがうれしいポイントで、価格帯も千円未満でリーズナブルだが、他店と比べるとやや量は物足りないかもしれない。

ラーメン

⑨口　800円～　昼→夜

「くち」ではなく「くにがまえ」。正統派の家系ラーメン。昼夜問わずお替わり自由のご飯がサービスされるため、ラーメン並800円きっかりでも充分お腹いっぱいまで食べることができる。チャーシューが紙ではなくちゃんと厚みがあってうれしい。一時期、朝昼を抜いた上でおやつの時間にここで固め濃いめ多めを投入して脳に楽園を作る遊びにはまって身体を虐めていた。

⑩壱角家　700円～　昼→夜

くにがまえと双璧をなす家系ラーメン屋。夕方まではくにがまえ同様お替わり自由のご飯がサービスされ、学生ラーメン700円で理論上無限にKcalが摂取できるコスパは国分寺最高峰。塩・醤油が選べるほか油そばも各種取り揃えており、刻み玉ねぎが無料でトッピングできるのもうれしい。ちなみに、同じ家系でも味はくにがまえとだいぶ差別化されている。（こっちは醤油の風味が強め）君も大学の友達とくにがまえ・壱角家論争で盛り上がろう

⑪紅　900円台～　昼→夜

辛さが売りのラーメン屋で、辛さの中にもしっかり旨味のある辛味噌スープにもやしとキャベツ、豚バラが入っている。特にふんだんに入った豚バラ肉はよくスープを吸って美味しく、シャキシャキした野菜も辛味によく合う。麺は太い幅広麺でスープを絡めやすい。体感的には蒙古タンメンよりかは食べやすい辛さで、勿論辛味の無い味噌ラーメンも取り扱っている。

⑫宝華らぁめん　750円～　昼→夜

東小金井にある同名の超有名店の暖簾分け。こちらは半地下という立地もあってか隠れ家的雰囲気で集団でもすんなり座れることが多くガチエッジ。油そばが売りで、キムチ油そば、カレー油そばなど豊富なバリエーションを揃えている。塩辛くないマイルドな風味で食べやすく、他ではなかなか食べられない上品？な味で国分寺ラーメンの一押しに挙げる友人もいるほど。学割サービスで大盛か半ライスを注文できる。

⑬一竜　700円台～　昼→夜

正統派の博多とんこつラーメンチェーン。極細麺にマイルドなスープ、ネギときくらげというシンプルな構成。この店の真価は定期的に開催される替え玉10円キャンペーンで、賽銭を二回我慢すれば一回替え玉ができるというこの期間中は恐ろしい食いしん坊たちが六回や七回替え玉をする風景が見られる。個人的な見解では、常人は二、三回くらいが普通だと思います。

⑭太陽のトマト麺　800円台～　昼→夜

国分寺駅ユーザーなら一度は見たことがあるだろう駅中の絶好地にある、トマトベースのイタリアン風ラーメンチェーン。ラーメンというよりはスープパスタといった面様で、繊細であっさりとした味。トマトとチーズの鉄板の組み合わせにタバスコかけ放題（さっき繊細って言ってたのに）なのがうれしい。その特性上女性人気が高いイメージ。そういえば、創業祭でちょうどクリスマスの時期にめちゃくちゃ安くなってた気がしないでもないな、

⑮鶏そば ムタヒロ　850円～　昼・夜

鶏と鰹節が効いた人気ラーメン店。塩としょうゆを選べる。ツルツルの麺としつこくない旨味のスープのシンプルな組み合わせはまさに「上品」といった感じで完成度の高い味。季節限定メニューも豊富で通いがいがある。ラーメン百名店に載りまくった過去がある超有名店らしいのだが、自分はゼミ発表直前に徹夜を覚悟しながら戦陣食として食べたっきりなのでどう考えても平穏な精神状態のときにもう一回行った方がいい。

⑯豚ノヴァ　900円台～　昼→夜

普通ラーメンでもどらむすこ大盛り、武蔵野うどん特盛くらいのインパクトがある王道の二郎系ラーメン。SUSURU TVにも出たことがあるらしい。豪勢なチャーシュー、太麺に濃いスープがよく絡む素直な美味しさで、油のわりに全然食べやすい。二郎マニア（怖い）の友人が二郎はコスパがいいんだと説いていたが、遅めの昼ごはんで食べたら夜ごはん要らなくなったのであながち間違いじゃないかもしれない。

和麺

⑰豊年屋　700円台～　昼→夜

昔ながらの雰囲気がある南口の蕎麦屋さん。蕎麦のコシが強く食べ応えがある。和麺はもちろん、丼物・定食・鍋などなど幅広いジャンルでそれぞれたくさんのメニューを取り揃えており、きしめん系、鍋焼き系、力うどん（おもちが入ってるやつ）や開花丼まど、定番と言えば定番だがここ以外で見かけないメニューは数知れず。和食好きが通うには絶好のお店。

⑱武蔵野うどん 竹國　700円台～　昼・夜

今年オープンしたばかりの武蔵野うどんチェーン。並から特盛まで値段一律で、特盛は麺の量1kgと食べ盛り運動部諸君にはうれしいサービス。太くコシのある幅広麺につゆがよくからんで美味しい。本当に美味しい。天ぷらやおでんも多数取り扱っているが、うどん一本でも勝負できると思う。多分自分に武蔵野うどんを好く才能があったんだろうな。

⑲そば処 京金　700円台～　昼

海老天丼や温玉鶏天丼にうどんが付いて750円、うな丼にうどんが付いて900円（学割50円引き込み）という意味不明な価格設定の蕎麦屋さん。ご飯ものにプラスいくらで麺類がつくというありがちなシステムではなく、すべての丼物やカレーにデフォルトで蕎麦かうどんが付いてくる。東門出てすぐと大学からの距離が絶妙で、足と口の瞬発力に自信がある人なら昼休みで行けなくもないくらい。

カレー

⑳アダルサ　900円台～　昼→夜

十六時過ぎまでランチ営業なのが社不にやさしい、定番のインドカレー屋。ナン・ライス共に食べ放題なのがうれしい。ちょっと前にトレンドを支配していたチーズナンもしっかり揃えている。店内は広く、集団で行ってもたいていは不自由しない。ここの激辛は本当に辛い（国分寺で食べられるものの中ではトップクラスだと思う）ので胃をいじめたい方は是非。

㉑すぷーん　700円台～　昼・夜

南口から少し歩いたところにある人気のおしゃれなカレー屋さん。程よい辛さで濃厚な味の欧風カレーがターメリックライスによく調和して美味しい。看板料理の牛タンカレーや豚トロ角煮カレーは千円するが、どちらもお肉が非常に柔らかく最低賃金一時間ぶんの出費などまったく後悔しない。食事の途中でもライスとルーが追加でき、どらむすこさながら安価でたくさん増やしてくれるらしい。

肉・一品系

㉒eggg　1000円台～　昼・夜

国分寺に一つ、小平に二つの三店舗を構え、Instagram適性が高い贅沢な卵料理を数多く提供するキラキラカフェ。特に小平の二店は食べ放題、ハンバーグタワーなどの豪華企画や安価（三桁円）で果物パンケーキ、パフェを提供する赤字企画などを毎月公式X（旧Twitter）で告知しているので、是非友人や好い人を連れて行こう。方向音痴過ぎて小平店は大学から遠い印象があったが、東門前の道をまっすぐ行けば普通に着くことが最近判明した。

㉓俵飯　900円台～　昼・夜

ごはんが三合弱のサイズ（並大）まで無料という、圧倒的な量が自慢の中華料理屋。天津飯やマーボー飯といった定番ものからネギレバ飯・鶏唐塩ダレ飯といった多種多様なあんかけ丼物のほか、炒飯やラーメン類も揃えている。所謂ドカ盛り系の店にありがちなやたら濃い味付けとは違い、しつこさがなく量があっても食べやすい。皆も胃が元気なうちに、前もって血糖値を下げてから肉と大盛りご飯のロマンを食べに行こう。

㉔淡淡　600円～　夜

古くは早実の斎藤佑樹や清宮も通ったらしい、肉あんかけチャーハンが看板料理の丼物屋さん。昨年一時休業し、今は夜営業のみ復活している。冷静に考えて、胡椒が効いたチャーハンに旨味たっぷりの豚挽き肉がかかって美味しくならないはずがない。ボリュームもたっぷりで、殆どが三桁円、焼き肉丼に至っては600円とコスパ良く満足感も十分。

㉕ステーキ亭　800円台～　昼・夜

㉖グリルキッチン 笑人　900円～　昼・夜

どちらも千円前後でそれなりの量のハンバーグやビーフステーキが注文でき、ランチならごはんに加え前者はスープ、後者は味噌汁がお替わり自由と大食いし甲斐があるステーキハウス。やはり最強のサービス・お替わり自由がごはんにも汁物にも適用されていると安心感・満足感が違う。フジランチやこれらを筆頭に大学周辺はハンバーグの店がかなり充実しており、隣駅・武蔵小金井のハンバーグマニアも良店だった。

　客観的に見ても、国分寺周辺は学校を多数抱える学生街ということもあって比較的お手軽な値段で多種多様なジャンルの料理屋が揃っている。当然、人間は食べ物からエネルギーを取っているのだから、質の高い食べ物の摂取がそのまま質の高いエネルギー補給に直結し、その彩りが鮮やかなキャンパスライフに繋がっていく。中学校や高校では校則やコロナもあって学校周辺のお店を散策することは難しかったという人も多いだろうが、大学ではその旅を邪魔するものは三限の必修くらいしか存在しない。ここに載せていない良い店も国分寺にはまだまだあるので、是非たくさんの美味しい店を訪れて自分だけのエッジ食生活を見つけてみてください。